熱が出ると、やさしい気分

風邪なんだろうなあ。

37.0とか37.1とかをウロウロしていたんですけど、とうとう37.5になった。

ちょうど夕方だし、このへんから熱って本気を出し始めるんですよね。

 

でもなんとなくですが、この37.5~37.6あたりが、今回のピークなんだろうな、と思います。

というのも、わかるんですよね。

ぼくはパニック障害があるんですけど、「熱が上昇中」のときに、ものすごく具合がわるくなるんです。

発作そのものは出なくても、発作寸前、寸止めの発作みたいなのが出る。

ソワソワして、アタフタして、居ても立ってもいられなくなる。

風邪そのものの症状も、熱の上昇中がいちばんキモチワルイです。

 

しかしいったピークがくると、忽然と「やさしいきもち」になるんですよね。

これはパニック障害とか関係なく、むかしからそうでした。

熱の上昇中がいちばんしんどくて、上がりきってしまったら、なんか上機嫌になってくる。

とってもやさしい気持ちになってくるんですよね。

じつは、今がそうです。

ついさっきまで、もうものすごく気分がわるくなって、パニック発作が出ちまうんじゃないか、これ風邪じゃなくて肺炎とかじゃないかとか、例のお得意の心配性が発動したりしていました。

しかし突然、スーと落ち着いた。

で、なんだかとってもやさしい気持ちになって、全人類のアタマをナデナデしなくなるような気分に。

で、わかったんですよね。

「あ、いま熱のピークだな」

って。

 

そういえば小学生のころ、インフルエンザでえげつない熱を出した時、窓の外にいたカラスがとてもかわいく見えて、家のふすまいっぱいにじぶんのからだよりデカいカラスをクレヨンで描いてしまって、オカンにブチギレられたこともありました。

一昔まえのパソコンみたいに、熱暴走しやすいのかもしれません。

 

あと、なんだか「さみしい」気持ちにもなるんですよね。

人恋しい、っていうか。

でもこれは、例のうすぐらい文学的で悲劇的な「淋しい」じゃなくて、物悲しいとか、わびさびとか、そっち系統のさみしい、です。

むしろちょっと、心地いいぐらい。

これも昔から、こうなるんですよねえ。

なんなんでしょうね。

 

で、体温はかってみたら、やっぱり37.5→37.2に下がっていました。

ぼくの熱の出方はいっつもこうで、一時的に急激にグワーっと熱が上がっていって、ほんの数分でスーっと下がる、みたいなのを、何度か繰り返すんです。

もしかしたら、こういうのが「自律神経失調症」なのかなあ?

でも昔からそうだしなあ、関係ないのかな。

 

もうそろそろしたら、たぶんブワーって汗をかきはじめるんですよね。

そしたら一瞬、平熱以下にまで下がって、それが戻ったら、だいたい熱の「おわり」です。

 

世界には、名医が2人いる。

発熱と、食欲不振だ。

っていうコトバもありますね。

今日は、その両方が出たなあ。

名医さんが、ふたり一緒に来てくれたんですね。

今晩は安心して眠れそうです。

 

 

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