意識の故郷。気海丹田腰脚足心。

なんだろう。

今朝からきゅうに、自律神経の調子が良いです。

普段なら、休みの日でさえ、午前中はアタマがのぼせ、手足が冷え、ワアアアアーーーっとなっていました。

しかし今朝からずっと、とくにそういうのがないです。

ふつうに仕事しています。

 

今継続的にやっているのは、以下のことです。

※ 毎晩のストレッチ、毎日のウォーキングは除く

1.筋トレ(NHKの筋肉体操を1日1動画。今日でちょうど3週間経ったところ)
2.圧腿(ハムストリングを集中的にストレッチする)
3.裸足で生活をする
4.軟酥の法

 

直接的に効果を感じたのは、4です。

朝布団のなかで目を覚ますといつも、すでにそわそわしはじめます。

眠気マナコの半人間ながら、今からすべきことを考えると、血圧が上がってくるのでしょうか、そわそわ、わたわたしはじめます。

このそわそわが成長していって、午前中はウワアアアアアーーーとなることが多いのです。

ひどいときには、パニック発作に至る。

今日は、ふとんの中で、例のソワソワが出始めたときに「軟酥の法」を試してみたのです。

オデコにニワトリの卵大のバターのような「軟酥」という霊薬があると想像して、それが体温で徐々に溶けていくと想像する。

その溶けた軟酥のしずくが、全身にくまなく染み渡っていく。

それが通過した場所は、どんどん浄化されていく。

そんな瞑想というか、イメージトレーニングみたいなやつです。

そうすると、おかしなもので、とても腰が痛くなってきたのです。

もともと腰はあまり良くないのですが、痛みはほとんど感じません。

しかしこの「軟酥の法」をしていると、腰が重く痛くなってくるのを感じました。

さて、そうやってから起きると、ふしぎなもので、あまりソワソワしないのです。

そのまま、いまに至っています。

 

「軟酥の法」が効いたのでしょうか。

しかしどうでしょうか、ぼくは「自律訓練法」というのもよくやるのですが、これは即効性があるものの、持続性があまりありません。

その時はたいへん調子が良くなるものの、すぐにまた、自律神経はおかしくなります。

軟酥の法も自律訓練法のようなものだから、これだけに効果の持続性を認めるというのも、すこし強引かなと思ったりします。

 

すこし思い当たるのは、これは全くの偶然ですが、軟酥の法以外にも、とにかく「足・脚」に意識が向くようなことを最近しているということです。

上記2の圧腿もそうだし、3の裸足で生活もそうです。

また、1の筋トレもスクワットとかあるので、いちおう下半身を鍛えていることにはなります。筋肉痛が全くないので、あまり効いている気がしませんが。

 

軟酥の法を紹介してくれた白隠禅師は、こういう言葉を残しています。

気海丹田腰脚足心まさに是れわが本来の面目

現代風にいえば、「下腹、こし、あし、つちふまずが、わたしのほんとうの本体である」みたいなことです。

あたまとか、むねとか、それは「おまけ」である、という。

しかし白隠禅師は、気海丹田腰脚足心について、力を入れろとか、鍛えろとか、逆に力を抜けとか、動かせとか、そういうことは特に言ってないみたいです。

ただ、ことばがある。

気海丹田腰脚足心。

 

これはどういうことかというと「意識せよ」ということなのかな、と思ったりします。

力を入れるだの抜くだの、そういう意図的な運動力学ではなく、ただ意識しなさい、という。

そういえば、ソワソワしたり、アタフタしているときは、だいたい上半身に意識が向いています。

ていうか、日常生活からして、上半身にばっかり意識が向いているかも。

肩凝ったなあ、背中痛いなあ、目が疲れるなあ。

キーボードを叩く、電話をする、マウスをつかう、ディスプレイを見る。

使っているし、「感じている」部分は、だいたい上半身。

そして、パニック発作が起きているときなんか、もう「脚なんかまったく全然気にしていない」です。

そんなもん、もうどうだっていいわ、っていうよりも、「どうでもいいとさえ思わないぐらい」、完全に意識の外にあります。

しかし不思議なもので、そのくせ心臓だの、脳だの、肺だの、喉だの、胃だのには、ものすごく意識が向いている。

 

意識を、気海丹田腰脚足心に向ける。

もしかするとこのことが、ソワソワやイライラつまり「心火逆上」を予防することに、必要なのかもしれないですね。

使う、動かす、指圧する。

そういったことも、結局は「そこに意識を向ける」ということで、効果があるのかもしれませんね。

 

まあわかりませんが、それでも確実に言えることはあります。

人体において、もっとも血液量が多い場所は、お腹から下の下半身であるということ。

筋肉量も多いし、内臓も集中しています。

ここに血液が向いていないというのは、やはりあまり、よろしくない状態だとはいえると思います。

人間の赤ちゃんは、お母さんの胎内で、大脳や心臓はさておきまずは「腸」から完成していくという話もあります。

 

脚に、足に、丹田に、意識を戻そう。

アタマや心臓なんかじゃなくて、気海丹田腰脚足心こそが、意識のほんとうの故郷なのかもしれませんね。

ずっと「アウェイ」にいるままだから、ホームシックになって、落ち着きがなくなってしまうのかも。

たまにはおウチに、かえしてあげよう。

 

  • ぽぽんた より:

    腸が 第二の脳 って
    あの へん にも
    なにか ありそう ですよね
    こころ も 腸 に
    みたいな かな。˘ ω ˘*ゝ

    • TERA より:

      むしろ「こころ」は、腸とかの、おなかにあるかもしれませんね。
      ころころ鳴りますから。

      あたまには、こころではなくて「考え」とか「理屈」が詰まっているんだと思います。

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