なんか皮肉だなあと思うのです。
このたびの「コロナ禍」によっていろんなひとが大迷惑をしているわけで、ヒトにとっては決して良いものとはいえません。
しかし物事には悪い面があれば良い面もあるというのはほんとうで、ぐっと引いて見てみると、案外良いことがあった。
コロナ禍によって経済活動が停滞し、工場などの稼働が減ったせいで、空気がきれいになった。
そして最近問題になっていたCo2濃度も低下した。
https://weathernews.jp/s/topics/202004/210055/
ううむ。
なんかこうなってくると、もうどっちがウィルスなのかわからなくなってくる。
コロナウィルスは人体という宿主がなければ生きていけない「絶対寄生種」といわれています。
いっぽう人間は、地球という宿主がなければいけない「絶対寄生種」といえる。
人体にとってのコロナのように、地球にとっては人間がウィルスということになる。
そして人間というウィルスが最近活発化しすぎたせいで、地球が「熱」を出してしまったんですよね。
温暖化が、ひどかった。
夏が暑いのは、あたりまえ。
でもここ数年ちょっとヒドすぎるなあとは思っていたのです。
エアコンを使わなければ家の中でも44度を越えるとか、ちょっと冗談じゃないです。砂漠かよ。
おおきなスケジュールとしては地球全体は寒冷化しているはずなんだけど、温室効果ガスのせいで特異的に温暖化してる。
異常事態であることは確かだと思うのです。
なんか、ちょっとアタマのビョーキみたいなことを考えてしまうんですよねえ。
「地球が人間の行動を抑制したのではないか」
人間の活動のせいで、温暖化が加速したのは事実です。
その人間の活動だけを止める、計算されたかのような毒性のウィルスが、いま蔓延してる。
動けるぐらい毒性は低いんだけど、ナメていいほど軽いわけではなく、無茶すると命があぶない。
でもおとなくしていれば、時間はかかるけど、基本的には治っていく。
でも感染力がものすごくて、ほかのウィルスに比べて人体外での生存率がとても高い。
毒性が低いぶん、感染もしやすい。
そのせいで、全人類はどの国にいても、同じようなことしかできないのです。
「活動の抑制」
あのさあ。
そんなうまいこと、いく?
いったんだよなあ。
もし「温暖化の抑制」ということが目的だったとしたら、これほど上手な方法はほかにないと思う。
人類ぜんぶぶっ殺すとかじゃなくて、ただ「動きを止めた」のです。
そんなうまいこと、いく?
地球が「いきもの」だとしたら、そこにホメオスタシスがあっても全然不思議ではないです。
寄生している生物の活動によって過剰すぎる温暖化が起こった場合、それを調整しようとするのが免疫であり、恒常性というものです。
地球は人間といういきものを「殲滅する」という方式はとらず、いったん「金縛り」にさせた。
「人間は地球にとって害悪でしかない」
などという話もたまに聞きます。
でもじつは、案外そんなことないのかもしれません。
人間は死ねば「肉」になる。
人間の死体を食う微生物にしてみれば、ありがたいことです。
ナマにせよ、灰にせよ、人間の死体を微生物が分解することで、いろんな植物の栄養になっていく。
食物連鎖の輪のなかに人間もきっちり参加しています。
だから地球というか、食物連鎖的な意味での「自然」にとっては、人間は必ずしも害悪ではなく、生かしておくことでそれなりに恩恵があるのかもしれません。
そう考えたら、よけいに思っちゃうんだなあ。
「上手すぎるよ」
上手すぎるのであります。
全部ぶっ殺すとか、人口調整とかいうほどの劇的なアレじゃなくて、基本生かしたままでいったん「止めた」。
そのことで、特異的に「温暖化も止めた」のであります。
グレタちゃんもビックリではないか。
環境保護団体が汗水垂らして口角泡を飛ばしつつ街頭演説するよりも遥かに効率よく、圧倒的な短期間で「治して」しまったのであります。
しずまりたまえ。
ぼくたちはコロナウィルスに対してはそう願うものですが、案外「しずめられた」のは、ぼくたち人間のほうだったりして。
殲滅されたとか、駆逐されたとかではなく、「しずめられた」。
だから逆に、こわいなとも思ったのです。
このたびのコロナ禍がある程度落ち着けば、人間は活動を再開します。
そこでまた、以前と同じように、ばかすかCo2を排出しまくったら・・・
地球のほうは「まだやるか」ということで、とうとう「しずめる」から「殲滅する」に、切り替えたりはしないだろうか。
仏の顔も三度まで、とかいいますものね。
しずめても、しずめても、まだ発熱するのなら、そのうち「抗生物質」を投与するかもしれない。
この夏はすこし、涼しいかもしれないな。
ぞっとして。