せっかく治りかけていたんですが、先週土曜日に、前代未聞の大激怒、ということをしてしまいました。
そうすると、熱は上がるわ胃も痛くなるわで、せっかく治りかけていたのに、またぶり返してしまいました。
今回の風邪は、いわゆる風邪というよりは、「日頃溜め込んでいたものが出た」という感じです。
熱、関節痛、頭痛など、いろいろあったのですが、なかでもキツかったのが、おなかの痛み。
最初は「虫垂炎じゃないか」と思いました。
右腹の下の方から、みぞおちにかけて、ずしーんと痛む。
じつはぼくは、この痛みを、数年おきにやっています。
病院に行くと、「うーん、まあ位置的に虫垂炎なんだろうけど、そんなに炎症してないし、うーん、どうかなあ、とにかくすぐ切るってことは必要ないですね」と、毎回いわれる。
そして「ま、抗生物質で様子をみましょうか」と、毎回なる。
たぶんもう、10回ぐらいやってる。
思い返してみると、ものすごく仕事が忙しかった時期があった年の、冬から春にこれが出ます。
結局は、過労がたたって、あとで一気に出た、という感じみたいです。
抗生物質を飲んでも飲まなくても、けっきょく1週間ぐらいで治ることが多いです。
今回も、1週間ほどで、ほぼ治りました。
しかし、もうあとちょっと、という状態の時に、ぼくは大激怒しました。
するとこの痛みが、復活してしまったのです!
ストレスがたまると、胃をいためる。
よく、聞きます。
たぶんこれも、そういうことなんだろうと思うのです。
腹痛は、怒りである。
下痢とか便秘とかはしていないし、暴飲暴食もしていない。
精神的ペイン、ということなのでしょうか。
日頃の、ちょっとした怒り。
それが蓄積してくると、気が緩んだ時に、おなかが痛くなるようです。盲腸のあたりが。
かなり、大きな怒り。
それでもおなじように、おなじところが、痛くなる。
「怒ると胃やおなかが痛くなる」
このメカニズムは、結局「冷え」のような気がしてきました。
怒る→内臓が冷える→痛みが出る
みぞおちの裏あたりや、腰のあたりを、使い捨てカイロなんかであたためると、痛みがかなりマシになるのです。
あー、なんか楽。
またいっぽうで、何らかの原因で冷えていても、怒りっぽくなることが判明しました。
怒っても冷えるし、冷えても怒る。
なんか、関係があるのかもしれませんね。
怒るって、イメージ的には炎みたいな感じなので、むしろ熱いんじゃないかな、冷やしたほうがいいんじゃないかな、と思う。
でもじっさいには、怒りというのは炎ではなく「でかい氷」みたいなものなのかもしれませんね。
熱くなるのはアタマだけで、手足や内臓は、キンキンに冷えていくのですもの。
ホルモンがどう、セロトニンがこう、そんなのも、とても良いとは思うのですが、じつはそんなことよりも「怒らない」ってことが、いちばん効果的かもしれませんね。
ちなみに先日、もうどうしようもないほど怒りまくっているときに、落ち着こうと床に座って、呼吸法とかしてみたんです。
「ふう〜〜〜〜〜」
できるだけゆっくり、長く息を吐いていきました。
するとちょうどそこに、小さな小さなクモが、床を這ってきました。
クモにぼくのイキがかかったとき、なんということでしょう、そのクモはひっくり返って、ばたばたして、死んでしまったのです。
・・・・・・こ、これは・・・・・・偶然ですよね・・・・・・
なんだかじぶんが南総里見八犬伝に出てくる「毒娘」にでもなったような気がして、とてもイヤな感じがしましたよ。
ウソかホントかはわかりませんが、怒りの呼気には青酸カリぐらいの毒性があって、大人の男80人を殺してしまうほどだ、という話も聞いたことはあります。
コブラじゃあるまいしそんなばかな、とは思うけど、あながちまるっきりのウソ、とも思えませんね。
怒るというのは、とにかく、「とてもからだにわるい」のは、まちがいないと思います。
思い通りにいかないときに、「敵意」を持ってしまう。
これが、怒り。
ほんとうは、ほとんどのばあい、怒ったところでなーんにもうまくいかない。
それなのに、人は怒るのがすき。
なんなんだろう。
これって、なんか「設計ミス」のような気もする。
怒って解決できることなんかは、マジでほとんどなくて、むしろ冷静に状況判断をし、ただしい行動をするほうが、圧倒的に生存確率が高くなります。
それなのに、なんで「怒る」なんていう、くだらない機能が、人間にあるんだろう。
防御反応、かもしれませんね。
じぶんの周囲に、なにものも、近づけない。
そんな気持ちが、カタチになったものなのかもしれません。
ていうことはやっぱり、それぐらい疲れている、っていうことなんじゃないかな。
しずかなところで、ぐっすり眠りたい。
案外怒りって、そんな可愛い気持ちなのかもしれないなあ。
さ、寝るか。