やっぱ靴はLEGALだなあ

以前、「靴底は薄いほうがいい」という記事を書いたことがあります。

この記事では、メレルのムートピアレースという靴がいちばん履きやすい、と書いていました。

 

前言撤回、というわけでもないのですが、やっぱり「リーガル」の靴はとてもしっくりきます。

最近知ったのですが、リーガルって日本のメーカーだったんですね。

なんとなくアメリカとかのブランドかな、って勝手に思ってた。

それもかなり歴史ある会社で、むかしは「大日本製靴」という名前で軍に軍靴を提供していたんだそうです。

 

軍靴の歴史があるからでしょうか、とにかくリーガルの靴って堅牢なんですよね。

製法も接着剤だけでやるセメントとかじゃなくて、古式ゆかしい「グッドイヤーウェルト製法」にこだわっているようです。

堅牢で硬いから、履き始めのころは、ちょっと足が痛かったりします。

でも革が馴染んでくるとものすごく履きやすくなってきて、走れるぐらいになります。

それに、全然壊れないのです。

たぶん25ARという型番だと思うんですが、ストレートチップタイプのリーガルの靴は、もう20年以上前に買ったものです。

当時は営業マンだったので、むちゃくちゃ歩き回っていました。

でも一切まったく、ヘタれてないんですね。

先日から「仕事中はスーツを着る」っていうのをやっていて、ふと思い出してこの靴を出してきました。

これで散歩したりしてたんですけど、全然古い靴の感じがしません。

この堅牢さというのも、リーガルの最大のウリだと思います。

2万円前後のものでも、一生モノになる可能性を秘めています。

 

やっぱ革靴っていいなあ。

ぼくはジーンズをよく履くんですが、もうけっこういいトシだし、そろそろ「デニムに革靴」の世界に移行していこうと思いました。

ジーンズはカジュアルの最たるものだから、革靴だとウィングチップやローファーなど、カジュアル度の高い靴をあわせるのが常套なんだそうです。

でも、どうだかなあ。

そういう考え方じたいが、もう古いような気がする。

ジーンズがカジュアルである、という定義じたいが、そろそろグラついているんですよね。

高級レストランやホテルだって、今ではジーンズで入ることができます。

ジーンズに、ストレートチップやプレーントゥなんかの、ガチガチのフォーマルを合わせたって良いような気がする。

細身のジーンズにストレートチップの真っ黒な革靴っていうのも、かっこいいです。

 

で、ちょっと安くなってたので、久々にリーガルの革靴を買いました。

リーガルの傑作と呼び声高い「JU13」です。

ザ・革靴! っていう感じですね。

プレーントゥといわれるタイプの靴で、もとからフォーマルでもカジュアルでも、どっちでもいける靴ではあります。

そもそも、このタイプの形状ってポストマンシューズとか、軍隊のオフィサーシューズとかの形とほぼ同じだから、ドレッシーというよりはワークシューズ寄りのところがありますね。

 

ていうか、このスタンダードな形状の靴をスーツにあわせると、逆にダサい可能性があります。

合いすぎるんですよね。

なんか、就職活動中の学生みたいになってしまう。

むしろこの究極のスタンダード系は、ちょっと外してジーンズとか短パンとかに合わせるほうが良いのかもしれません。

陰陽バランスと一緒で、カジュアルなものにカジュアルを合わせると、なんかバカみたいになることがあるんですよね。

フォーマルにフォーマルを合わせると、これもなんかバカみたいに見える。

2割程度全然逆のものを差し込むのが、わりとバランス取れて良いのかもしれません。

 

最近これを履いて散歩してるんですけど、まあ、硬い硬い。

革じゃなくて、硬質プラスチックでできてるんじゃないか、と疑うぐらいです。

足のあちこちが痛い。

でもそれも、最初の数日だけ。

1週間もしてくるとだんだんなじんできて、むしろ履きやすくなってきます。

中途半端なスニーカーやウォーキングシューズよりも、歩きやすくなりますね。

そもそもぼくは底が分厚くて柔らかい靴が嫌いなので、革靴のクッション性もヘッタクレもない剛直なカチカチ底が好きですから。

こういうふうに、最初は違和感ありまくりなのに、だんだん馴染んでくるという過程は、ジーンズとよく似てます。

 

最初から違和感がなく楽なのって、じつは長持ちしないんですよね。

ピークが「出会った時」だから、時間がたつにつれてガバガバになって、つまらなくなっていく。

恋愛とよく似てますね。

最初はちょっと窮屈で、硬くて、めんどうなぐらいが、ちょうどいい。

 

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