あー、だるう。
なんだろう。
きょうは一日中、からだがダルいです。
イヌの散歩にいっても、外出恐怖とかそういうことではなくて、ふつうにしんどくて早々に帰りました。
風邪というわけでもなさそうだし、先週はとくに仕事が無茶苦茶忙しかったわけでもないです。
疲れるようなことは、とくにないんだけど……。
腰も痛いし、からだが重い。
ひとつだけ心当たりがあるのが、最近アーユルヴェーダというものを試してみようと思って、若干食生活を変えたことです。
でもこれはまさに「若干」でして、大幅に食生活を変えた、というわけでもありません。
ぼくはアーユルヴェーダでいうところの「ピッタ・ヴァータ体質」で、いわば「火と風の大嵐」という感じです。
このへんがぼくの焦燥感や不安感の原因かもと思って、塩分を少し減らしています。
減らすといっても、べつに「塩抜き」をしているわけではありません。
普段なら、なんでもかんでもショーユをぶっかけて食っていたところを「岩塩を少々」にしてみる、程度のことです。
あと塩辛い漬物や、朝の味噌汁もやめ、ニンニクやトウガラシは一切食べないようにしています。
しかしべつに、全体の量を減らしたりはしていません。3食しっかり食ってます。
牛肉は控えていますがそのかわりに鶏肉や卵は食っていますし、いままであまり食べなかったフルーツなどを間食にとっています。
ふだんは真水をゴクゴク飲んでいたのを「シナモン入りホットミルク」に変えたりしてますから、カロリー不足・塩分不足ということもないと思います。
これは偶然ですが、じつは朝の味噌汁をやめてから、妙に朝のソワソワや不安感が減ったというのがあったのです。
これをきっかけにアーユルヴェーダというものを知り、ネットではなく本で勉強をはじめたのでした。
まだ4日ほどしか経っていませんので、アーユルヴェーダの効果については、とくにこれといって大きな変化は何も感じてはいません。
ただ、すこしだけ焦燥感や不安感が減ったのかな、というのはあります。
でもこれは、ふつうに塩分摂取量が減ったことで、血圧が下がってきているだけかもしれませんね。
アーユルヴェーダについては、近年稀に見る「なるほど!」感があり、パニック障害・自律神経云々だけではなく、学んでいてただ純粋に面白いです。
なので「効いたことにしたい」という思いも、確かにありますから、そのへんが影響しているのでしょうか。
ひとつ、わりと大きめの変化があったとすると、
あんまりイライラしなくなった
というのはあります。
今日は夏日で、ぼくは暑いとブチギレるほど怒りが湧いてくるのですが、今日はべつに怒りは湧いてきませんでした。
31度!? あ〜、暑ぅ! 夏かよ! もうっ。
てな愚痴ぐらいで、わりとすぐに溜飲が下がってしまうのでした。
我ながら、これはすこし驚きました。
あ、俺暑くても、怒らないことあるんだなあ。
普段、朝は起床直後にソワソワすることがあるのですが、これがパニック発作に連結することがあります。
このメカニズムは、ソワソワが恐怖感に変わるというよりは、「ソワソワが収まらないことに腹が立つ」というほうが、より近いです。
なんだこのカラダ! おれのカラダは、おれの言うことを聞けっ!
てな感じで、じぶんのカラダやココロがいうことを聞かないことにブチぎれて、このイライラが発作に結びつく、という感じでしょうか。
(書いていて思ったんだけど、どんだけ人間ちっちゃいんだ俺……)
で、自分のカラダが言うことを聞かないことにイライラしすぎて、動悸やフラツキがあるというのに、逆に無理してジョギングに行っちゃうみたいなところもあります。
「言うことを聞かない子に罰を」みたいなイメージでしょうか。
思うに、これはあんまり、良さそうではありませんよね……。
さて、そんなぼくの性分ですが、2日前ぐらいからその傾向がすこし低減しているんですね。
はっきり言います。
怠惰になっている。
辛ければ辛いほど、ジョギングに行く、筋トレする。
しんどければしんどいほど、先に仕事や家事を終わらせる。
ぼくはそんな人間だったのですが、なんかきゅうに、行かなくなってしまいました。
洗い物もけっこう放置したりするようになった。
しんどいんです。
「調子が良くなってから、行けばいいよね」
「べつに、いますぐ皿洗わなくてもよくね?」
そんなことを、本気で思うようになった。
いいじゃん、どうせ10年も治らなかったんだからさあ、いま頑張ったって一緒だぜ?
べつにいいよ、1日や2日サボたって、バチはあたらねーぜ。
みたいな。
はっ!
じぶんが考えていることに気がついて、ぼくは愕然としました。
どうしたんだ俺!
あのストイックなぼくは、どこへ行ってしまったんだ!
おい、帰ってこい!
………………………………帰ってこないんですわ。
のび太化していくぼく。
こわい。
で、もしかして、と思ったんですよ。
アーユルヴェーダでいう「ピッタ(火)」が高すぎると、イライラするんだそうです。
ぼくはいま、アーユルヴェーダで、「ピッタ」を減少させる行為をしています。
これが効いたのかどうかはさておき、確かに怒りは低減してきているのです。
あまり、イライラしない。
で、イライラしなくなったぼくは、きゅうに怠惰になったのです。
「いつやるの? いまでしょ!」が、「いまやるの? バカじゃない?」に変わってしまった。
と、いうことはですな。
ぼくの真面目さとストイックさは、怒りをエネルギーにしていたのではないか
ということに、行き当たってしまったのです。
つまり、
(ぼく) ー (怒り) = (のび太)
という数式が、忽然と浮かび上がってくるのでございました。
まあ……的外れとは、いえないかもしれないなあ。
やだけど。
ぼくはそもそも、トロくてバカでマイペースで変人で、よくわからない人間ではあるのです。
がんばるのとか、きらい。
ぼくを「それなりにちゃんとした人」にしてくれていたのは、もしかしたら「怒り」だったのではないか。
バファリンの半分はやさしさでできているらしいけど、ぼくの半分は、怒りでできていたのだろうか。
このまま、怒りが消えてしまったら、どうなるんだろう。
怖い。
怖いけど……見てみたい気もする。