昨日はまたまたパニック発作が復活したので、ムカついて「健康法なんか全部やめちまえ」と思いました。
そう決心したからなのかどうか、うってかわって、今日はずいぶんと調子が良いです。
なんなんだ、いったい。
因果関係がグッチャグチャであります。
ぼくのアタマではもう、理解できないや。
本とかの情報に頼るのはやめて、じぶんで観察して、じぶんで考えよう。
そう思って、朝を迎えました。
案の定、あのソワソワ、焦燥感が、徐々に出てくるんですよね。
で、じっと観察してみました。
すると、感じた。
「これは、カラダが【動きたい!】と言ってる」
飼い犬が散歩いこうよう〜、お外に連れて行ってよう〜、とネダっている感じだ。
そう思うと、なんか可愛く思えてきた。
普段なら、このソワソワを収めるために、ヨガをしたり、マインドフルネスをしてみたり、複式呼吸法をしてみたり、ゆったりした音楽を聞いてみたり、自律訓練法をしたりしています。
今朝はもう、そういった「落ち着ける努力」は放棄して、ぼくのカラダちゃんの衝動にまかせて、起き抜けに散歩に行きました。
するとどうでしょう。
あの異様な原因不明のソワソワ、焦燥感、いらだちのようなものが、スーっと消えるではありませんか。
そこで、ある仮説を思いつきました。
ぼくが毎朝感じているソワソワは、自律神経の不具合というよりも、余剰エネルギーを燃やそうとしているのではないか。
で、このソワソワ感、焦燥感というのは、もっと強くなればパニック発作になります。
なので、もしかすると、
パニック発作というのは、余剰エネルギーの燃焼浄化のために出ているのではないか。
まず第一に、ぼくはデスクワークで、あまり運動はしていません。
また在宅ワークなので、環境変化がほとんどないまま同じ部屋、同じ場所でずっと座っています。
また仕事もそこそこ順調で、なにかしら係争を抱えていたりとか、明日の飯を心配するということはないです。
第二に、我が家は食事量が多いです。よく食べる家です。
とくに夕飯が豪勢な傾向があります。
・運動量がすくない
・変化や、ストレスがすくない環境
・食事量が多い
この条件だと、確実に起こることがあります。
余剰エネルギーが増える。
体質的なことで、あまり動かずにたくさん食べても、それほど太らないのですね。
もちろん中年なのでそれなりにおなかは出てきますが、食っている量と運動量を鑑みれば、これでよく収まっているなというのはあります。
それこそ、アーユルヴェーダでいう「ピッタ(火)」が多い体質なんだと思います。
贅肉にエネルギーを貯め込むことを、あまりしない体質なのです。
思うに、この体質こそが、ソワソワの原因のひとつなのでは、と思うのですね。
エネルギーを貯め込む体質ではなく、消費する体質なので、「余剰エネルギーの持って行き先」が、ないのです。
動かないと、エネルギーをほとんど消費できないんだと思います。
そこでカラダちゃんが「もうエネルギーが、パンパンなんだ! たのむ! なんでもいいから、動いてくれっ!」と言っているのでないか……。
アーユルヴェーダでは、パニック障害は「ヴァータ(風)」や「ピッタ(火)」の過剰にある、と言います。
もしかすると、これは表面的な解釈しかしていないのかもしれません。
実際には、カパの増加こそが、ヴァータとピッタを増加させているのかもしれない。
うまれつき、ピッタとヴァータが多いとすると、エネルギーは消費しないとうまく回らないようにできている。
その体質の状態でカパが増加してくると、これを発散・消耗しようという反応が起こるのかもしれません。
ぼくはヴァータとピッタが非常に高いので、ヴァータ、ピッタを低減させて、カパを増大させる努力をしてきました。
そうすることで、バランスがとれると思ったのです。
しかし実際には、ひじょうに強いパニック発作が出るようになったのでした。
これはもしかすると、「カパの増大」が関係しているのかもしれないのです。
そもそも、以下のようなことすると、ぼくは高い確率で非常に体調がおかしくなってきて、焦燥感やイライラが無茶苦茶大きくなることがあります。
