なんだろう。
へんなことを、発見してしまった。
さいきんはもうずいぶん自律神経の調子がマシになって、このクソ暑いときに炎天下を散歩して、Tシャツがドボドボになるまで汗かいても、べつにパニック発作は出ません。
以前は、ちょっと汗をかいただけで発作が出ていたのに・・・。
とはいうものの、発作になりうそうな「あの感じ」が、完全に消えたわけではありません。
頻度は減りましたが。
ちなみに「あの感じ」というのは、なんとも表現がむずかしいのですが、なんか神経が炎症しているような、のぼせているような、息苦しいような、酸素が足りないような、怖いような、そんな感じ。
これが出ると、以前は百発百中でパニック発作になっていて、これを何度も繰り返すと「あの感じ」が出たら発作に至るというパブロフのイヌみたいな感じになっていって、よけいに強化されていくのでした。
近ごろは「あの感じ」がもし出ても「いなす」「無視する」ことがわりと器用にできるようになっただけで、だからこれが消えたわけではないということです。
さて、そこで最近気がついたことというのは、「あの感じ」を弱体化するという技(?)です。
この技はべつになんにも難しくなくて、
「あの感じ」が出てきたら顎を上げる
というだけのこと。
なんというか、これもじゃっかん表現が難しいのですけれども、鼻のアナをヒトに見せる感じというか、かつての神田うのさん的な態度をとるというか、アゴでヒトに指示する感じになるというか、ヒトをウエから見下す感じというか、つまりは姿勢をただしてアゴをクイっとあげて、「ツンとする」という感じですね。
そうすると、どういうわけか、「あの感じ」がスーーと消えていく。
なんだろう。
姿勢を正すコツは「顎を引く」ことだ、とよくいわれます。
座禅でも、「後頭部を天井につけて首を伸ばす感じ」ともいわれる。
ぼくはじゃっかん猫背なので、アゴを引くことをよく意識していました。
しかしへんなもので、「顎を上げる」ほうがむしろ、姿勢が良くなることにも気がついたのでした。
なんでじゃ!
どうしてじゃ!
「あたまの重心」が関係しているようなのです。
ぼくはうまれつきすこしあたまが長く、後頭部もうしろに飛び出していて、いわばつまり「エイリアンのあたま」みたいな感じです。
首が長く、なで肩で、あたまと腕が長く、耳も尖っているので、小学校のころのあだ名は「宇宙人」でした。うるせえなあ。てめえ、宇宙人みたことあんのか。
まあ、それはさておき、このように少々あたまが「うしろに出ている」ばあい、むりやりアゴを引くとどうなるか、ということなのであります。
一般にいわれる「背中と後頭部が一直線」みたいなことをすると、相対的に絶壁頭のひとよりも「ぐえっ」とクビを曲げていることになるんですよね。
あの映画の「エイリアン」が、顎を引いてうつむいているところを想像してほしい。
かなり、苦しそうではないか。
エイリアンはエイリアンらしく、アゴを出して「シャーーーッ!!!」て言っている方が、元気そうでよろしい。
そんな感じで(そんな感じでもないが)ぼくは後頭部が出ているので、仰向けに寝るときは、マクラがないほうがラクです。
後頭部が天然のマクラになってるから。
ただでさえ後頭部がうしろに出ているのに、そこに枕なんか敷いたら首が曲がって「ぐえっ」となるのでありますよね。イキがとまっちゃう。
とはいえ、こんどは枕なしで眠ると寝返りで横を向いたときに首が横に曲がって「ぐえっ」となってしまうんですね。あたまは長いが、横幅は狭いのです。
だから結局、高めの枕をして、横向きで眠るようにしています。
「顎を引け」
「背中と後頭部が一直線」
良い姿勢をこのように形容することが多いけれど、これはもしかすると「絶壁アタマ」の場合なのではないか?
後頭部がじゃっかんピコーンと飛び出しているひとの場合は、「背中より後頭部が後ろに出ている」のが、良い姿勢なのではないか?
じっさいに、そのようにアゴをあげて、「見下す」ような首にすると、無理なく猫背が治るのでありますね。そして、くびがどんどん、カメみたいに伸びていく。
肩が楽、首が楽、目が楽、呼吸が楽。
結果、「あの感じ」も、ヘナヘナと弱体化していくのでありました。
「顎を引く」
っていうのは、もしかしたらマジで「絶壁種族専用」だったのではないか。
ぼくのような「首長・頭長・後頭部突出種族」には、適さないメソッドだったのではないか?
なんて、思う今日このごろでございます。
調べてみたら「顎は引かずに、顎を上げて歩こう」という姿勢のプロのひともいました。
https://ameblo.jp/creaidea/entry-12475132178.html
このひとも、「首長頭長族」なのかなあ。