神経質なのは、あたまが悪いから。

なんとなく、神経質な人のほうが、あたまが良いような気がする。

いわゆる「切れ者」には、神経質な人が多いのではないか。

 

というのはほんとうに「気のせい」みたいで、どうやら実情は、逆のようですね。

https://www.medicaldaily.com/neurotic-people-are-less-likely-remember-things-how-better-memory-linked-certain-344962

実験によると、神経質なひとのほうが記憶力がむしろ悪く、あたまの回転もちょっとわるいのだそうです。

のんびりやさんに比べると、神経質な人は神経の連結が遅い、という結果になった。

理由としては「どうでもいいことに囚われて無駄に疲労してしまう」ということのようです。

 

この結果によれば、「あたまが悪いから神経質になった」というよりは、「神経質な性格が能力に制限をかけている」ともいえます。

だから一概には……、と、考えかけて、ふと思った。

いやいや。

やっぱり「あたまが悪いから神経質になった」で、正しいのではないか。

 

「どうでもいいことに囚われる」ということじたいが、あたまのわるい証拠でもありますものね。

「いまいちばんたいせつなこと」よりも、よけいなことの順位をあげてしまう。

よって、しなければならないことを自分で勝手に増やして、気にすることも勝手に増やして、勝手にマルチタスク化して、むだに疲れて、さらにあたまが鈍る。

悪循環ですなあ。

 

じぶんでも、自覚があるんですよね。

まあもともと賢いほうではなかったけど、短気になってイライラすると、一足飛びで超絶バカになれる。

認識をまちがう、認知が歪む、意識がかたよる。

へんなことを、本気で考えるようになってしまう。

 

いろいろと考えてしまうのは、バカだからだ。

お釈迦さんもそう言ってますね。悩みが多いのは馬鹿だからです、と。

インドの古いことばで「moha」というのが「馬鹿」の語源なんだそうです。

なにが重要で、なにが正しいのかわからない人のことを、mohaという。

なにが重要で、なにが正しいのかわからないから、よけいな悩みが増える。

いまべつに考えるべきことではない、どうでもいい、よけいなことばかり、ぐずぐず考えてしまうのだ。

そしてじぶんの考えに拘泥して、身動きがとれなくなっていく。

まさに、mohaでありますなあ。

 

実験によれば、神経質な人よりも、のんびりやさんのほうが神経の連結が速い。

つまり、かしこい。頭が良い。

……と、いうことではですね。

「のんびりやさんになれば、あたまがよくなる」

ということなのかもしれませんよね。

ガキのころから、ばかみたいに、ばかのまねをさせられて、早く寝ろ、早く起きろ、早く学校行け、早く食え、時間内に早く答えよ、早く早く、は、は、は、やはくぅうう〜〜、ばっかり言われて育ったから、日本人全員が、みんな神経質になってしまいました。

いや、全員バカになってしまった。

だからかもしれないけど、最近ちょっと難しいことをGoogleで検索すると、海外のサイトでないと見つからないことが増えた。

日本のネットも、徐々にバカになりつつあるのかな。

 

いそぐのをやめれば、ちょっとは賢くなれるかもしれませんね。

そこで思ったのが、インド音楽を聞けば、すこしは賢くなれるんじゃないか。

 

 

シタールとかタンプーラとかの音を聞くと、肩こりが治る人もいるのだそうです。

神経の緊張がゆるんで、おおらかになれる。

つまり、のんびりやさんになれる。

つまり、賢くなれる。

……かも、しれない。

 

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