遺産相続的な諸々で母は都心のマンションに一人で住んでいたのですが、コロナがヤバいので帰ってきました。
人が多いところとかマンションは、やっぱり不安ですからね。
先日母と話してて、なるほどな、と思ったことがあります。
ぼくは最近というか、昨年のアタマぐらいからずーっとノドとかムネの調子がおかしいのです。
息苦しときがあって、たまに真っ黄色のタンが出ることがある。
肺炎かなあ、なんかイヤなコワイ病気かなあと心配になります。
最近はそれこそコロナが流行ってるので、そっちのほうも心配です。
しかし咳はほとんど出ないし、熱も出ません。
で、きゅうに治ったりきゅうにブリ返したりする。よくわからない。
母曰く、
「トシとってきたら、そんなもんよ」
そうなの?
母も50歳前後のころ、異様にノドの調子がおかしくなって、頻繁にうがい薬を使っていたんだそうです。それでも治らなかった。
ぼくとおんなじだ。
しかしそのうち、ふと気がつくと、治っていたんだそうです。
更年期障害というと、ホットフラッシュとか、ふらつきとか、動悸とか、倦怠感とか、そういうことをよく聞きます。
しかし調べてみたら「喉の不快感」もけっこうあるようなのでした。
べつにそんなに大汗をかいたわけでも、辛いものを食べたわけでもないのに、異様にのどが渇くとか。
口の中やノドが乾いて炎症っぽくなって、のどの奥から炎症しているようなニオイを感じたりとか。
このへんもりっぱな更年期障害の症状なんだそうです。
そういえば昨年いっぱいのぼくの不調は、まさに更年期障害のそれときれいに合致するんですよね。
・アタマとか顔が熱くなって、ふらつく
・そのくせ、手足は冷えていたりする
・とつぜん動悸がする
・むちゃくちゃ汗をかく
・暑がりで寒がりになる。とくに寒いのが無茶苦茶キツく感じる。
・ちょっと運動をしただけで異様に疲れて、息があがる
・ものすごく怒りっぽくなる、いらいらする
・根拠のない不安にさいなまれる
・ウツっぽくなる
・ものすごく緊張しやすくなる
・食ってるのに痩せる
・息苦しい感じがして、のどが詰まる感じがある、のどの奥がクサイ
・炎症をしているときのようなタンが出るが、咳はそれほど出ない
・喉や口の中が妙に乾いて、よく水を飲むようになる
・目や皮膚もすごく乾く
・とくに原因が思い当たらないのに、あちこちが筋肉痛になり、節々が痛む
・もともとそうではないのに、偏頭痛持ちみたいになる
あのさあ。
これってもうほとんど、「全身症状」だよねえ。
勘弁してくれや。
まあ確かに、命に関わるっていうほどの激烈な感じではないです。
でもわりとアブネー感じの辛さではあって、それがうすーく、ずーーーっと続く。
もうっ、たまらんっ!
ハラタツっ!
一説によると、もともと体力があった人のほうが更年期障害はヒドくなるんだそうです。
ホルモンの分泌がとても盛んだったのに、それがきゅうに減ったもんだから、全身がパニックを起こすんだそうです。
ホルモンを必死で分泌させようとして、全身の筋肉を収縮させて、ふりしぼろうとする。
そうすると当然疲れてきて、カロリーを使って体重が低下したりもするし、疲れやすくなる。
全身がリキみがちなのでアタマに血も上りやすくなり、動悸もして、いらいらするようになる。
これってもう「どうしようもない」みたいですね。
そのうち自然と治っていくんだそうです。
治る、っていうか、ホルモンが少ない状態にカラダが慣れていく、っていうことらしい。
少ないホルモンでもなんとかやていけるよう、カラダのシステムが変わっていく。
システム変更だから、すごく時間がかかってしまうんだそうです。
母曰く、
「終わったら前より元気になるわよ」
そういうもんらしい。
なんなんでしょうね、このシステム。
更年期障害って女性特有と思われがちだけど、ほんとは全然そんなことないそうです。
男性もなるんだけど「男は黙って」みたいな文化があるからガマンしてる人もすごく多いらしい。
また男性は交感神経型の人が多く、案外こういった不調に気づかないというのもあるみたいです。
女性は副交感神経が優位な人が多いので、このような症状をモロに感じてしまうらしい。
男性でもぼくのように普段在宅勤務で緊張感が少なく、そのうえもともと「ほえぇ〜」としたところのある副交感神経型のひとはてきめんに「出て」しまうのかもしれませんね。
待つ。
それしか、ないのかもしれないなあ。
更年期って「ステータスが変わる」っていうことだし、そういえばエエ年こいたオッサンっていうのは「待てる」もんですからね。
「待てない」っていう幼稚な自分を脱ぎ捨てて、待てる大人にクラスチェンジをしていく修行であり、過程である。
っていうふうに、解釈しておこう。
そんなもんである。