・座禅、マインドフルネス、瞑想
・静的なヨガ、ストレッチ
・気功法
これらを行うと、翌日〜数日のうちに、非常に焦燥感が高くなる傾向があります。
上記のような行動というのは、じつはカパを強化増大させる行為なのです。
上記の行為で増加しすぎたカパを一気に燃焼させようとする反応が、あの焦燥感なのかもしれません。
いっぽう、
・ジョギング
・筋トレ
このあたりは、数週間〜数ヶ月毎日続けると、爆発的にイライラや焦燥感が出てくるようになります。
このことについて、ぼくは「もともとピッタ・ヴァータが多いので、動的で負荷の高い運動はそれらを増加させてしまうのではないか」と考えました。
しかし、よくよく考えてみると、その反応経緯がおかしいです。
上記の運動は、やりはじめた頃と数週間以内までは、非常に心地よく爽快感があり、パニック系の焦燥感やソワソワが一気に低減するのです。
ヨガや瞑想などと比べると、その反応スケジュールが、かなり遅れている。
だからつまり、こういうことなのかもしれません。
0.そもそもは運動不足や刺激のない生活によって、カパとカパに由来するアーマが非常に多くなってしまっている。
1.ジョギングなどの高負荷運動を行うと、最初の数週間はピッタとヴァータの火力によって、溜まっていたカパ、あるいはアーマを燃焼させてくれる。
2.しかし長期間継続しすぎると、とうとうカパの燃焼も終わってしまい、カパが枯渇してくる。
3.カパの抑止力を失ったピッタとヴァータが、大暴れをしはじめる。
つまり「やりすぎた」可能性があります。
ジョギングや筋トレというのは、やり始めると、ちょっと中毒っぽくなるところがあるんですね。
もう、走らないと落ち着かない、そんな感じになってしまいます。
ぼくは快楽と誘惑に弱い気質なので、これにすぐヤラれてしまう。
毎日毎日、走り続けてしまうのです。
つまりぼくは、やっぱり「じぶんをちゃんと見ていなかった」のだと思うのです。
本にかかれている話ばかり見て、じぶんをちゃんと見ていなかった。
優等生バカのように、教科書に頼ってばかりで、画一的な考え、直線的な考え、硬直した考えに支配されていた。
決めたことはやり抜く、そんなことばかりにこだわって、柔軟にルールを改善変更グレードアップすることを、怠っていた。
この硬直した怠惰な思考こそがまさに、カパの増悪によるものだと思います。
そういえば確かに日本人にはまじめな優等生タイプが多いけど、日本人にはカパ体質の人が非常に多いのだそです。
カパの増悪による毒は非常に強烈だそうだから、気をつけないといけませんね。
カパの増悪を、食い止める。
ぼくにまず必要だったのは、これだったのだと思います。
そして、そのために必要なのは結局「運動」で、しかしこの運動も、ピッタとヴァータが多いぼくは、あまりやりすぎてはいけない。
この2条件から思考を進めていけば、ものすごく簡単な方法論に至るのでした。
たくさん歩くのではなく、しょっちゅう歩こう。
今日は何歩あるいた、
1回何分ぐらい、連続であるくべきか、
どれぐらいのスピードと負荷か、
1日何歩が目安か。
そんなことは、もうどうだっていい。
歩数とか、負荷とか、そういうことではないのですね。
アーマを燃焼させる目的ならば「まとめて燃やす」のではなく「溜まったらすぐ燃やす」のが良い。
デスクワークをしていて、モヤモヤ、イライラ、ウツウウツしてきたら、それはカパが増悪し、アーマが溜まってきた証拠。
そしたら休憩がてら、すこしだけ散歩にいけばいい。
長い距離を行かなくてもいいし、負荷を与える必要だって無い。
とにかく、そのへんを、ぐるーっと回って帰ってくればいいだけだ。
それを、モヤモヤするたびに、何度でも繰り返せば良いのだ。
これなら負荷が必要以上に高くならないから、ピッタもヴァータも大暴れしない。
アーユルヴェーダだの、カパだのピッタだのヴァータだの、いろいろメンドクセエこと言ってるけど、かんたんな話だ。
たまには気晴らしと、軽い運動を。
これがすなおにできなかったのは、カパがたまりすぎて、バカになってたんだと思います。
カパは、ひとを、硬直させる。