最近、朝起きて眠気眼でオシッコをしていると、ふと怖くなることがあります。
甘い香りがする。
甘い香りだが、良い香りではない。
むしろ、ウっとくるような、いやな匂いだ。
オシッコが甘い香り・・・。
これはいわゆる「糖尿」の症状で、それもかなり重篤な状態なんだそうです。
そんな。
まさか。
お酒を完全にやめて1年半以上たちます。
日頃から甘いものは一切食べず、毎食も腹八分目、野菜や魚を中心とした少食派です。
ジャンクフードなんか、たぶん2年以上食ってないと思う。
夜は9時に寝て、朝は5時に起きる。
毎朝掃除をして、2〜30分ほど散歩にも行く。
そんなミニマルな、規則正しい生活をしていて、いまさら糖尿?
30代のころ、不規則で大酒飲みの飽食時代を過ごしていたころ、確かにお医者さんに言われたことがあります。
「糖尿の『気』がありますね」
ぼくの親父も、程度は軽いですが一時期糖尿病になったことがあって、親が糖尿病だと、その子もそうなる可能性は大きいのだそうです。
ううむ。
若い頃の「ツケ」が、いまになって出てきたのだろうか。
オシッコどころか、汗からも、しまいには鼻の奥からも甘い匂いがすることがある。
ああ。
もう、全身から「糖」が出てきたのだろうか。
そういえば、最近めっきりご無沙汰していたパニック発作のごくごく軽い症状が、ここ数日出ていたこともある。
それは受け流すことができるほど軽度だけれども、神経が「ワーー」っとなるあの感覚が、たまに出ることがあった。
そのときも、この甘い香りを感じていた。
糖尿病による血糖値の乱高下がパニック発作を引き起こすという話も聞いたことがある。
本陣は「糖尿」だったのだろうか。
尿から甘い香りが出るほどの、重篤な状態なのだろうか。
いまから医者にいっても、もう遅いかもしれない。
座して死を待つのみなのであろうか。
ああ。
もう、終わりかも知れない。
パニック障害がやっとかなりマシになったと思ったら、次は糖尿なのか。
どのような努力をしても、いかに正しい生活を送っていたとしても、結局病気になるというシナリオからは、もう逃れられないのだろうか。
これを「カルマ」というのだろうか。
生老病死は人間のカルマであると、お釈迦様はいった。
一人暮らしをしている娘に、そろそろお別れの挨拶をしておいたほうがいいのだろうか。
……という感じで、そこそこ真剣に悩みかけたりしていたのですけれども、原因がわかりました。
洗濯洗剤のニオイだったのでした。
今年は梅雨が長く、洗濯物がカビ臭くなるので、両親がスーパーで見つけた「レ●ア消臭ビーズ」というのを洗濯の時に入れていたようです。
最近は暑いので寝汗をかくこともあって、すると汗でレ●アのニオイが浮いてくる。
朝ぼうっとした状態で用を足していると、ちょうどそのときに嗅覚が目覚めてきて、甘い匂いに気がつくのでした。
トイレではじめて甘い匂いに気がついたから、「オシッコから臭っている」と勘違いをしていたのです。
そこで、オシッコのあとに便器に顔を突っ込んでニオイを嗅いでみたら(50ヅラさげて俺は朝から何をやっとるんじゃ)、ちゃんとしっかり、オシッコのニオイがした。
うえっ、でも、ほっとした。
なんだよう!
レ●アのせいか!
ぼくはレ●アの匂いを知らなかったので、よけいに勘違いをしたのですね。
そこで、ぼくはもう思い切って言ってしまうのですけれのども、このレノ●って、クサイんじゃ!
テレビのCMでは、かわいらしいぬいぐるみとか、「ステレオタイプな幸せそうなおかあさんと子ども」とかが出てきて、
「う〜〜ん、いい香り〜〜」
とかヌカしておる。
ヌカしておるが、ぼくはもう、思い切って言っちゃうのであります。
おまえら、鼻腐っとるんか。
むっちゃクサイやんけ!
「糖尿病のションベンの香り」やないか!
なーにが、「う〜〜ん、いい香り〜〜」じゃあ。
鼻腐っとるんか、ワーレー!
くっせ!
レ●アに限らず、最近気がついたのは、最近のメジャーな洗剤やシャンプー、石鹸、柔軟剤などは、ものすごくクサイんですよね。甘臭い。
加工食品を見たら必ず砂糖が入っているのと同じぐらい、洗剤系には必ず香料が入っていて、それがまた、甘臭いの。おええ。
なんだよう、この世はいま「甘い」のが、流行ってるのか?
で、この尋常ならざるニオイについて、みんな、なにも感じていないのか?
最近花粉症の人が多いから、わざとニオイを強くしているのか?
「いいにおい」って、風にのって一瞬、ふわっと薄〜く「香る」ときなんですよね。
あっ、なんだろうこのいい香り、って思ったときには、もう消えているような、鼻先をうすい絹でそっと撫でるような儚いものが、いい香りなんですよね。
ズキューンと嗅覚細胞を爆撃するような香りは、「クサイ」。
あと、そもそもの話、洗剤系の香料って元からして全然いい匂いじゃない。
どうしてわざわざ、こんなへんな匂いをつけるのだろう。
別件だけど、パニック障害って「柔軟剤のにおい」で起こすひともいるらしいですね。
鼻腔の奥の嗅覚細胞って、じつは脳とダイレクトにつながっていて、嗅覚が敏感なひとは強い不快な匂いを嗅ぐと嗅覚細胞が閾値を超える刺激を受けて、それが交感神経を極度に興奮させ、結果自律神経を不調にさせたり、耳の奥の「内耳」といわれる平衡感覚を司る器官も異常興奮させてめまいなどを引き起こすこともあるらしいです。
まさかニオイで神経異常が起きるとは思いも寄らないから、「すわ、これは脳の血管が詰まったのでは・・・」などヘンなことを考えたりして、それで強い恐怖を感じたりしてしまうらしい。
ぼくも幼少のころからイヌばりに鼻が効くので、もしかしたら洗剤系の強いニオイにやられていることもあるのかもしれません。
そういえば日記によると、レ●アを使いだしてから、あの「ワーーー」が良く出ている。
まあ、ほんとうに因果関係があるかどうかは、未検証なのでわかりませんが。
「風邪をひいているひとのニオイがわかる」「タンスを開けて掃除をしている家の方角がわかる」「ファブリーズを使っている家の方角がわかる」ぐらい敏感な鼻なので、あの異様な、でも強い、不愉快なニオイを嗅ぐと、神経が「へんな興奮」をしてしまうのかもしれませんね。
まあ、洗剤のニオイで、よかったんだけどね。
マジで糖尿病かと思ったじゃあねえか。