アルコールの離脱症状だったりしてな

午前中に、とてもそわそわして不安になり、焦る。

たまに、ものすごい怒りが出てくる。

それも基本的には午前中なんだけど、夕方にもたまに出ることがある。

この怒りはぼくの基本的な性格からすると信じられないような怒りで、マジちょっとアタマおかしくなったんじゃないか、っていうぐらい。

まれに、妙にウツっぽくなってしまうこともある。

 

このことについて、ぼくは自律神経失調症や、男性更年期障害ではないかと推測しました。

もともとパニック障害とかあるし、年齢的にも可能性あるし、何より症状がバッチリあてはまるな、と思ったんです。

ふと、思ったんですよね。

その可能性ももちろん否定出来ないけど、案外全然べつの理由だったりして。

その理由とは、

アルコールの退薬症状

です。

 

もともと、すげー酒飲みだったんですね。

40歳になるまでは1週間に2回ぐらい飲みに行っていたりして、かつ毎日酒飲んでました。

ひどいときは、一晩でロング缶のビールを27本飲むこともありました。

2本とか7本じゃないです。27本です。

そのほかにも、ふつうにワインを1日に1本開けてしまうとか。

ひどい酒飲みだったんです。

ただ昼間っから飲むということはまずありませんでした。何かイベントのようなことがあったときだけ。

別に酔っ払って警察のお世話になったということもありませんし、ケンカだってしません。

ごくごく平和的な楽しいお酒で、愚痴や文句や説教をたれることもなく、みんなからも「お前の酒は、いい酒だ」と言われていました。

だからお医者さんに行っても「アルコール依存症ではないですね」という結果なんですね。

さらに肝臓も特段わるい数値ではなくて、そっち方面でも酒をやめろ、という話は一切ありませんでした。

まあ家系的にお酒が強いから、遺伝なんでしょうかね。お酒には強いところがある。

40歳を超えたらさすがにそのような「えげつない」飲み方はやめて、1日に短い方の缶ビールを2本ほど、ほぼ毎日飲んでいました。

休肝日も設けながら。

 

ことしの2月に、えらく体調を崩したんです。

たぶん疲労から来た風邪だと思うんだけど、盲腸は痛くなるわ胃がずっと痛むわ吐き気はするわ食欲はないわ熱出るわ、めずらしく2週間寝込みました。

そのときは当然、お酒なんか一切飲みません。

2週間お酒が抜けたら、なんかもうお酒をほしいと思わなくなってしまったんですね。

そこから4ヶ月以上、一滴もお酒を飲んでいません。

意図的にやめようとか思ったわけじゃないから、全然努力してません。

娘も愕然としていましたね。

「まさかお父さんがお酒をやめるとは、信じられない」

なにを言っているんだ。

いちばん信じられないのは、おれ自身だっつうの。

 

で、あの例の「異様なイライラ」が出だしたのって、3月のアタマぐらいからなんですよね。

その時点では、1ヶ月弱お酒を抜いたことになります。

そのころに出ていた症状は、

・強い不安感
・強い焦燥感
・ひじょうに強いイライラ
・血圧の上昇
・動悸、ふらつき
・息苦しい

・とつぜんの冷や汗、のぼせ(ホットフラッシュ)
・集中力の低下
・気力低下、ウツっぽくなる

などです。

 

で、調べてみたんだけど……。

これ完全にアルコールの離脱症状と一緒じゃん。

っていう。

 

ほんとにちょっとづつ、あのイライラが消えていってるんですよね。

最近は1日のうち、昼前にちょろっと出るぐらいです。

「もう、まったく動きたくない」的な、ウツを疑うようなアレもだいぶ消えています。

この「日に日に改善している」っていうところもまた、どうも離脱症状っぽいんだよなあ。

 

ややこしいんですよね。

・自律神経失調症の症状
・更年期障害の症状
・アルコールの離脱症状

これ全部、一緒なんですよ。ものすごく似てる。

こんなもん、さすがのお医者さんでもわからないんじゃないかなあ。似過ぎなんだよ。

まあそもそも「自律神経失調症」なんていう病気はなくて、正確には「不定愁訴症候群」って言うそうなんですけどね。

ホルモンの急激な低下や、アルコールをやめるということがあると、体内に同じような変化がおきて、似たような症状が出るということなのかもしれませんね。

そういえばアルコールって、飲むとセロトニンによく似た物質や、エンドルフィンが大量に分泌されるから、お酒をやめたら相対的に「ホルモン量が低下した」っていうことになるんですよね。

だから更年期障害と同じような症状が出るのって、それほど不思議でもないです。

 

もし離脱症状なら、そりゃあヨガとか瞑想とかでは治らんわなあ。

離脱症状については、これはもうどうしようもないですから。

耐えるしかないです。

ただヨガは離脱症状を「緩和する」効果はあるそうです。

たしかに、治りはしないんだけど、ヨガすると少しマシになって落ち着くことは多いです。

このへんも、離脱症状とバッチリ合うんだよなあ。

 

離脱症状って、人によるけれども、ひどいアルコール依存症の場合は2年ほど続く場合もあるそうです。

ぼくも依存症だった可能性はあるけど、お医者さんいわくそれほど重篤でもなかったら、半年から1年はかかるかもしれないなあ。

今で、4ヶ月か。

「待つ」しか、ないのかもしれないな。

 

別件だけど、アルコール依存症から復帰する人って「決まってる」説があるんですよね。

これは中島らもさんが小説に書いていました。

意志の強さとか、努力とか、お医者さんのチカラとかが、いくらすごくても「戻ってこられない」人もいる。

ぎゃくに、意志はそれほど強くなくて、努力もそんなにしてなくて、お医者さんにもかかっていないのに「戻ってくる」人もいる。

このへんは、なんか腑に落ちるところがあるんですよね。

今回ぼくは、ほんとうにマジで、一切努力していません。お医者さんにも行っていませんし。

自動的にお酒をやめた

という感じがしています。

本を読んでそう思ったとか、家族や医者に止められたとか、飲んだら具合悪くなったとか、一切ないんですよ。

ただ、自動的に、まるでプログラムを遂行するみたいに、ぴたあっとお酒が止まった。

飲みたいなんて、全然思わないんですね。

 

あんがい、こういうことってあるのかもしれませんね。

努力とか意志とかで達成できることがあるいっぽうで、そういうのとはまったく別次元で「何かに動かされている」っていうことが。

ちょっと神秘的だけど、そんな実話を聞くこともあります。

人間て、ふしぎだな。

 

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