エアコンの中に生える、黒いやつ

あー、スッキリしたっ!

とうとう、エアコン清掃をお願いしました。

以前エアコンの中を覗いたらそこには「地獄」があって、いちおう一生懸命自分で掃除をしたのです。

http://late-amami-8790.pinoko.jp/lookonbright.site/wp/archives/65237

でもやっぱりシロートの限界があって、プロの業者さんにお願いすることにしました。

幸い知人に有能な業者さんの知り合いがあって、エアコン掃除だけでなく抗菌までしてくれたうえに、かなり安くしてくれました。

とても感じのいい業者さんで、よかったです。

 

さて、エアコン清掃をしているところを拝見していたら、どのエアコンからも真っ黒な液体がどんどん流れて出てきます。

ぼくが気温38℃の中、プロレスラーばりにブルブルに汗をかいて必死で掃除したエアコンからも、ばかすか出てきていました。

やっぱりゾーキンと綿棒では、限界があったようです。

ほんとに思うんだけど、エアコンのメーカーさんは、よけいな機能をチマチマつけるんじゃなくて「家で洗える」エアコンを開発してほしいです。

 

ぼくは、この廃液の黒い色は黒カビだろう、と思っていました。

しかし意に反して、業者さんは意外なことをおっしゃるのです。

エアコン5台ぶんの洗浄廃液の溜まったバケツを指して、

「この黒いススのようなものは、なんでしょうかねえ」

と、ぼくに聞くのでした。

念の為申し上げますけど、ぼくが業者さんに聞いたのではなく、業者さんがぼくに聞いたのです。

「は? いや、これ、黒カビじゃないんですか?」

「どうでしょうかね、ほら、バケツの底に真っ黒に沈んでいるじゃないですか。こんなのはあんまり見たこと無いんですよね・・・」

たしかに、どす黒い水の底のほうに、ススのような黒いものがびっしり沈んでいました。

水に溶けて黒い水になっているのではなく、黒い細かい粒子のようなものが沈んでいるのです。

見るからに質量が重そうな感じで、バケツを動かしてもあまり浮き上がってきませんでした。

「こういうのって、ふつうのお宅ではないんですか?」

「そうですねえ、黒カビはもちろんよく見ますけど、なんか違う感じなんですよね。洗浄廃液は濁った茶色とかが多いんですけど、お宅はごらんのとおりあまり茶色くはなくて、排水もわりと透明なんですよね。でもこのとおり、真っ黒なススのようなものがたくさん沈んでいまして」

確かに廃液は茶色ではなく、グレーががった透明のような感じです。

ただし底のほうに、どっさりと黒い粉末状ものが沈んでいました。

 

我が家では、断じて密教僧のように部屋で大護摩荒行なんかやっていません。

ローソクなんかも炊いていませんし、そうそう焼き魚などもしていません。

だからほんとに「スス」であるという可能性は、まずないと思うんですよね。

べつに大きな道路沿いに家があるわけでもなく、車の通行量もそんなに多くありません。

街自体は、むしろ空気はきれいなほうだと思うのですが……。

なんなんだろう?

 

結局、よくわからなかったのです。

もしかすると黒カビの一種なのかもしれないし、黒カビを長年放置するとこういうことになるのかもしれません。

黒カビはふつう「クロカワカビ」というのが多いそうなのですが、こちらはじつはそれほど毒性はないのだそうです。

黒カビによく似た「ススカビ」というのもあるらしく、これはけっこう毒性が強くて、アレルギーや肺炎の原因にもなるんだそうです。

ただ、今回うちのエアコンから出てきたあの黒いやつの正体がススカビなのかどうか、それはわかりません。

 

業者さんに聞けば、この時期ぼくのように気管支の具合がわるく、肺炎っぽい症状に悩むひとはけっこう多いのだそうです。

自律神経失調症だと思っていたら、じつはエアコンのカビのアレルギーだった、ということもやっぱりあるのだそうです。

なんか、納得いきます。

パニック障害のひとは、とにかく夏にものすごく悪化するひとが多くて、だから病院でも暑さや湿度が問題なのだろう、と言われることが多いです。

案外、カビだったりしてね。

夏に異様に具合がわるくなる原因は、暑さではなく、じつはエアコンのカビだった、っていうオチはどうだろう。

 

しつこいですけど、ほんとにメーカーさんには、アフターメンテナンスで儲けようとか、単価を跳ね上げようとかいう小賢しい小人物的発想ではなく「自宅で洗えるエアコン」を発明してほしいです。

業者さんも言ってました。

ぼくなら、自動清掃機能とか余計な機能がついていない、シンプルな構造のエアコンを買いますね。そのほうが徹底的にきれいにできますし、壊れにくいし、掃除がしやすいですから」

自動清掃機能つきの清掃は、ちょっと単価が高くなるんだそうです。

分解だけで、かなりの手間がかかってしまうんだそうです。

 

あの黒いやつの正体がわからなかったので、あまりスッキリはしませんでしたが、気分はたいへんスッキリしました。

エアコンはもうほんとうに「無臭」になりました。

むしろ、エアコン部品のプラスチックの匂いがしているぐらいです。

いくら部屋を掃除したって、エアコンの中にカビを飼っていたのでは、わけわかりませんからね。

数年に1回は、プロに清掃をお願いしようと思います。

 

 

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