やわらか胴体で、ムネをひらこう。

いやマジな話「お風呂に入らない」っていうのは、とても自律神経に良いのでありますね。

ぼくはいままでありとあらゆる健康法を試してきたんだけど、これほど顕著に、また継続的に効果があったものは少ないです。

一時期効果があったとしても、どうせ1週間かそこらでダメになるのです。なにをやっても。

しかしこのたび「お風呂は3日に1回!」ということを始めてもう1ヶ月以上経つのですけれど、全然効果は衰えないのです。

むしろどんどん調子が良くなるんですね。

 

神経過敏は、なぜ起こるか。

これはきっと、コンドームのCMみたいなことなんだと思います。

「愛しているなら0.01mm離れて」

人体の皮膚は、皮脂というアブラで覆われています。

毎日神経質に風呂に入っていると、この皮脂が全部取れてしまうんだと思うのですね。

そうすると「世界とジカに接する」ことになってしまうのだ。

皮脂が少なすぎて神経が露出しているから、世界が痛い。

 

ちょっとした刺激に敏感で、ささいなことが気になってしまう……。

このことを「神経過敏なのだ」というふうに解釈することが多いけど、ちょっと待ってほしい。

神経が過敏なのではなくて、「神経が過度に露出している」ことだって、ありうるんじゃないの?

しっかり脂が乗っている肌なら外部刺激はアブラを介して神経に到達するけれど、アブラが少ないと刺激はモロになるのです。

きっと、そんなことなんだろうなあと思います。

 

神経が過敏だから潔癖症になるのではなく、潔癖だから過敏になるんだと思いますね。

皮脂のことを悪者扱いしすぎなんですよね。

むしろ皮脂は、刺激からも、バイキンからも、肉体を守ってくれる。

清潔にしているほうが、ほんとうは抵抗力がなく雑菌が繁殖しやすく、不潔になりがち。

まさにキレイはキタナイ、なのです。

石鹸会社のCMなんかに踊らされてんじゃねーよなあ。

 

さてそんなことで、全然別件で「すげえ効く」やつを見つけました。

自律神経がおかしい。そんなときはたとえば、以下のようなことが多いです。

・息苦しい。

・めまいがする。

・動悸がする。

・いらいらする。

・不安や恐怖心が強くなる。

・気分が沈む。

・些細なことに過敏になる。

などなど。

これらのことを、神経とかストレスとかホルモンとか「不可思議系」の角度からだけアプローチしていくと、わけがわからなくなります。

そういうことも確かに原因なのかもしれないけれど、じつはこの世の8割がたの出来事は「唯一のことだけが原因」ということはないのですよね。

いろいろな原因が、複合的に交差して、事象は生まれてくる。

上記の症状をバカみたいな顔して、すなおに見てみたら、これは単純に「酸欠状態」であることがわかります。

 

嫌なことがあったり、怖いことがあったりすると、本能的に心臓や内臓を守ろうとして背中を丸めるのですよね。

そういった状態が長くつづくと、肋骨と内臓が下に落ちた状態が固定化してしまう。

肋骨の筋肉や横隔膜などの呼吸筋が、萎縮して、固着してしまうのですね。

背中を丸め、肋骨が落ちた状態で、ガチっと固まってしまう。

肺活量が極端に少なくなってしまうのだ。

そんな状態できゅうに立ち上がると、こんどは過換気が起こって血中のpH値が急激に変化し、めまいや動悸が起こることがあります。

不意のめまいや動悸があると、だれだって不安になりますわなあ。

そもそも肋骨が萎縮して慢性の酸欠状態だから、あたまもすこしバカになっていて、直線的にしか物事を考えられなくなっています。

バカになると、理屈っぽくなるんだ。

だから不吉なことを思いつくと、もう歯止めがきかなくなって、どこまでも悪い風に考えてしまう。そして不安も恐怖も、いや増しに増す。

性格がクラいとか、用心深いとか、考え過ぎとかじゃないんですよね。

酸欠でバカになって、多様な可能性について考えられなくなっているだけだ。

だから「そんなわけないのに」、悪い方にばっかり考えてしまう。

 

そこで、すげーいい体操を見つけたのです。

なんか息苦しいなあ、イライラするなあ、不安だなあというとき、これをやると、いっぱつで治る。

非常に高い確率で「あのモヤモヤ」が消えるのであります。

上機嫌になって、あんまり薄暗いことを考えなくなって、元気が出てきます。性格まであかるくなる。

だから思ったのですよ。

「性格がくらい」「こころが弱い」とかじゃなくてただの「バカ」だったんじゃないか、って。

呼吸筋が萎縮してしまって、肺活量が落ちて、酸欠状態になって、バカになってた。

 

イヤなことがあったり、つらいことがあったら、だれだって凹むし、萎縮します。

しかしそれをいつまでも引きずってしまうのは「べつの角度」に、アタマが一切向かないからです。

ひとつの思考座標(点P)から、ミリっとも動けなくなっているのです。

未来は何ひとつ決定していないのだから、ほんとうは立体的に360度全方向に無限の可能性と行き先があるのに、特定の範囲までしか目に入らなくなってしまう。

これは性格とか考え方とかの問題ではなく、純粋に「脳機能の問題」だと思うのです。

ボケちゃったんだ。

胴体が固まって、呼吸が浅くなって、脳にまでちゃんと酸素が回ってないんじゃないか、と思うのですね。

 

お風呂は2〜3日に1回、石鹸は原則使わない。

たまに肋骨と胴体を引き伸ばして、呼吸筋をやわらかくする。

これに加えて毎日軽い運動でもしておけば、もういいんじゃないかな。

 

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