なんだかんだいって、「姿勢は自然に丸いほうがいい」を信じて実行してしまっていたところがあります。
こういうのとか、
こういうのとか、
このへんとかを「読んでしまった」んですね。
このへんの情報は、つまり「無理に姿勢を正すな」ということなんですね。
人間はリラックしたら自然と背中は丸くなるもので、むしろ丸いほうが肺活量も多くなったりするし、ぜったいのぜったいに、背中は丸いほうがいいのだ! という話が満載です。
「背中丸いの賛成原理主義」みたいな。
ここ数ヶ月、これにならって、無理に姿勢を正そうとはしませんでした。
腰や背中のチカラを抜いて、背筋ピーン! はやめよう、と。
しかし、残念なことで、そうしたところでいっこうにのぼせやイライラは改善されませんでした。
むしろひどくなった。
もしかすると、背中を丸くするのが「合う」ひとと、「合わない」ひとがいるんじゃないかなあ。
最近は、もうそういう「まあるい背中主義」を放棄して、腰をガッと立てて「背筋ピンコ主義」に立ち返ったのでありました。
そうしますと、イライラやふらつき、立ちくらみ、息苦しさなどが、俄然マシになるのです。
気力も復活してきて、「生きていくのがめんどうくさい」みたいなアブない精神状態も改善していきます。
背中を丸めていると、どうもウツっぽくなるんですよね。
例の「まあるい背中主義」に真っ向から対立するのが、たぶん「肥田式強健術」だと思うんです。
背筋ピーン!
腰シャキーン!
いっぽう、まあるい背中主義というか、「含胸抜背」という、自然な背中の丸みを推奨するのは気功とか太極拳が多いです。
ぼくにはもう、どっちが良いのか悪いのか、さっぱりわからなくなってしまいました。
ただ言えるのは「ぼくには『まあるい背中』は絶対的に合わない」ということです。
そうしてしまうとぼくはもうなにもかもがめんどくさくなってきて、動きたくなくなってきて、どんどん怠惰になり、イライラして、ソワソワして、のぼせてきて、手足が冷えて、立ちくらみがして、息苦しくなって、風邪をよく引くようになって、病気みたいになります。
肥田式のように、腰をぐっと反って、胸をシャキっと張っているほうが、全体的に調子がいいんですよね。
まあ、腰は疲れますけど。
「人間にとってどっちが正しいのか」みたいな、全体主義的なのはもういいや。
姿勢はその人に合うものをすれば、それでいいのだと思います。
まあるい背中のほうが調子いいひとに、無理に背筋ピーン! を強要すると、調子がわるくなる。
背筋ピーン!のほうが調子いい人に、無理にまあるい背中を強要すると、調子がわるくなる。
合う、合わないが、あるのかもしれませんね。
ぼくの場合は、とくに腰が丸くなるとダメみたいです。
全体的にエネルギー循環がわるくなって滞留してきて、しまいには枯渇したみたいになります。呼吸も浅くなる。
そもそもが遺伝的に出っ尻鳩胸の反り腰体型なので、逆をやるとかえって不自然なのかもしれませんね。
もう、本とかネットとかでいう「これがいい」は、全部無視だな。
自分でやってみて、自分に合うものを採用することにします。
いくら理論的に優秀でも、臨床結果が豊富でも、本人に合わなければ意味がないですからね。
OSが違えば、合わないプログラムもある。