雨と塩素と性格について

あるジョークに、こんなのがあるんですよね。

「日本人の私からすると、アメリカ人はテンションが高すぎると思うんだ。もしかして、水道に興奮剤でも入ってるんじゃないの(笑)」

「そうかね。我々からすると、むしろ日本の水道には鎮静剤が入っているんじゃないかと疑うがね」

 

あはは、と笑いそうになるけど、案外「そうかも」と思うときがあります。

最近梅雨入りで、水道の水がカルキ臭くなることがありますね。

で、このカルキって「塩素」です。

塩素イオンには、脳のはたらきを抑える作用があるらしいんですね。

http://www.fujiyaku.org/ygk/?p=4247

ベンゾジアゼピンとは、ベンゼン環とジアゼピン環が中心となる化学構造の化合物です。中枢神経系のGABAA受容体に存在するベンゾジアゼピン受容体に結合して、塩素イオンCl-の流入を促して脳の働きを抑えて鎮静、睡眠導入を高める作用があります。

 

「塩素イオンCl-の流入を促して脳の働きを抑えて鎮静、睡眠導入を高める」っていうことはつまり、塩素イオンには鎮静作用がある、っていうことなんじゃないかなあ。

まあレセプターがないと動かないから、そんな単純な話ではないかもしれないんだけど。

また、こんな話もあります。

 

http://www.tmd.ac.jp/cmn/soumu/kouhou/news20090123.html

塩素イオンが脳内の抑制性神経伝達に果たす役割は良く知られていました

 

うーん、やっぱり塩素イオンは神経の興奮を抑えるはたらきがあるのかな?

 

いっぽう、アメリカの水道の塩素濃度って、日本の1/10らしいんですね。

逆に言えば、日本の水道の塩素濃度はアメリカの10倍ある

またヨーロッパ諸国では、水道の塩素消毒は行っていないようですね。

http://takuhai-mizu.com/drink/chlorine-in-tap-water-overseas/

日本は0.1ppm以上が基準とされており下限だけで上限が設けられていないのに対し、アメリカやフランスでは0.1ppm以下、ドイツでは0.05ppm以下という基準で上限だけが設けられています。
そして、世界的にも水質が良い事で知られているヨーロッパでは塩素消毒を行いません。

 

ちなみに、国民が日本人と同じぐらい真面目でおとなしいといわれるベトナムの水道には、「日本の10倍」の塩素が入っているという話もあります。

https://vietnamhouse.jp/blog/info/water

また塩素については日本の10倍とも言われる量が検知されているとの情報もございますので、やはり水道水から直接飲用または料理への水に利用することはオススメできないのが現状でございます。

日本の10倍て、じゃあアメリカの100倍ってことだなあ。

まあ、あのへんは亜熱帯で水もあまりきれいじゃないから、強い消毒が必要なのかもしれないですけど。

ちなみに、同じく国民がおとなしいと言われるミャンマーは、日本が水道事業の手伝いをしてる。

 

こうなってくると、

我々からすると、日本の水道には鎮静剤が入っているんじゃないかと疑うがね

このギャグも「マジじゃねえか」になるなあ。

 

日本人は「和」を尊ぶ、真面目で勤勉な国民なのである!

これは、日本古来の美しき文化なのである!

これこそ、大和魂なのであーるっ!

 

なーんて言ったりするけど、「塩素のせい」だったりしてな。

塩素イオンでおとなしくなってるだけ、みたいな。

もしそうなら、なんかさみしいなあ。

梅雨時にはみんな元気がなくなって、どよーんとするのも、塩素だったりして。

梅雨時は水道の塩素量は増えるらしいですからね。

おっと「雨の日は低気圧と日照不足でセロトニンが……」っていう理屈は、通用しねえぜ。

タイの人は、大雨で洪水になっても、ぎゃくにそれで遊んだりするから。

  

楽しそうだなあ。

たしかに、むかしタイに旅行にいったとき、けっこう危ない量の大雨が降ってたけどだれも落ち込んだりしてなかったよ。

むしろ、はしゃいじゃってんの。

雨でも低気圧でも、タイのひとは明るくて元気だったなあ。

ていうか、雨の日に落ち込むとか言うのって、日本人だけなんじゃないの?

まあ多少ブルーになることはあったとしても、やる気が失せて体調までおかしくなるって、ちょっとヘンな気がする。

 

まあ、この件は明確な医学的エビデンスがあるわけじゃないので、例によってただの想像と推論です。

 

ちなみに、もし塩素イオンに鎮静作用があるとしたら、飲料水はそんなに気にしなくていいんじゃないかな、と思います。

加熱すればイオンは飛んでしまうから、飲料水や食品からの吸入はそれほど多くないと思うんですね。

それに胃や腸からは、そんなには吸収されないんじゃないか。

それよりも、風呂のほうがスゴイような気がするんですね。

加熱して揮発した塩素イオンが、風呂場には充満してるから。

「長時間の半身浴は、副交感神経を優位にしてリラックスできます」

これも単純に「塩素イオンの吸入」が原因だったりしてな!

あはは! 知らんけど!

 

でもまあ、もしほんとに塩素のせいで神経が落ち着くのなら、いいことですけどね。

いいよ、そんなにテンション高くなくってもさ。

ミネラルウォーターばっかり飲んでないで、白湯とか生水飲んでたら、案外「落ち着いた人」になれたりして。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です