自律神経がおかしいのって、結局いらんチカラを多用しすぎているんですよね。
いらんチカラを使う癖があるかどうかは、朝の歯磨きでわかるらしいです。
歯を磨く時に、
・なぜか腹筋や腰に強いチカラが入っている。
・なぜか息をつめていて、呼吸が浅くなっている。
・歯磨き粉を飲み込まないためなのか、なぜかノドを強く閉じている。
こういうことをする人は、だいたい「いらんチカラを使うクセ」があるらしい。
あはは。まさにボクがそうです。
確かに、おかしいよなあ。
歯を磨くのに、そんなに腹筋や背筋にチカラいらないです。
息もそんなにツメなくていい。
わざと飲み込まない限りは、そんなにノド閉じなくても、歯磨き粉を飲み込んだりしねーわ。
結局、こういうところなんですよね。
歯磨きに必要なパワーだけ使えば良いものを、異様にたくさんのパワーを動員している。
「動きが速い」っていうのも、そうです。
たとえば、机の上のエンピツを取るとする。
その動きが「速い」とは、どういうことか。
A地点からB地点まで腕を到達させるために、よけいなパワーを使っているんですよね。
かつ、スピードが早いということは、それを止めるチカラも必要です。
ブレーキがいるんだ。
ほんらい、5のチカラでいいものを、急ぐせいで、10とか20とか使う。
歩くのもそう。
トイレに行くのもそう。
キーボードを叩くのもそう。
ごはんを食べるのもそう。
とにかく、切るように動く、ササっと動くクセ。
いそぐバカ。
動くたびにに、必要以上のパワーを発揮し、その余ったパワーを抑止するために、こんどはブレーキ用にまたパワーをつかう。
で、とうとう、こんなことを言いだすんだ。
「わたしは疲れやすい。わたしはおかしい。」
じゃかましいわ!
おまえが勝手に、余計なチカラを使っといて、さらによけいにブレーキ用のパワー使って、いっぱいいっぱいパワー浪費しといて「わたしはおかしい。」
おかしくねーわ。
あたりまえだわ。
息苦しい、のぼせる、立ちくらみがする、ふらふらする、あたまに血が上る。
これも、ほぼ一緒ですね。
よくよくじぶんのカラダを観察してみたら、腹筋にむちゃくちゃ力入れてるんです。
リキんじゃってんの。
腹圧が必要以上にかかってるんですよね。
そりゃ、息とまるわ。のぼせるわ。ふらふらするわなあ。
胃とか、ノドとか、気持ち悪くなるわなあ。
じぶんで勝手にリキんどいて、「先生! 病気でしょうか!」。
世話ないわなあ。なにやってんだよ。
ウエに年長者がいない、長男長女や一人っ子に多いそうですよ。
「むだにリキむやつ」。
まあ、かわいそうといえば可愛そうなんですけどね。
ウエに兄や姉がいれば、甘えることができますからね。ややこしいことは、けっこうやってくれる。
しかし長男長女は、年下の面倒をみなくちゃいけない。
もし弟や妹がケガでもしたら、じぶんが悪くなくても「どうしてちゃんと見てなかったのっ!」とかいって、親から怒られる。
チンタラしている弟や妹に「早く早く」と親のかわりに急かさなくちゃいけない。
急かすからには、じぶんも急がなくちゃいけない。
一人っ子は気楽そうだけれど、じつはずっと監視されます。
なにか失敗したらオトナからすぐにツッコミを受けて、攻撃される。逃げ場はないです。いがいと、ピリピリしてるんだ。
一人っ子の親って、我が子がひとりしかいないから、過保護というよりも厳しくなりがちなんですよね。
甘やかして自由にさせる親のほうが、たぶんめずらしいです。
で基本一人っ子は、なんだかんだいってマイペースだから、トロいんですよ。性格が。
トロいのでオトナたちから、早く早く早く早くと、毎日毎時、せかされる。
結果、長男長女と一人っ子は「いそぐバカ」になっていく。
という人が多い。
まあもちろん、家庭によって違うこともあるでしょうから、あくまで傾向としてですけど。
結局「責任」を問われることが多いと、そうなるらしいですね。
むだな腹筋のりきみ。
たぶん、じぶんを守りたいんでしょうね。
腹筋がリキむのは、防御のココロのあらわれなのです。
責任て、よく考えたら、理不尽極まりないのです。
さきほどの長男長女の話じゃないですけど、わざと弟や妹をドツキ回したわけじゃない。
勝手にコロンで、勝手に怪我したんですよ。なのに、
「おねえちゃんなんだから、ちゃんと面倒みなきゃダメでしょっ!」
知るか! ボケ。
ほんとは、そう思ってるはずなんですよね。
だけどそうもいかない。
ごめんなさい、とか言わされる。
ガキのころから、いがいとよけいなストレス食らってんすよね。おにーちゃん、おねーちゃんは。
大人でもいっしょ。
責任責任、みんなアホな顔して気楽にいうけど、ほんとはあれ、ほとんど本人に関係ないからね?
監督不行届とかいうけど、じゃかましいわ。
ミスしたの、あいつだろ? そのひと、なんにも悪いことしてねーじゃん。
そういうえもいえぬ拘束具が、腹筋にあらわれてるんでしょうね。
ぎりぎり、ぎゅうぎゅう、おなかをしめつける。
ガキのころの経験を、いまさらウジウジ言っても始まらないから、ここは一発「上位意識」を使わないといけないんでしょうね。
いらないちからは、つかわない。
いらない速さは、つかわない。
りきむな、いそぐな。
まったりいけ。
筋トレと一緒で、これも結局、鍛えるしかなさそうなんですよね。
ヨガしたっていっしょ。自律訓練法をしたっていっしょ。本読んだって一緒。ググっても一緒。
クセってそんなに、かんたんに抜けないんですよね。
さて、立ち上がろうか。
と思ったときに、いつもの半分のスピードで立ってみる。
トイレにいこう。そのあるき方の速さを、いつもの半分にしてみる。
キーボードを打つはやさを、いつもの半分のスピードで、いつもの半分のチカラで打ってみる。
そんなジミなことの、繰り返ししかないんでしょうね。
やってみると、すごいことに気づくんです。
「ゆっくりやっても、結局スピードはほとんど変わらないんだな」
仕事量はたいして変わらんのですよ。急いだって、ゆっくり動いたって。
あたりまえだわな。
急いでると言っても、時速100kmになったわけじゃないですもの。
ゆっくり動こう。
そうしたら、イキもゆっくりになって、いらん腹筋を使わずに済むかもしれませんね。
太極拳でもやろうかな。