LOOK ON BRIGHT

2018 - 02 - 14

立っているから、座ることが休憩になる

さいきんまたスタンディングデスクで仕事をしはじめました。

やはりずっと座ってやるよりも、立ってやるほうが肩や首、背中のコリはマシになりますね。

 

スタンディングデスクの効用については、主に運動不足の解消であるとか、筋負担の是正であるとか、姿勢の改善であるとか、血流や呼吸の活性であるとか、筋力の向上といった、いわば肉体的効用のほうにフォーカスすることが多いです。

ですがほんとうのところは、カラダに良いというよりは、ココロに良いのだろうと感じます。

 

「立って仕事する」からこそ「座ることが休憩になる」のですよね。

ずっと立って仕事をしていると、たしかに肩や首への負荷というのはマシになります。

ですがそのかわり、ヒザとか腰が疲れてきます。

これはいくら鍛えたところで、耐久時間は増えたとしても疲労することじたいは変わりません。

そこでたまに「座る」と、ひじょうにヒザや腰がラクになる。

ああ、やはり座るというのは休憩なのだなあ、そんなことを如実に感じます。

 

いっぽう、ずっと座って仕事をしていると、「座ることが休憩にならない」のですね。

息抜きと称して、仕事の合間にネットサーフィンやゲームをやったとしても、あるいは読書をしたとしても「座っている」ことには変わりがありません。

だから、どうしても「休んでいる感」を感じられないのです。

同じ体勢だから、筋肉に与えるストレスもほとんど変わらないからというのもあります。

注意の矛先を変えた程度では、肉体へのストレスにはほぼ変化がなく、結局休憩にはなっていないのです。

 

「座る」というのは、どんな屁理屈をこね回したところで、やっぱり「楽な体勢」ではあるのです。

この楽な体勢のまま疲労をしてしまったら、もう座ることは休憩にならない。

これは「朝起きてから着替えをしない」という生活が、かえって疲労や不眠を助長するのとよく似ています。

寝間着やルームウェアというのは確かに「楽」です。

この楽な衣服のまま生活をしていると、もうそれ以上は、楽になれないんですよね。

スーツとはいわないまでも、せめてジーンズなどに着替えて日中の生活をしていれば、夜にそれを脱いで寝間着になったときに「えもいえぬ開放感」があります。

ああ、ラクだなあ、おれはもう「休みモード」に入ったんだなあ。

そういう感覚を味わうがゆえに、自動的に神経もリラックスモードに移行します。

朝から晩まで寝間着のままだと「楽なはずなのに、楽になれない」というヘンな状態になり、結果的にリラックス度合いが低減してしまう。

 

休むこと。

これは絶対に必要です。

しかし、肉体や神経が「休んでいる自覚」を持つことができなければ、それは休んでいることにならないのですね。

神経も肉体も、「絶対的感覚」よりも「相対的感覚」のほうに敏感だからです。

寒いところにずっといるよりも、温かいところから寒いところにいったほうが、寒さをより強く感じる。

これと同じように、「絶対的な楽」はなく、「苦」の相対として「楽」があるのでしょう。

 

ずっと座って仕事をしてるのなら「立つ」ことや、あるいは歩くとか走るとか、そういったことが逆に休息になるのでは?

・・・・・・ということは、容易に想像してしまいがちです。

ですが実際のところは、そうではないようです。

たとえば、ゴロゴロと横になって腕枕なんかをしたままで、

「ようーっし、俺はやるぞ! がんばるぞ! 負けないぞ!」

なんて声に出してみれば、よくわかります。

ぜんぜん、気合なんか入りませんね。

やっぱり気合というのは「立っている」からこそ入るものだし、逆に言えば、立つことは休息には向いていないということだと思います。

気晴らしや気分転換にはなりますが、休息とは「ほっとする」ということです。

休息と気分転換は、似ているようで違うから、混同すると「ずっと休息していない」という事態にもなりえます。

 

「体勢」と「精神状態」が「逆ザヤ」になると、自律神経がおかしくなるんだと思います。

「座る」というのは本来「休息」姿勢であるというのに、座ってストレスフルなことを考えたり、何かと戦ったりする。

「立つ・歩く」というのは本来「活動的・興奮的」姿勢であるというのに、それを休憩と称したりする。

これは逆ザヤで、不自然なことだといえます。

あんがい、このような逆ザヤを、最近は平気でやっていることが多いような気がします。

 

コーフンしているから、立っている。

休んでいるから、座っている。

この至極当然な流れに逆らっているから、神経が「えっ。あれっ。どっち?」と戸惑って、おかしな反応をするようになるのかもしれませんね。

 

 

 

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