気管支の具合がわるかったことについて、ぼくは一時期ハウスダストとカビのせいではないか、と疑っていました。
あるいは何らかの物質や菌など。
もしかしたら単純に乾燥していただけなんじゃないか、という可能性が出てきました。
というのも、ためしに加湿器をつけてみたら、かなりマシになるからです。
床の雑巾がけをすると異様なまでに調子が良くなる、というのがあったのです。
だから床になんかヘンな菌とか物質があるからなんじゃないか、なんて思ったのです。
でもよく考えてみたら、2日おきぐらいに床の雑巾がけをしているのに呼吸で吸い込むほどのホコリや菌などが残留しているでしょうか。
浄化じゃなくて、雑巾がけをすることによる「加湿」に効果があったのではないか。
濡れた雑巾で床を拭きまわるということは、へやじゅうに水気を追加していることとまったく同義です。
そこで加湿器をかけてみたら、同じようにムネはラクになるのでした。
最近ちょっと冷えてきたので暖房こそつけないものの、朝の6時ごろから仕事をするぼくは足元で小型の電気ファンヒーターをかけることがあります。
そうすると、足元からファンヒーターの温風が上がってくるんですよね。
どうもこれも、気管が乾燥する原因のひとつだったようです。
カオにあたりに温風が直接巻き上がってきますからね。
また夏場は夏場で、エアコンをかけます。
これまた空気が乾燥する。
サーキュレーターや扇風機で室内の空気を撹拌するのも、湿度を低くする場合があるんだそうです。
思い返してみると、ぼくの部屋は乾燥するようなことばっかりしていたかもしれません。
「カビ」ということに着目し、そしてそれに執着し、囚われててしまったがために、いつしか「湿気=わるい」というような図式がなんとなく出来上がってしまっていたようなんです。
そんなわけは、ないんですけどね。
むろん多すぎる湿気はカビの原因になりますけど、乾燥しすぎていると逆に菌やウィルスが活性化することもあるんだそうです。
湿度はだいたい40%〜60%ぐらいにしておくのが良い、という説もあります。
インフルエンザの季節は部屋の湿度を60%ぐらいにしておきなさい、っていうのはよく聞きます。
最近たまに湿度計を見たら、30%とかのこともよくあったんですよね。
秋ってけっこう乾燥するから、換気好きのぼくの部屋は、ときに非常に乾燥してしまうようです。
またぼくが乾燥に弱くなってしまった、というのもあると思います。
外出が少なく屋内での作業が多いので、ノドまわりの粘膜が油断してしまったのかもしれません。
急激な乾燥に追いつけなくなってしまってる。
粘膜の方は別途寒い中を歩き回ることで改善していくとして、乾燥問題はまあまあ難しいってことがわかりました。
最近の住宅は気密性が高くて、これがじつは乾燥を強化することもあるんだそうです。
気密性や断熱性が高いと窓で結露が発生するんですよね。
部屋のなかは暖かいのに窓は冷たいと、その温度差で大量な結露ができる。
この結露の水分は部屋の空気なので、結露が多いと部屋の空気は総体的に乾燥していくんだそうです。
このたび家じゅうを掃除しまくって気がついたのですが、窓のアルミサッシにかなりの黒カビがあったのです。
風呂場でもあるまいしなんでこんなに黒カビができてるんだチキショウ、なんて思ってましたけど、これはつまり結露をしていた、ということなんですね。
窓だけでなく壁や天井も結露していることもあるので「冬場に暖房」は思った以上に乾燥を招いている可能性がありますね。
部屋の空気が乾燥すると、ハウスダストなども乾燥して巻き上がりやすくなるかもしれません。
まあそんなに気にしたってしょうがないので、そんなもんなんだな、で置いとくことにします。
ただ今回このことでぼくがショックだったのは、「気付かなかった」っていうことです。
床の水拭きをしたら調子がよくなることについて、「清潔になったからだ」「浄化されたからだ」の一点張りだったのです。
アホである。
それはそうかもしれないが、それよりももっと明確に、確実に起きていたことがあったのです。
「床の水拭きは、加湿をしている」
っていうこと。
なんらかの仮説や信念に執着しすぎると、至極簡単当然のことにさえも気が付かなくなるということの、好例でした。
じぶんではそう感じていなくても、見えなくなってることは多い。
その原因は「気にする」からですね。
もう、ええねん。
乾燥したらノドの調子がちょっとおかしい、そんなもん、だれでもそうじゃ。
いらんことせんと、「慣れて」いこうとおもいます。