ぼくは戦争は嫌いです。
なので映画も、戦争映画というのはあまり好きではありません。
スポーツや遊びだとはわかっているけれど、サバイバルゲームもきらい。
でも例外はあります。
「ビルマの竪琴」という映画だけは、ものすごく好きです。
何度観ても泣ける映画、というのがありますね。
ぼくにとっては、そのうちの一つがこれです。
いい音楽、すてきな景色、そういうのもこの映画の魅力であります。
「敵といえども、同じ人間なんだよな」
そういう感慨も受けます。
仏教にシンパシーをおぼえるタチなので、それも影響していると思います。
泣ける映画には「人をおとなしくさせる」効果がありますね。
アメリカ映画などの、スギューン、バゴーン、ワアアアアア、ヨッシャアアア、勝ったドーーー! 的なものは、たしかに一時的に浮ついた元気は出るけれど、あまり観すぎるとコーフンしすぎて具合悪くなります。
かといって忠臣蔵みたいな、ぐぬぬぬ、ぐぬぬぬ、ちきしょう、このやろう、というのは、どうも性に合わない。むかつく。
笑える映画はものすごく好き。
でも笑いすぎると落ち着きがなくなってくるから「たまに」にしています。
「かもめ食堂」的な、シンプルライフ系の映画もかなり好きなんですが、あまり観すぎるとなぜか人生がつまらなくなってくる。気力をうしなう。なんでだろう。
その時々によって観たい映画、観て「いいなあ!」と思える映画のジャンルは、大きく変わりますね。
ビルマの竪琴だけは、いつ観てもいいなあ、と思う。
中学生ぐらいからずっとファンです。
もしかして前世で、故郷を離れたところで戦死したことがあるんでしょうかね。
なーんつって。
水島ぁ! 一緒にニッポンに帰ろう!
一緒に、叫びそうになりますなあ。
叫びそうになるけど「戦争ハンターイ!」とかは、とくに叫ぼうとは思わない。
ただの反戦映画ということでもない感じなんですよね。
哀しいけど、落ち着く。
そして、優しい気持ちになれる。
で、なぜかわからないけど、元気出てくる。
ほかの泣ける映画では、そうはならない。
なんなんでしょうね、この感覚は。