この夏は、ずっと気管支の調子がわるかったです。
咳や熱はほとんど出ないのですが、声がかれたり、呼吸をするとヒーヒー音がしたり、たまに真っ黄色のタンが出たりしました。
しかし最近涼しくなってきて、エアコンをあまり使わなくなったら、症状が格段にマシになってきたんですよね。
加えてここ1ヶ月半はかなり念入りに掃除をするようにしています。
この経過からすると、やはりエアコンのカビだったんじゃないかな、と思ったりしています。
梅雨以降、ちょっと尋常ではないニオイが寝室のエアコンから出ていたのでした。
エアコンにはたまにトリコスポロンというカビが生えて、これは夏型過敏性肺炎の原因になるそうです。
症状は劇的ではないのですが、あまり放置すると慢性化して喘息になったり、幼児や老人などは死んでしまう可能性もあるそうです。
おそるべし、カビ。
(自力でエアコン清掃もしましたが、もう5年以上使っていますから、プロの業者さんにエアコン清掃をお願いすることにしました)
とはいうものの、少しだけ腑に落ちないところもあります。
いままで長年、このような症状が出たことはなかったのです。
まあオッサンになったので加齢による体力低下というのもあるのかもしれないし、いままで一回もエアコン清掃をお願いしたことはなかったので、積もりに積もった汚れで今年ようやく閾値を超えた、ということも考えられなくはありません。
でも、仕事場や娘の部屋だと、エアコンを使っても気管支の症状は出にくいですし、仕事部屋と娘の部屋では、それほどエアコンが臭くなることもないのです。
そもそもいままで、あんなに異様にエアコンが臭くなることもありませんでした。
思い当たることが、ひとつあるのです。
西日を遮断したからではないか。
ぼくの寝室は北側にあり、そこにはものすごく大きな窓があります。
夕方になると西日が直射することもあり、今年はためしに、半分雨戸を閉めてみたのです。
そうすると、ちょうど西日が入らないようになるのです。
ものすごく暑くなることがあって、エアコン代がもったいないな、と思ったんですよね。
また同じ部屋の別の窓も簡易二重窓にして、夕方には西日が入らないように遮光カーテンをしていました。
この試みは、今年が初めてでした。
つまり、寝室は始終、若干薄暗い感じになっていたのです。
まあ寝室なのでいいかな、なんて思っていました。
しかし・・・
「部屋に日光が直射しない」ということは、案外よろしくないのかもしれないです。
仕事部屋と娘の部屋は南側にあり、朝から昼まで、こうこうと日光が入ります。
また窓も大きいので、たいへん明るいです。
その非常に明るい部屋ではエアコンが臭くならず、日光を半遮断した部屋では、エアコンがとても臭くなってしまったのでした。
よく知られたことでもありますが、日光には強力な殺菌力があるそうです。
紫外線だけでなく、可視光の光そのものにも殺菌力があるそうで、ただ部屋を明るくするだけでも多少菌の増殖を防ぐことができるようです。
https://www.discoverychannel.jp/0000038013/
もしかすると、エアコン代を気にして西日をカットしたことで、こんなことになってしまったのでは・・・そんなことも思ったりしてしまいます。
除菌には換気が大切だ、という意識がありますが、じつは換気だけではできないこともあるのかもしれないです。
やはり天日干しをした布団というのはわけもなく心地よいものですし、洗濯物もしっかり日光にあてて乾かすと、ヨメアザといわれる黒カビも生えません。
理屈だけでいえば屋内だろうが日陰だろうがちゃんと換気さえしておけば問題ないはずなのですけれど、結果は全然ちがいます。
やはり直射日光に晒すことは、圧倒的な除菌力あると実感しています。
なお風水では「西日はよくない」という風説があります。
それを信じて西の窓を家具などで塞いだり、ずっと分厚いカーテンをしている家もあるそうです。
そうしたところ、やはりカビが生えやすくなったという話も聞いたことがあります。
西日といえども、太陽光です。
ですから殺菌力は膨大なものがあると思われます。
それを迷信に過ぎないようなことで塞いでしまうというのは、たいへん危険なことかもしれないですね。
窓は、やはりどのような理由があっても、塞がないほうがいいのかも。
そんな気がしてきました。
もしカーテンをするとしても、極端に遮光性が高くないものにして、日光が直撃する時間帯だけ一時的に使うとかのほうがいいのかもしれないです。
ただ明るいだけでも、菌は増えにくいのだそうです。
けちくさいことを考えて、デンキを消して閉じて閉じて太陽から逃げ回っていると、爆発的に不潔になる可能性もありますね。
そんなことで病気したら、節約した電気代も、医療費で一発でふっとびます。
金運が良くなったとしても、病気したらお金の使いみちがありません。
やはり太陽サマを邪険にあつかうと、バチがあたるのかもしれないですね。
考えてみれば、陰性に該当する屋内こそ、直射日光が必要なのかもしれないです。
窓はいつもきれいに磨いて、ぜったいに塞ぐな。
このたびは、そんな教訓を得たような気がします。