なんだろう。
なんだろう。
今日はなんだか、すげー調子いいんですけど。
いつもは、午前中から昼にかけて、むちゃくちゃソワソワして、いらいらするんです。
ひどいときには、パニック発作まで出る。
そんなのがずーっと2月下旬から続いていたんですけど、きゅうに落ち着きました。
なんだろう。
思い当たることは、じつはたったひとつなんです。
カーテンを締め切って仕事をしている。
ぼくは在宅ワーカーなんです。
自宅の事務所は、ものすごく明るいんですね。
窓が2つもあって、その窓も、通常の規格よりだいぶ大きいです。
で、そのうちの窓の一つは、朝から朝日がコウコウと入ります。
いいんですよ、明るいから。
昼間は一切デンキいりません。
でももしかすると、この「強い光」のせいで、神経が余計に昂ぶっていたのかもしれないです。
眼精疲労になると、光に過敏になるそうなんですね。
眩しく感じる。
パニック障害の人も、サングラスをかけると妙に落ち着いて発作がでにくくなるという人はけっこう多いようです。
じつは、ぼくもその一人です。
サングラスをかけて仕事をすると、なんか無性に落ち着くのです。
「ブルーライトカット」とか「UVカット」じゃダメなんです。
真っ黒の、光そのものを遮断するやつ。
それをすると、なんか神経のアワアワ、アタフタが、かなり落ち着くんですよね。
もともと光に敏感な体質というのもあるんだそうです。
これは自覚あります。
光だけじゃなくて、大きな音も苦手です。
ぼくが昔から絶対にライブハウスとかコンサートに行かないのは、このせいです。
いい曲だとか、盛り上がるとか、そんなことよりも、
うるさいのだ!
じゃかましいのである。
ライブハウスに行くと、ぼくはキレます。あたまにくる。すげー腹たってくる。
「もっと静かに演奏せえや! だまれ!」
そんなこと言えないですし、言ったって聞いてくれないし、言うべきでもないね。
「じゃあ来るんじゃねえよ」てなもんです。だから行かない。
音楽ってのは、ほのかにじんわり遠くから聞こえてるくらいでいいです。
光も、もちろんそうですね。
テレビとかでも、アニメや日本のドラマがあんまり好きでないのは「色がうるさい」からです。
まぶしい。画面が明るすぎるんだ。
いっぽう、外国の薄暗い映像の映画やドラマは、安心して見れますね。
ぼくがいちばん好きな番組は「世界遺産」です。
基本的にうすぐらくて、ベージュ色とかこげ茶色で、目にやさしいからかもしれないな。
神戸のルミナリエとかも、行ったらなぜか無性にムカつくんですよね。
ビカビカビカビカ、ぴかぴかぴかぴか、なんやお前!
アホちゃうん?
おれは「蛾」やない! まぶしいねん! 光がうるさいねんっ!
ってなる。
あんなワザトラシイのより、山奥で偶然見かけたホタルの群生のほうが1万倍いいです。
ぼくがスーパーとかコンビニとかが苦手なのも、じつはこれが原因かもしれないんだよなあ。
レジでじっと並んでいると、無性に腹が立ってくる。
しまいにはもう、前に並んでいるババアを蹴っ飛ばしてやろうかっていうぐらいムカつく。
いや、ぜったいにそんなことしませんよ。
言っときますけど、ふだんのぼくは、コアラぐらい温厚なんです。
だけどスーパーとかだけは、別。
スーパーとかコンビニとか、百貨店もそうなんだけど、あいつら全員、まぶしすぎるんだ。ギラギラしやがって。
ばかじゃねえの。
あんなに怒ったみたいに明るくしなくたって、いいじゃないか。ちゃんと見えてるっつうの。
だけど、古い落ち着いたレストランとか、バーとかは好きです。
楽なんだなあ。
聞くところによると、店内を明るくするとテンションが上って、お客さんが無駄遣いしてくれるそうなんですね。
だからお店は必要以上に明るくするらしい。
会社の照明が明るいのも、あれはどうやら今からずいぶん前の、バブル時代あたりに決めた規格らしいです。
「24時間働けますか」的なアレで、明るい事務所だと気合が入って覚醒して、闘争的になって、すげー働くようになるんですって。
逆にうすぐらいと、眠くなって、やさしくなってしまって、あんまり働かなくなるんだそうです。
効率化を突き詰めた結果、明るいことが「良し」となっていったのかもしれませんなあ。
「暗いところで作業をすると、目がわるくなる」
これは完全に、迷信だったそうですね。
「明るいのは、良いことだ」というのも同じく、都市伝説だと思う。
たしかに日がな一日、うすぐらーいところでずっと過ごすのは精神的にどうかとは思うけど、だからといって、直射日光が差し込む窓際で仕事するのもどうかな、と思いますね。
たしかにウツっぽくなるのは防げるかもしれないけど、テンションが上がりすぎて、発狂しちゃうよ。キレやすくなる。
そもそもの話として、光や音に敏感になっているっていうことじたいが、自律神経が不調らしいですね。
まあ当然、体質もありますが。
ぼくのように、もともと音や光に敏感なヒトは、たまに窓から遠ざかって「うすぐらい場所」で過ごすほうが良いのかもしれません。
神経が休まるから。