いやほんとにもう、なんじゃこりゃ!
最近けっこう落ち着いてんなーと思ったら、今朝からすんげーイライラするんですね。
もはや「イライラ」とかじゃないですね。
正真正銘の「怒り」でございます。
たいぶ収まったけど。
例によって、まったく原因に思い当たることがありません。
やっぱり、パニック障害って「怒り発作」のような気がするんだよなあ。
もう死ぬとか思ってアタフタするんだけど、その思いの裏っかわには、じつは怒りが潜んでる。
だってほんとうにもうダメだ、ってなったら、あんなに凄まじいエネルギーは感じないと思うんですね。
おそろしくメラつく炎のような、ものすごい爆発系統のエネルギーを感じる。
一般的にパニック障害になるひとって、常識的で社交性の高い、理性的な人に多いらしんですね。
でもこれは表面的なことかもしれないんだな。いわば、ペルソナ。
確かに、ブレーキは強いと思うんです。
万一「わるい感情」が出てきたとしても、それをぐっと押さえつける前頭葉のチカラは強いんじゃないかな。
思ったことを反射的にそのまんまベラベラ言っちゃうのではなく、いっかいぐっと飲み込んで何度か反芻し、理性的に考えてから発言しようとする傾向が強い。
だから「理性的」と見えるんだと思うんですね。
でもなあ。
こちとら、ただの人間だ。決して聖人君子ではないんですね。
そのへんの不良やヤンキーどもと同じく、腹が立つことは当然あります。
しかしその怒りをダイレクトに吐き出すことは絶対にしなくて、コトバを変えたりいろいろいじくり回して整形してから吐き出します。
あるいは、そもそも吐き出さないことも多いです。
こういうことをしてるから、「怒りが溜まっちゃった」んじゃないのかなあ。
怒りなんてものはウンコと同じだから、溜め込んだら毒なんですよね。
イッヒ・フンバルト・デル・ウンコ的に、ブリブリブリっと一気に吐き出して、ざーっと水に流したほうが良いです。
しかし性格上、どうも「じぶんが怒りの感情を持つことじたいが許せない」的なところもあるんですね。
理性のヘンタイだから。
理性という感情のフタが防弾ガラスみたいに頑丈になってしまたのは、美意識みたいなことも関係していると思います。
人間は安易に怒ったりするべきではない。
みたいな「べき論」が好きなんだなあ。
「人間は安易に怒ったりするべきではない」それ、完全に間違えてるんですけどね。
だれがそんなこと教えたんだろう。
「人間は、ときには怒るべきものである」が正解です。
だって、人間なんだもの。
ムーミン谷のミィちゃんも言ってますね。
たまには、怒んなきゃあね
どんなちっちゃな生き物にだって、怒る権利はあるんだから
人間というちっこい生き物なんだから、たまには怒らないとだめです。
人間として当然のことをしてこなかったら、内圧が上昇してオカシクなってるんだと思う。
「ええかっこ」してきたんだと思います。
おれ、すぐ怒ったりする小さな人間じゃないもん、みたいに。
現実逃避ですわなあ。
人間という自分から、現実逃避してる。中二病とおなじだね。
原因不明の異様な怒りが出てきた時、あんがいスッキリする方法を見つけました。
殴っていいものを殴る・蹴る
っていう、プリミティブな方法。
具体的には、「ストレッチポール」を丈夫な壁の前に固定して、それをウォリャアアアアアと殴ったり蹴ったりするんです。
ハタからみたら、完全に「狂人」でしょうけどね。
でも、それで合ってるんだ。
ホラティウスも言ってます。
怒りは一時の狂気なり。
怒りって、狂気の一種なんですよ。
だからこれを溜め続けていったら、狂気でこころがいっぱいになってしまうんだな。
狂人のようだ、ではなくて、もうりっぱな狂人なんですわ。
でもそれを、堅牢な理性のフタで封印してるだけ。
出さないと!
ウンコとか狂気とかみたいなものを、後生大事にこころの押入れにしまっておいちゃダメ。
「瞑想で浄化するんだ」も、だめです。
ウンコを瞑想では浄化できないように、怒りも瞑想では浄化できません。引っ込むだけ。
浄化をめざすなら、むしろガッツリ排出しないといけませんよね。
めざしていたのが「怒らない人」だから、おかしかったんだと思う。
そんなファンタジックなやつは、いねえんだよな。
そうじゃなくて「怒りを分解することができる人」をめざすべきだったんだ。
感情表現としての怒りを、行動レベルで封じ込めるんじゃなくて、怒りそのものを分解して、無力化できることのほうが大事なんですよね。
それができるのは、理性と教養あってのことです。
だからきっと、理性や教養の使い方をまちがえたんだと思うんですね。
精密に状況を分析して分解するためのドライバーのような理性や教養を、ばかな猿みたいに「フタ」に使っちゃったんだ。
だから分解されずに、エネルギーを持ちつづけたまま、ココロのなかに残留していったんだと思います。
一見、みばえは良くなりますけどね。
見た感じは、まるでたしかに、聖人君子のようだ。
幸い、かなり強い理性はあるので、これをうまく使って「うんこ」じゃなかった、怒りを少しづつ出していこうと思うのです。
問題にならない範囲でね。
ためにためて、実際の人やじぶんに暴力を振るいだしたり、だいじな物事を壊しにかかったら、それではまずいですもの。
そうなるまえに、小出しにしていこう。
「殴って良いものを殴る」「八つ当たりして良いものに八つ当たりする」「ケンカと同じぐらいの疲労感がある運動をする」などで、こころの宿便を、出し切っていこうと思います。