なんだろう。
なんとなく首にてぬぐいを巻いてみたら、妙に安心するんですけど。
で、あの自律神経系失調っぽい諸症状が、すこしだけマシになる。
なんだ?
まあ気のせいかもしれないですけど。
ただちょっと心あたりがあるのが、ぼくは首が妙に長いんですよね。
冗談じゃなくて、首の骨がひとつ多いんです。
身長のわりに首が長くてなで肩だから、小学生のころのあだ名は「とっくり」でした。
あるいはマッチ棒、あるいは宇宙人とも呼ばれていました。
首が長いということは、弱いということでもあります。
高校生のころ、柔道の練習中に首をやってしまって、「上を向くと世界が光り輝く」などという、オカルティックな病気になったこともあります。
病気っていうか怪我かな。
レントゲンをとってみると、首に神経節ができていて、それが視神経に刺激を与えて瞳孔が開くのだろう、という話でした。
まあこれは、数ヶ月で治りましたけど。
パニック障害だの、自律神経失調症だの。
ぼくがこういった神経系の不具合によくさいなまれるのは、案外首への負荷というのあるかもしれません。
人より長いぶん、弱いのは事実なのです。
また首コリなどでパニックになるという話はよく聞きます。
首に手ぬぐいを巻くと、ほんとになんか、落ち着くんですよね。
こころも神経も。
エアコンで首が冷えている、というのもあるのでしょうか。
冬は案外調子いいのは、とっくりセーターばっかり着ているというのもあるのかなあ。
ぼくはハイネックのセーターしか冬は着ないのです。
あと最近は仕事中にワイシャツとネクタイをする、ということもしています。
そうすると妙に調子が良いんですけど、これは緊張感云々だけじゃなくて、単純にネクタイで「首を守っている」からだったりして……。
英語でも弱点のことは「ネック」って言ったりします。
首は人間の弱点であることは間違いないんですね。
5kgもある重たいアタマを支えるにしては、首は構造上ちょっと弱すぎるという話もあります。
女性に自律神経失調症やパニック障害が多いのも、単純に首の筋肉量が少ないだけだったりして……まさかな。
弱点を、布でもいいから、隠しておく。
これは案外心理的にも安心感があるのかもしれませんね。
それに首はあまり冷やさないほうがいいっていう話もあるし、日頃からスカーフやバンダナなんかを首に巻いておくのは、悪いことではないかもしれません。
夏はとくに、腹巻きよりも、首巻きのほうが大事なのかも。