最近登山についてイチから勉強しなおしていて、ふと思ったことがあります。
思っただけなので、確信はありません。
でも、思った。
「綿100%と自律神経」
自律神経が弱い、おかしいと言っている人に、意外と「コットン好き」「天然素材好き」が多いような気がするのです。
我が家でいくと、ぼくとぼくの母親は自律神経がちょっとおかしくて、コットン好きです。
とくに肌着というのは、なにがどうあってもコットン。
綿100%は正義である、ぐらいなところがあります。
ヨガ教室に来ていた自律神経失調症の女性もみんな、そうでした。
天然素材が体にいいと信じていて、とにかく綿、なんでも綿、綿でなければ麻でもいい、とにかく天然素材なのだー!
みたいな。
しかし登山関係のことを調べていると、
「綿・危険説」
がむしろノーマルなのでありました。
綿は、汗をよく吸う。
そして保湿力が高い。
すなわち一回濡れたら、なかなか乾かない。
それがコットンの特質です。
だから肌触りが良いいっぽうで、汗で濡れたらからだが冷えてしまう、というデメリットがある。
登山のばあい、これは「命取り」になるそうです。
いくら寒い山でも、登っていけば汗はかきます。
もし肌着が綿100%だったばあい、汗はどんどん肌着が吸収していく。
急激に山が冷えてきたり、あるいは動くのを止めた時、この濡れた肌着のせいで「汗冷え」をしてしまうのですね。
冷えて風邪引いちゃった、みたいなのならかわいいけど、へたするとこれが原因で凍死する場合もあるらしいのです。
だから冬山登山はとくに、服は化繊かウールでコットンは厳禁なのだそうです。
また夏山でも、そうらしいです。
夏は当然大量に汗をかく。
肌着が木綿だと、これまた汗冷えをしてしまう。
この汗冷えがじつに厄介で、自律神経をむちゃくちゃにしてしまい、ひどいときには意識混濁まで起こるのだそうです。
夏でも、そうなるらしい。
むろんこれは山の話だから、まちなかではそんなに気にする必要はない。
でも、例外がいるのではないか。
「汗かきのひと」
ぼくです。
ぼくはよく汗をかく体質で、これは両親もそうです。
親父は自覚しているので、下着は化繊を着ています。
しかしぼくと母親は木綿好きであり、また一種のイデオロギーのようなこだわりがあって、下着は木綿を使っています。
すぐに風邪をひく。
寒暖差が激しいとすぐに体調がおかしくなる。
激しめの運動をしたあと決まって全身が冷え、なぜか体調がわるくなる。
汗冷えじゃね?
汗かきのくせに、木綿の下着使ってるからじゃね?
と、ふと思ったのでありました。
正直に言います。
汗をかいていることは当然、わかっています。
「着替えるのめんどくせえ」
これがあったのです。
「そのうち乾くわいな」
も、あった。
そう、乾くよ。必ず。
体温をバンバンに奪いながら、汗は蒸発していきます。
・・・それでしょっちゅう、風邪引いてるんじゃないか?
汗かきと、コットン100%。
あまり考えたことのなかった因果です。
しばらく「化繊の下着」に、変えてみようかな。
とくにTシャツは木綿はよくないのかもしれませんね。
冬はもちろん、夏はエアコンを使うし。
「そんなヤワで、登山なんかできるか!」
そう言われたら何も言えないんだけど、自律神経ってバランスをとるためにはしばらく「休ませる」ことも必要なんだそうです。
バランスが取れてからなら、ある程度無理をしても大丈夫になる。
それをしないで、鍛えると称して無茶ばっかりしていても「ゼロポイント」を見失っているから、強くなれないらしい。
まあ、一回試してみるかな。