なーんだ、乾燥してたのか……。
ずっと続いていた気管支の違和感、もしかして乾燥してんじゃないか? と思って加湿器を使うようになったら、すいぶんマシになりました。
空気がひどく乾燥していたのかもしれません。
でもなあ。
この違和感、夏ぐらいからずっと続いてるんですよね。
夏ってそんなに乾燥しませんよねえ。
で、部屋にある湿度計を見てみたんですね。
湿度は「46%」って書いてある。
うん、まあちょっと乾いてるかもしれないけど、普通だよなあ。
乾いてる、っていうほどじゃない。
ちなみに他の部屋はどうなんだろう、と思って寝室やリビングに持っていっても「46%」でした。
ふむ、なるほど、べつにどこかの部屋が乾いてるとかそういうことでもないんだなあ。
ちなみに風呂場って、どうなんだろう。
まだきのうの残り湯がある風呂場に1時間ほど湿度計を置いといて、見てみました。
「46%」
壊れてんじゃねえかちきしょう。
まあ、目覚まし時計についている「おまけ」みたいなものですからね。
なんだよ、壊れてたのか。
で、またAmazonで温湿度計を買ってみました。
「タニタ」のやつなので、けっこう正確なんじゃないかな。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B010CK58K4/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1
さっそく仕事場に置いてみました。
10分ほどして示した数値は、
「24%」
乾いとーる!
乾いとーるなーっ!
寝室とかあちこち持っていっても、だいたいそんな感じでした。
唯一キッチンのあるリビングだけは、「50%」でした。
つまりぼくは、20%台の湿度の部屋で、「ウム、きょうは湿度48%か。ヨシヨシ」などと頷いていたのでした。
最近ヒフがパッサパサになるんだよなあ。
ノドもおかしんだよなあ。
トシかなあ。
食い物がわるいのかなあ。
ビョーキかなあ。
ちげーよ乾燥してたんだよ!
加湿器を使うようになったら、皮膚のパッサパサもずいぶんマシになりました。
ちなみに加湿器をMAXで使っていても、仕事部屋は「湿度41%」でビタアアっと止まっていますね。
これ以上は動かない感じ。
そもそも「乾燥しやすい家」なのかもしれません。
一軒家でも、乾燥するんだなあ。
ていうかぼくは換気好きで、真冬でもけっこう窓開けっ放しとかするんですよね。
そういう習慣で乾燥してしまうのかもしれません。
さて乾燥の「燥」という字。
「燥ぐ」
これ「はしゃぐ」って読むそうなんですね。
落ち着きなく、陽気になってさわぐ、みたいな意味。
そういえば今年の春ぐらいからよく発生していた、あのイライラとかソワソワ。
これって「燥」なんじゃないかな、なんて思ったんですよね。
自分の家なのに、なぜかぜんぜん落ち着かないのですよ。
べつに心配事とかがあるわけでもないのに、どういうわけか、異様にソワソワする。
だから自律神経がおかしいんだろう、男性更年期障害かもしれないな、なんて考えていたのです。
東洋医学では、環境も精神に影響を及ぼす、と考えられているようです。
湿気の多い環境にいればこころも湿気が多くなり、乾燥した環境にいればこころも乾燥するようになる。
科学的かどうかはさておき、けっこうこれはそう感じるところはあります。
加湿器をかけるようになったら、なんだか気分もすこし落ち着くんですよね。
ぼくは調子が悪い時、家じゅうの床をゾーキンで拭きまくります。
べつに清潔にしたいからというわけではなくて、そうすると異様に落ち着くようになるのです。
これももしかしたら、濡れぞうきんで部屋の湿度が一時的に高くなっていたから、っていうことも考えられますよね。
また乾燥していると、ホコリなどもよく舞います。
まさに「はしゃぐ」のですよね。ハウスダストなんかが。
目やノドなどの粘膜も、乾燥して充血しがちになります。
そうなると神経のほうも過敏になるとは思うんですね。
結果、神経も「燥ぐ」ようになるのではないでしょうか。
だから東洋医学が言っていることは、あながちウソでもないような気がします。
ぼくには若干の「乾燥信仰」のようなものがあって、とにかく湿気をなくしてカリカリに乾燥させていれば、それでもう清潔なんだ、みたいな観念を持っています。
ほんとは、そんなことないんですけどね。
乾燥したらしたで、ウィルスなんかは逆に活性化するそうです。
インフルエンザが流行っている時は部屋の湿度は60%ぐらいにするのが理想だっていう話もあります。
カラカラに乾いている部屋は、疫学的には逆に不潔なのかもしれません。
空気が燥ぐと、こころも燥ぐ。
これはけっこう、盲点でした。
雨の日ってなんだか妙に落ち着くというのは、適度な湿気があるからかもしれませんね。
「乾燥に強い粘膜になる」っていうことも大事だけど、「無理に乾燥させない」っていうことも、心がけていこうと思いました。
ていうか、「機械のほうを信じる」ぼくの愚鈍さが衝撃でしたけどね。
ぼくは結局、自分自身のからだの反応よりも機械の数字のほうを信用していたということです。
壊れているとも知らず、湿度計が48%なんだから湿度は48%なんだ。
なのに皮膚やノドが乾燥するのは、ぼくのほうがオカシイのだ、なんて思っていました。
実際にはぼくのカラダの反応のほうがずいぶん正しくて、壊れていたのは湿度計のほうだった。
機械がないと、正しい判断ができない。
なんやねんそれ!
ただのクズやないかい!
機械があろうがなかろうが、物事は正しく見極めろ。
そのために「神経」があるんですからね。
数字がないと判断ができないだなんて、そんなのあたまがわるい証拠です。
ピンとこいっ!
わが神経を信じず、ちゃんと使えてないだなんて、宝の持ち腐れですな。