もう2年ぐらい経ちますけど、思い切って「アーロンチェア」を買ったんですよね。廉価版ですけど。
ヤフオクで。
中古でも4万円ぐらいしたなあ。
仕事柄、椅子はいいものを使おうっていうのがあったんです。
で、使い始めたらたしかに座り心地がいいです。
つくりがしっかりしているから、ギコギコいったりぐらついたりしません。さすがです。
でもなあ。
なんかこう「合わない」んですよね。
なにが、どう合わないのかがよくわからないんだけれども、合わない。
違和感。
強いて言えば、座面が後ろに倒れているのが気になるんです。
そんなことしたら骨盤が後ろに倒れて、作業時には逆に前かがみになっちゃうじゃんか。
という気がする。実際には、そうはならないんだけれども。
高機能版のアーロンなら「座面チルト」というのがあるから、座面の角度変更も可能なんだそうです。
でも廉価版にはそんな機能はありません。
ていうかそもそも、パソコン作業の場合は座面チルトはふつう使わないんだそうです。
座面を水平にするのは、机の上で「書き物」をする場合なんだそうです。
ぼくはパソコン作業が主だから、関係ないのかなあ。
なんだろう、なんだろう。
2年近く違和感について悩んでいたら、やっとわかりました。
悔しいけど言っちゃうぞ。
俺、脚が短いんだ。
デスクの高さは、71cmです。
その高さにキーボードを置いて、肘が90度になるようにしたら、アーロンチェアをだいぶ高くしないといけないんですね。
そうすると、こんどは足が地面につきにくくなる。
それはそれで気持ち悪いから、足がぴったり地面につくようにすると、こんどは机が高くなる。
机の高さは、もうこれ以上低くできないのです。
ほかの椅子ではこんなことにならないのに、アーロンだけどうもうまくいかないのは、やっぱりアーロンの座面がかなり後ろに傾いているからです。
座面が後傾した状態で背もたれにもたれると、確かに腰がとても楽です。
腰を緊張状態にしなくても、姿勢が保持されるからです。
だからこのこと自体は、決して悪いことではないのです。
あちらを立てれば、こちらが立たず。
「やっぱ日本人であるぼくには、西洋のアーロンチェアなんか合わないんだ。」
残念ながら、そう思い始めていたところでした。
しかし!
あんがいしょーもないことで、この難問がほぼ解決することがわかりました。
靴を履く
ぼくは在宅ワーカーなのです。
だから家では裸足かスリッパです。
しかしアーロンチェアというのは基本オフィスワーク用に設計されているから、靴を履くことが前提のようなところがあるそうなのです。
ていうか西洋は、室内でも靴を履くことも多いみたいですしね。
椅子と靴は、セットで考えられているようなのでした。
そこで、室内だけど、スニーカーを履いてみたのでした。
そしたら、全然いける。
先日までの「あちらを立てればこちらが立たず」的ダブル・バインドから急に開放されました。
ちゃんと理想的な高さに調整できましたよ。
なんだよう、靴履いてなかったらなのか。
ていうか、アーロンやっぱりすごく楽。
やっぱよく考えられてるわー。
まあぼくは確かに脚は長いほうではないけど、でもべつに、極端に短いわけでもありません。
ふつうです。たぶん。
世間一般で、アーロンチェアが良い良い言われているのは、べつにみんなの脚が長いわけじゃなかったんだと思います。
みんなオフィスで使うから、ちゃんと靴をはいて仕事してたんだ。
足の短い日本人のくせに、靴まで脱いだら、そりゃ合わんわ。
っていうのが、今日の結論でした。
でもまあ、どうなのかなあ。
机の高さを自由に変えられるものにするほうが、ほんとはいいのかもしれないけど・・・
日本製でもアーロンに負けない良い椅子は、けっこうあるみたいですしね。
アーロンに固執することもないのかもしれない。
ただ今の所、座り心地に関しては、今までの椅子でいちばんアーロンが良いです。
問題なのは、高さがうまくいかなかっただけ。
靴を履くだけでいいのなら、これはこれでアリなのだと思います。
それに「仕事中は靴を履く」っていうことで、メリハリにもなって良いかもしれません。