筋トレを毎日するようになって、やっぱり体調がいいです。
カラダも調子いいけど、なによりも、精神の調子がいいです。
さて、そんなうれしい筋トレですが、1点だけ、不満な点があります。
運動神経がクソ化していく
というところ。
どんくさくなっていくんですよね。
カラダの使い方が、アホ化していく。
「負荷をかける。」
これが常習化してしまうと、すなおに、スっと、抵抗なく、そのまんま、結合的にパワーを使うのがへたくそになるんですよね。
その証拠に、いままでそんなに重いと思っていなかったものさえ、持ち上げるのが重く感じるようになってしまいました。
無意識に「筋負荷を与えよう」という動きになっているのです。
これは、あかん。
筋トレを趣味にしているひとに無性にどんくさい人が多いのは、このせいだと思うのです。
そんなにヤヤこしいことせんと、スっとやりゃあいいのに。
しかし筋トレピープルは、筋肉を意識するがあまり、動きが鈍重になる傾向があります。
それを改善するのに「大掃除」がいいな、と思ったんですけど、毎日するものでもないです。
そこで発見したのです。
これだ! というものを。
見た感じ、なにこれ? 踊り? と思ってしまいますが。
でもよく見ると、これはすごいことをしていると思うのです。
全身の筋力を統合する動きをしている。
この感じは、オジーチャンなのに、なぜかむちゃくちゃ柔道とか合気道とか空手とかが強いひとの動きです。
たぶん、いわゆるぼくたちが知っている筋トレとは、全然ちがう。
西洋系の筋トレとは、筋肉をそれぞれ別パーツとして捉え、負荷を与えることによって、個別分化的に筋肉を肥大させる方法論です。
しかしこの肥田式は、たぶん思想がほぼ逆。
「全身の筋肉を1個の有機体として捉え、呼吸と加速度と気迫を利用してホリスティックかつ部分的に強化する」という感じなんだと思います。
ある意味、ヨガに近い。
「筋肉は、実用に使えなければ意味がない」という声がバックグラウンドから聞こえる。ような気がする。
だからたぶん、これをいくらいっしょうけんめいにやっても、ボディビルダーのような筋肉にはならないと思います。
そのかわり、速くて強い、合理的で集約されたパワーが使えるようになれそうです。
つまり、運動神経がよくなるための運動だと思う。
日々西洋系の筋トレをしつつ、同時に肥田式を行う。
そんな感じが、バランスいいような気がしています。