大酒飲みだったころ、ぼくはこんな都市伝説を信じていたのです。
お酒では太りません。太るのは、お酒と一緒に食べるおつまみで太るのです。
うそつけ。
身をもってわかったけど、大嘘ですね。
お酒にはカロリーはほとんどないし、あっても「エンプティカロリー」だから、お酒では太らない。
お酒によって食欲が増進され、それでつい食べすぎてカロリーオーバーになり、太るのである。
だれがこんなことを言ったんだろう。
2月下旬から、6月1日の今まで、一滴も飲んでいません。
で、食事量も一切変えていません。
そもそもぼくはお酒がほんとうに好きなクチなので、おつまみ不要のヒトなのです。
それに数年前から外出恐怖になっていらい「飲みに行く」ことは全くしていません。
だから食事量は変わってない。
むしろ、最近は果物とかをよく食べるようになったから、食べる量は増えたぐらいかもしれません。
2月下旬・・・73kg
6月1日・・・66kg
ていうか、2月がちょっと太り過ぎだったんですけどね。
正月太りが続いていたんです。
お酒をやめただけで、4ヶ月で7kgほど痩せました。
そして、ここがすごく肝腎なところなんだけど、運動はとくに何もしていません。
毎晩ヨガはしているけれど、これはもう4年ぐらいやってます。
食事量も変えてなくて、内容もとくに変えてなくて、運動もとくにしていない。
お酒をやめただけで、適正体重に近づいてきました。
そして、脂肪の落ち方がちがいます。
おなか周りは当然として、アゴの下とか背中とかの脂肪が落ちていきます。
このへんは、お酒を飲んでいるとなかなか落ちないのです。
そもそもぼくは、体質的に太りにくいのです。
太っても、すこし運動をすれば痩せていきます。
そんなぼくが、必ず太るのは、お酒をよく飲むときなのです。
思うに、お酒には「吸収力アップ」の効果があるのではないでしょうか。
同じ量のものを食べても、肝臓がエネルギーを必要とするので、普段よりいっぱい栄養を吸収する。
しかし吸収しても全部使い切るわけでもないので、余ったエネルギーは脂肪として蓄積されていく。
そんなメカニズムのような気がします。
あと、ふつうに「むくむ」ということも考えられますね。
全身が、むくんじゃってんの。
アゴの下の脂肪、あれは「むくみ」だったかもしれませんね。
ただの炭酸ジュースなら、2缶もいっぺんに飲めません。
しかしビールなら、かんたんに飲めてしまう。
水分摂取量はハンパないと思うんです。
ぼくは大酒飲みだったけど、お酒をきっぱりやめた。
だから強く思うことがあります。
お酒に関する医学的な見解は、ウソが多い。
たとえば、「ちゃんぽんするとよく酔っ払う」というのは酒飲みの間では当然なのですが、医者はこう言うんだ。
「アルコールの摂取量が問題なので、混ぜたかどうかは関係がありません。量が同じだと本人が思っているだけで、ほんとうはたくさん飲んでいるのです」
バカか。
どこを、どうしたら、そんな話になるのか不明なんですけどね。
やってみたら、イッパツでわかるよ。
ビールにウィスキーをちょっとだけ混ぜて飲んだら、そりゃもう、べろんべろんになれます。
ビールが残り少ないけど酔っ払いたい時は、よくやってました。
その昔、貧しい肉体労働者の間では「ばくだん」という、赤玉ポートワインに粗悪な焼酎を混ぜたものがよく飲まれていました。
これも少ない量でたくさん酔っ払うために編み出された「ちゃんぽん」なんですよね。
おそらく、お酒に関しては、まだ医学でわかっていないことがたくさんあるんだと思います。
複数の種類のお酒を混ぜて飲むと、何らかの内臓的・神経的な変化か、あるいはアルコール吸収率の変化などがあるのだと思います。
あるいは、アセドアルデヒドの発生量が非常に多くなるなどして、擬似的に酔っ払ったような錯覚になるなど。
お酒の「エンプティカロリー説」も同じですね。
たぶん、本読みながら机の上で計算しただけなんだと思う。
やめたらわかるよ。マジですげー痩せるから。
ぼくは手帳にその日食ったものを全部書いているから、食った量が変わってないことは間違いないです。
スマホに運動履歴も残っているから、運動量が増えてないことも数字で残ってる。
ぼくのまわりにも、そういう人は何人もいます。
お酒をやめたら、かならず痩せる。
今回、しっかり勉強しました。