春困の儀

なーーーー。

ヌアーーーーー。

 

機嫌はとても良いのでありますよね。

なんかずーっとウスラ笑いを浮かべているような、キモーチャーリー顔をしておりまして、ブキミ。

でも当の本人は、いたって上機嫌なのであります。

 

でも、腰が痛いの。

すごく、痛いんだなあ。

あと全身が重い。だるい。

ちょっと歩いただけで、苦しいとかじゃなくて

「もう、いいかな」

とか思ってしまう。

シンドイんだよなあ。重い。

 

あと、ボケちゃってんの。

ハタと何事かを思い出し、2階の仕事部屋から1階のキッチンにまで降りていってドアを開けた瞬間、

「なんだっけ?」

右手人差し指をアゴ先に当てたスタイルで10秒停止。

あれ、ワシ、なにをしに降りてきたんだっけか。

あれぇ?

しょうがないので2階に戻って4時間半。

まだ、思い出さないの。

マジで、なにをしにいったんだろう。

ちょっとだけマシなのは「なにをしようとしたかを、忘れてしまったということは、かろうじて覚えている」ということです。

ここも忘れてしまったらヤバいことはヤバいけど、まあ、それを本人が気づかないんなら、一種のシアワセといえる。

 

さておき、こういうのを「春困」というそうですね。

春になって出る不具合。

<春困A群>

・ぼうっとする、物忘れをする

・やる気が起きない

・集中力の欠如、あたまの回転がにぶる

・しんどい、からだが重い

・あちこち痛い

・立ちくらみ

<春困B群>

・いらいらする、怒りっぽくなる

・些細なことでビクっとなる

・根拠のない不安

・眠れない

・あちこち痒い

・顔やアタマが熱い、頭痛など

 

A群は、自律神経の疲労なんだそうです。

春は急に暖かくなったかと思えば急に寒くなったりして、自律神経が疲れてしまう。

しかし総体としては暖かくなっているので、冬の緊張がゆるんできて全身の血管が開き、血圧も低下してしまう。

するとアタマに血が回らなくなって、ぼーとしてしまう。

バカにはなったものの、よけいなことを考えないので、機嫌はけっこう良い。

やる気はないけど、ウツみたいなことではないんですね。

 

B群は「肝臓の疲労」なんだそうです。

春は毒素を一気に浄化しようとするので、肝臓がフル回転してヘトヘトになってしまうらしい。

ふだんからお酒をよく飲む、甘いものをよく食べる、ストレスが多いなどのひとは、B群になりやすいそうです。

原因不明のイライラや不安というのは、肝臓の疲労が関係していることがよくあるんだそうです。

怒ると血圧が上がる。

皮膚にも関係あるから、痒みなども出やすくなるそうです。

 

昨年の春までは、ぼくは「B群」だったのです。

それまで大酒飲みでしたし、太ってもいたので、肝臓がフィーバーしていたのかもしれません。

そして今年の春は「A群」が主体です。

お酒は去年の春に完全にやめたし、体重も標準体重に戻りました。

ストレスもずいぶん減っています。

その結果「A」だけが主に出てしまったようですね。

とろけたバターのように、ダルンダルンになってしまいました。

 

ぼくはずっと、春が大嫌いでした。

温かいのはいいんだけど、ボーゼンとイライラがタッグを組みコラボレーションして、えもいえぬ不快感を醸し出すのですもの。

カラダもアタマもなんだかうまいこと動かなくて、そのこと自体にもイライラする。

ウツっぽいような、それでいて落ち着きがなく多動で饒舌になり、ひじょうに不愉快。

よけいに疲れる。

 

やっぱ肝臓って、だいじなんですねえ。

いわゆる「肝気鬱詰」や「肝気亢進」の状態がないと、このボーゼンはいわく言い難い味わいがある。

わるくないね、あちこちダルいけど。

 

そこで思うのが、パニック障害もやっぱり「肝」が関係していたのかな、って。

肝がフィーバーするときの症状と発作の症状って、ぴったり合致するんですよね。

生活習慣や考え方、なにかに執着していることなどで、ストレスに火がついていたのかもしれません。

リラックスも大事だけど、たぶん「肝をいたわる」ってことも、だいじなんだろうなと思いました。

 

とか書いてたら!

思い出した!

4時間前、どうして1階に降りていったのか。

「なんとなく」

でした。

なんかー、天気いいしー、仕事つかれたしー、ちょっと庭に出て飼い犬にちょっかい出してやろうかな、って思っただけでした。

よかった。大事なこと忘れてたわけじゃなくて。

 

  • ぽぽんた より:

    よかった

    そして この ことりさん が
    まあるくて
    それは もう
    かわいくて かわいくて

    かなりな ながい じかん…
    しあわせな
    きもちに なれました

    ありがとう … * 

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