忽然と、悟ったのであります。
それって、効いてたってことなんじゃないの。
ぼくは、このブログで、こんなことを書いていました。
・ヨガを毎日やると、翌朝に悪化する。
・ジョギングを始めると、数週間後に悪化する。
・筋トレを始めると、数日後に悪化する。
・座禅や瞑想を始めると、翌日に悪化する。
・太極拳を始めると、1週間後に悪化する。
・気功を始めると、数日後に悪化する。
・仏教や哲学などを研究し始めると、数週間後に悪化する。
・整体や首の調整をすると、翌日に悪化する。
・アーユルヴェーダを始めると、1週間後に悪化する。
・半身浴をすると、翌日に悪化する。
だから健康法なんて全部毒だ!
みたいな、そんなことを書いていたのでした。
春になってから、とにかく具合がわるいんですよね。
パニック発作は連発するし、イライラするし、そわそわするし、のぼせるし、手足は冷えるし、動悸はするし、立ちくらみはするし、息苦しいし、胸焼けするし、頭痛いし、便秘と下痢を繰り返すし、声がかすれるし、急にいろんなことが面相臭くなったり、ほかにもいろいろあって、
だーーーーーっ!!!
と、キレそうになります。
とはいうものの、結局は日に日に良くなってはいるんです。
最近はあの手足の冷えはあんまり感じなくて、のぼせもそんなにないんです。
そのへんは、マシになってるみたい。
胃の調子もよくなったし、声のかすれも治ってきました。
今年の2月ぐらいに、個人的に抱えていた問題がスルスルと解決したんですね。
じつはそれを皮切りのように、きゅうに高熱出したり腹痛になったりして、ズタボロになったんです。
その風邪みたいな症状はいったん治ったんですが、その後もいろいろと具合がわるいのです。
春っていうのは、冬の間に溜まっていた疲れとか毒素を排出する季節でもあるそうです。
タイミング的には、冬の間どころか、それよりずっと前かから抱えていた疲労も一緒に出たのかもしれないんですね。
ちょうどそのへんから、お酒も完全にやめましたし。
お酒とか、ストレスとか、悩みとか、怒りとか、そういうのが一気に「おまとめ」で出たのかもしれないです。
何をしたって良くならないんですよ。
これはどこかが悪いというんじゃなくて、全体的な疲労なのかもしれないですね。
ほっとすると、疲れが出る。
よく考えたら、これって、すごく当たり前のことなんですよね。
ストレスや悩みの真っ最中でビンビンに気合が入っているときって、自覚症状はないんです。
試合中に捻挫しても全然痛くなかったのに、試合が終わった瞬間に激痛が走る、みたいなのもよくあります。
緊張感は、疲労も痛みも吹き飛ばしてしまうんですよね。
さて、そう考えると、上記の「やったら悪化した」リストも意味が変わってくるんです。
・ヨガを毎日やると、翌朝に悪化する。
・ジョギングを始めると、数週間後に悪化する。
・筋トレを始めると、数日後に悪化する。
・座禅や瞑想を始めると、翌日に悪化する。
・太極拳を始めると、1週間後に悪化する。
・気功を始めると、数日後に悪化する。
・仏教や哲学などを研究し始めると、数週間後に悪化する。
・整体や首の調整をすると、翌日に悪化する。
・アーユルヴェーダを始めると、1週間後に悪化する。
・半身浴をすると、翌日に悪化する。
この「悪化する」っていうのは、具体的には、いろいろ体調が悪くなって、パニック発作も出やすくなるっていうことです。
半身浴をすると具合が悪くなる人っていうのはけっこういるようで、ブログのコメントで「私もそうです」と同意いただいたこともありました。
悪化したんじゃなくて、疲れが「出てくれた」んじゃないか?
