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姿勢が悪いとのぼせる理由は「ヴァルサルヴァ」かもしれない

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長時間デスクワークをしていると妙にのぼせる、というのがあります。

あたまに血が上ってしまって、頭がワーーーっとなる感じもあり、イライラしてくる。

そして急に立ち上がると今度は立ちくらみというか、フラフラっとなることもあって、びっくりして動悸が起こることもあります。

べつに血圧が高いとか、貧血とか、そういうのはないのですが……。

 

一体なんなんじゃ、これは。

 

猫背のように背中を丸くしてデスクワークを継続することで、呼吸が浅くなっている。

……かつては、これが主な原因だと考えていました。

確かに胸郭が狭くなって呼吸が浅くなると酸欠のような状態になり、息苦しく感じるというのはありますから。

なので「息苦しさを感じる」というところまでは、「呼吸」が原因なんだろうなあとは思います。

 

しかしでは「のぼせる」のは?

急に立ち上がってフラフラっとなるのは?

酸欠なのに、のぼせるとは、これいかに?

 

「バルサルヴァ効果」というのがあるのだそうです。

日本語でわかりやすく言うと、「息(イキ)む効果」。

息を止めて腹圧を強くかけると、血圧が上昇し、強大な筋力が生まれるというものです。

スポーツ関係ではこれをうまく利用すれば良いことがあるかもしれません。

wikipedia: ヴァルサルヴァ法

 

しかしヴァルサルヴァには、あんまり良くない面もあります。

確かに強い筋緊張を実現できるけれども、血圧が急激に上がる。

老人がトイレでウンコを気張っているときに死んでしまうことがあるのは、まさにこの腹圧上昇のためなんだそうです。

腹圧を高めると、アタマに血が上るのです。

これはべつに医学的にどーのこーの言うまでもなく、日常的に誰でも感じることだと思います。

人間は、そーゆーふーに、できている。

 

その昔、たしか中学生のころ、バスに乗っているときに不良に絡まれたことがありました。

これはもうこのまま、ケンカに移行するしかなさそうだな。

そのときのことを、ぼくはいまでもハッキリとおぼえています。

へその下あたりの筋肉が、「きゅううう〜〜〜」っと、まさに自動的に、強く緊張していくのでした。

無意識に丹田あたりに、力が籠もっていくのです。

 

たぶん、こういうことだと思います。

「恐怖を感じ」「闘争体制に入る」と、人間は自動的に腹圧を上昇させ、血圧を高め、バルサルヴァ効果によって強大な筋力と反射神経を生み出そうとするのだと思います。

戦うにせよ、ダッシュで逃げるにせよ、強大なパワーが必要だからです。

また、頭もフル回転させなくてはなりませんから、脳みそにだって血液が大量に必要になります。

結果血液が頭に集中し、全身も緊張状態になっていく。

これを応用したのが、「丹田に力を込める」という、武道などの方法論なのかもしれません。

イザというときの爆発力は、丹田の過緊張から生まれる。

丹田に力を入れろだの何だの言う指導は、これを意図的に不正使用しようとする、不自然でずるい方法論なのかもしれませんなあ。

 

さておき。

「腹圧の上昇」→「アタマに血が上る」

人体がそういう構造をしているということは、普段から腹圧が高まる行動をしているから、あたまに始終血が上ってしまう、いうことかもしれません。

そこで常的に腹圧が必要以上に高まる条件を考えてみると、だいたい以下のようなことになります。

 

1.背中や腰を丸めている。

2.内臓脂肪が過剰についている。

3.ベルトなどでおなか周りを締め付けている。

4.メタボリックなお腹を恥ずかしいと感じ、お腹を引っ込めている癖がある。

5.ストレスと常に戦っている。

6.むずかしいことを始終考えている。

 

1〜4までは、「物理的腹圧上昇」といえるかもしれません。

腹腔内に、物理的に高い圧力がかかる生活の癖がある。

5〜6は、「大脳由来の腹圧上昇」かもしれません。

脳みそに大量の酸素が必要なので、優先的にアタマに血液を送るために、腹圧を上昇させている。

 

そこで、デスクワーカーなんかは、ある意味「最悪の腹圧上昇スタイル」かもしれないのです。

 

・デスクワークで猫背になり、物理的に腹圧を常時かけてしまう。

・運動不足で内臓脂肪が増え、腹腔を圧迫する。

・むつかしいことを考えるので、脳に酸素が必要となり、腹圧が高まりやすい。

 

机にしがみついてややこしいことを考えるからこそ、腹圧を上昇させる必要が生まれて、自然に猫背になっていくのかもしれませんね。

骨格ガー、癖ガー、骨盤ガー、重心ガー、そんなんじゃなくて、「あたまに血が必要」だから腹圧上昇のために体を折り曲げていたという、とっても自然当然なナリユキだったりして。

 

そういえば子供たちなんかでも、勉強がよくできる子ほど姿勢がわるい、という傾向があります。

あの子たちはよく頭を使うがゆえに、無意識に体を折り曲げて腹圧を上昇させ、アタマに血を回しているのかもしれませんよ。

スーッときれいな理想的な姿勢をした子供と言うのは、元気であかるく健康的で、とってもかわいいのだけれども、残念ながらわりとアホな子が多いという皮肉はよくあることです。

立って仕事をするよりも、座って仕事をするほうが難しいことを考えるのに適しているのは、もしかするとこの腹圧上昇にも、関係があるのかもしれませんなあ。

 

さておき。

ぼくのなかでは、なんか「つながった」のです。

デスクワークをやりつづけると、どうして自律神経が不調になるのか。

検査では血圧は正常値なのに、デスクワークを継続すると耳鳴りがしたりすのは、なぜか。

あたまに血が上り、落ち着きがなくなり、イライラするのはなぜか。

太ると調子が悪くなるのは、なぜか。

「意図せぬバルサルヴァ効果」だったのかもしれませんね。

長時間、腹圧をかけすぎているんだ。

 

「おなかの余裕」と「こころの余裕」は、もしかすると、同じなのかもしれませんね。

だからやっぱり、内臓脂肪でおなかドーン、は、ヴァルサルヴァ的にわるい。

贅肉のせいで、おなかの余裕がなくなってしまうから。

見た目や健康のためだけじゃなく、こころのためにも、無駄な内臓脂肪は減らしたほうが良さそうです。

 

 

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