自作のワラーチ(サンダル)はどちらかというと、ジョギングなどをする人に人気が高いです。
ですがジョギングだけでなく、これはウォーキングにもとても良いです。
先日、これを「革」でつくってみました。
ふつうはビブラムという靴底用のゴムシートを使うのですが、あえて「革」で作ってみました。
今日、履いて散歩にいってきました。
……。
いい!
とてもいいです!
なにがいいかと言うと、「地面からの刺激がハンパない」ことです。
ふつうは革靴の底に使う「革製アウターソール」ですから、クッション性など、微塵もありません。
おれは、革だ。
文句あっか!
っていう、堂々とした姿勢すら感じます。
この革ワラーチは、裸足で履かねばなりません。
ほとんど全く衝撃を吸収しないものだから、足の裏が痛くなってきます。
で、ぼくの場合は、左足の裏のほうが痛い。
これはどういうことかというと、ぼくは重心が少し左にズレているということです。
これは、ふつうの靴だと絶対に気が付かないことです。
足裏への刺激が強烈なので、足がホカホカしてきます。
ぼくは男性更年期障害なのか自律神経失調症なのか、よく足が冷えるんです。
これは夏でも例外ではありません。気温には一切関係ないのです。
しかしこの革ワラーチを履いて帰ってくると、足裏が熱いぐらいになっています。
そうするとほぼ必然的に、のぼせやイライラ、不安なども消えるのです。
足の血行が良くなると、いろんな気分症状は緩和されます。
いくら歩いても、底が柔らかいスニーカーだと、こうはならないのです。
そして、これまたふしぎなもので、「歩きたい!」と思う。
歩くほどに、そう感じる。
ふだんなら、1回散歩に出たら2500歩ほどで「そろそろ帰るか……」となります。
しかし革ワラーチで歩いていると、あまり帰ろうと思わないです。
用事もないのにあっちにウロウロ、こっちにウロウロしたあげく、結局4500歩も歩いていました。
そんなに歩いた気はしないのですが……
そして、クッション性がないものですから、じぶんが普段いかに乱暴な歩き方をしていたかがわかります。
まるで地面にカカトを叩きつけるかのような歩き方をしていたんですね。
底が柔らかいクツを履いていると、衝撃をほとんど感じないから、がんがん叩きつけるような歩き方をしていても気が付かないんです。
これは、ひじょうに無駄な歩き方です。
叩きつけるということは、推進力と関係のないエネルギーを浪費しているということです。
足音がするということは、エネルギーロスがあるということです。
足をすっと出し、そっと地面につけて歩けば、よけいな力もいらないし、よけいな衝撃も生まれません。
「ぼく、疲れやすくて……病気かなあ」
じゃかましいわ。
こんな歩き方してたら、疲れないほうが、おかしいわ。
革ワラーチで歩いていると、「そっと歩く」ようになります。
エネルギーロスの少ない歩き方をするようになっていく。矯正されるんです。
だって、そうしないと、痛いから。
・足裏への強い刺激で、足があたたかくなる。
・足裏の痛みで、からだの歪みに気がつく。
・なぜか無性に歩きたくなる。
・歩き方が丁寧になる。
このようなメリットがあるようです。
ただ、どう弁明しても「ただの革」なので、慣れないと足首やヒザを痛める可能性はありますね。
走るためにはちょっとクッションが弱すぎるかもしれませんが……いや。
走り方が上手であれば、まったく問題ないかもしれませんね。
そもそも靴底にクッション性がないと関節を痛めてしまうというのは、それだけ乱暴な着地をしているということの証明でもあります。
そっと着地すれば、問題はないはず。
そしてそっと着地するほうが、エネルギーロスは少ないはずですから、疲れにくいと思います。
いやあ、たぶん良いとは思っていましたが、これほどまでとは。
これはもう、散歩では革ワラーチ一択になりそうです。
エアーなんとかソールなんか、いらねえや。