上記の「悪化するまでのタイムラグ」に注目してみる。
A ■ 翌日など、早々に具合が悪くなるもの
・ヨガ
・座禅
・気功
・整体、首の調整
・半身浴
B ■ 数週間後など、時間が経ってから悪化するもの
・ジョギング
・筋トレ
・太極拳
・哲学系の学習
・アーユルヴェーダ
思い切って言っちゃう。
「悪化するまでに時間がかかるもの」は「効いてない」のかもしれません。
B群のほうこそが、効果なかったんだ。
人間は副交感神経が優位になると、疲れがどっと出るんだそうです。
春に体調不良になるのは、キンキンに冷えていた空気が暖かくなってきて、副交感神経が優位になってくるからなんですね。
雨の日に調子が悪いのも、同じ仕組みです。
だからつまり「やったらすぐに具合が悪くなる」ものは、じつは「副交感神経を強烈に優位にしてくれるもの」なのかもしれないのです。
実際、上記A群を見ると、まさにそんな感じです。
とくにヨガや瞑想は、ほんとにそうですよね。
いっぽう、筋トレやジョギングは、最初非常に調子が良くなるんです。
もう「完全に治ったんじゃないか」と勘違いしてしまうぐらい、いろんな症状がぶっ飛んでいくのです。
だから「効いた効いた! すげー効いた!」と、大喜びをするんですね。
しかしよく考えてみたら、筋トレやジョギングのように強度の高い運動は、交感神経を緊張させます。
つまり、気合が入ってくるんですね。
試合中に怪我しても痛くないのと同じ原理で、ほんとうはあちこち具合が悪いのに、不快感を感じなくなってるのかもしれないのです。
この状態を、ぼくは「押し返すちから」が身についた、とか思っていました。
そうじゃないのかもしれない。
単純に、神経が緊張状態になって、不快感が「麻痺」しただけだったのかも。
その証拠が「数週間経つと具合が悪くなる」です。
気合なんてそんなに長期間保ちませんから、数週間経つとさすがに気合も途切れてしまって、強制的に副交感神経モードになり「一気に具合が悪くなる」のかもしれません。
症状を感じられなくなったら、ほんとうは非常に危険なのです。
症状があるからこそ、無理しないというか、無理ができない。
カラダやココロに無理をさせないように、自動で「制限モード」に移行するんですね。
不快感は、天然の安全装置なんです。
だからある意味、禅問答みたいですけど「効果があるものには効果がなく、悪化するものには効果がある」ともいえるのかもしれません。
パニックにしろ、自律神経失調症にしろ、ぐだぐだ理屈をこね回したところで最大の原因は結局「疲労」です。
疲れがたまりすぎて、強制的に「制限モード」に移行してるんですよね。
だからそんな状態でヨガや瞑想のような「強制的に副交感神経モードに切り替える」方法を行うと、一気に症状が出てくるんだと思います。
副交感神経モードになると、カラダは悪いところを治そうとしはじめるんだそうです。
そのために、症状もひどくなってくる。
つまり、わるいところが、全部「浮いてくる」。
まるで、温かい春が来たように。
だからそうなった場合には「悪化した」と思うよりも「この際だから、全部出してしまえ」と思うほうが、良いのかもしれません。
どうも、やる気が起きない。
それは「いま、やる気を出されたら困ります」なんですよね。
自分の「中のひと」が、ブレーキをかけてくれている。
なんだか、眠い。
それは「いまは、寝てくださいね」なんです。
あちこち、痛い。
それは「いまは、絶対に動かないでください」なんです。
ものすごく、ダルい。
それは「いまは、あまり動かないでください」なんですね。
せっかく親切に、ありがたい「自動安全装置」が働いているのに、無理をして動こうとする。
そうすると、こんどはココロにも制限がかかりはじめるんですね。
イライラする、ソワソワする、やる気が出ない。
これは、カラダのサインを無視して社会性のほうを優先してしまった、一種の罰のようなもんです。
あれをしないといけない、これをしないといけない。
そんなもん、あるもんかバカ!
おまえが頑張らなくても、この世界はちゃんと回るようにできてる。
おまえにいまだいじなのは、てめえの疲れを、しっかりと癒やすこと。
わるいところを、きちんと治してしまうこと。
現時点で、それ以上に大事なことなんて、ありはしないのです。
それなのに、先のことばっかり考えるバカな人間は「ちゃんとしないと! あとで困るから!」なんて、勘違いをするんだ。
真面目とか、誠実とか、うるせえよ。
「いま一番大事なことをせず、あとでもいいことを、無理してやる」
それは真面目でも、誠実でもねえよ。無能というんだ。
しんどいときには、しっかり休もう。
痛いときには、痛いことはしないでおこう。
逆らうな。
からだのサインに、逆らうな。