やっぱり、ホコリだったのかもしれないなあ。
かれこれ10年ちかく自律神経の具合がわるくて、きゅうにわけもなく動悸がすることがあるのです。
息苦しくなり、全身が炎症しているような感じになる。
母親も自律神経のぐあいがわるく、祖母は更年期障害がかなりひどかったので、ぼくもそうなんだろうな、と思っていました。
しかし掃除を毎日するようになると、かなり落ち着いてくるのでした。
とくにしっかりと雑巾がけをしたあとなどは、非常に体調がよくなります。
ただし、逆に具合がわるくなることもあります。
それは決まって、かなり昔からホコリが溜まっていた汚い箇所を掃除したときです。
熱は出ないのですが熱っぽくなり、息苦しくなり、動悸が出て、頭に血が上る。
これはひどいときには、数日続くこともあります。
症状がきついと、パニック発作が出ることもあります。
おそらく、汚れているところを掃除するとホコリが舞い上がるので、それを吸っておかしくなっているのだと思います。
一般的にも大掃除のあと、数日から1週間ほど寝込んでしまうひともいるそうです。
今考えると、過去に自身の動悸や息切れについて「自律神経失調症だ」などと言っていたことが、とても恥ずかしいです。
そもそもハウスダストのアレルギーがあるというのに、ろくすっぽ掃除をせず、そんな部屋で長時間仕事をして、それで動悸がする、息苦しい、気分が落ち込むなどと騒いでいました。
あたりまえだっつうの。
アレルギーがないひとでも、ホコリやカビが多い場所にずっといたら、多少具合がわるくなるものです。
ぼくは非常に鼻が良いのですが、もしかすると、もともとそういったものに弱いため、自己防衛反応として鼻の感度が敏感になっているのかもしれないです。
家の中でカビが生えているところ、ホコリの多いところにいくと、いっぱつでわかるのです。
なんなら、街をあるいていても、わかることがあります。
家族は全員「なんにもわからない」というし、見た目にも特に汚れてはいないのです。
でも家具を動かしたり、死角を探していくと、100%的中します。
確実に汚れている。
見えないところのカビやホコリを発見するのが、得意なのですね。
もうこれ以上カビやホコリの影響を受けるとヤバいから、本能的に反応しているんだと思います。
きのうは天気もよく乾燥していたので、盲点だった箇所をしっかりとやりました。
とくに目線より上の壁やドア、ドアの上などを、しっかりと拭き掃除をしました。
そうしましたら、やはり夕方に動悸やのぼせ、息苦しさなどが連発しました。
めずらしく座禅の最中に発作っぽくなって、途中でやめてしまったぐらいです。
やはりホコリの多いところを初めて掃除したときは、体調を崩してしまうようです。
まあ、マスクもせずガンガンに掃除するぼくが、アホなんですけれども。
今後は、明らかにヤバそうなところはマスクをして掃除しようと思います。
ぼくは友人知人はおろか、家族からもきれい好きだと思われています。
しかしぼくは、全然ちがうと思います。
ぼくのほうがむしろ普通で、いや、ぼくなんか全然足らないです。
掃除というのは、もっともっときちんとしなければならないものだったのです。
掃除ということについて、うるさく言う人も、きちんと教えてくれる人も減ってしまいました。
世の中全体が、とてもいい加減になってしまった。
自由ということを履き違えて、掃除についても、姿勢についても、家事についても、厳しく言うひとがいなくなってしまったのです。
年寄りでさえ、もう掃除をちゃんとしなくなってしまいました。
掃除機をかけたら掃除をしたと思っている人も多い。
とんでもないことです。
「毎日掃除」を1ヶ月半ほど続けてみて、やっと最近、毎朝の掃除のホコリが少なくなってきました。
ある日突然思い立って掃除したって、あんまり意味なかったんですよね。
掃除もやっぱり、続けないと効果が出ないです。
筋トレなんかと同じですね。
というか、どんなことでも、発作的にきまぐれにやったって、たいした効果はない。
だいじなのは「習慣化」することなんですよね。
ぼくは将来、掃除と姿勢だけには、口うるさいジジイになろうと思います。
掃除と姿勢さえちゃんとやっとけば、あとはだいたい、なんとかなる気がするから。
自由なことはいいことだけれど、自由と怠惰はちがう。
若いときから掃除をきちんとする習慣はつけておいたほうがいいと思いました。
そうしないと、ただのアレルギー反応にも「自律神経が悪い」などといって、じぶんの神経に冤罪を着せることにもなりかねません。
そんなの、じぶんが、かわいそうです。