お風呂をやめてみようかな、って。

気がついたことがあるんですよね。

お風呂に入らなかった翌日って、なんか自律神経の調子がいいな、って。

 

疲れが出たのですかね、今年は年始早々風邪をひいて、めずらしく微熱も出ました。

すごくダルかったのと、全身が痛むので、2日ほどお風呂に入らなかったのです。

そしたらですね、風邪じたいは治っていなくても、なーんか調子いい。

自律神経の具合が結構安定するんですね。

じつはこれは今回だけの話ではなくて、いままでも何度か経験しています。

 

一時期「半身浴が自律神経の安定に良い」という話を聞いて、ほぼ毎日やっていたことがあります。

しかしおかしなもので「半身浴をしたほうが自律神経がむちゃくちゃになる」という結果に終わったのでした。

かえってひどくなるのですよ。症状が。

しかしこれも好転反応かなとか思って、メゲすに続けていきましたが、いっこうに良くなりません。

でも半身浴をやめたら、すぐに元に戻ったんですね。

 

ぼくはひどい乾燥肌で、とくに冬はふくらはぎ・フトモモあたりがカッサカサのパッサパサになります。

粉ふいちゃうの。大福みたいに。かゆいし。

そこで石鹸を「ダヴ」に変えたところ、一気に症状がマシになったことがありました。

でも、これもまた不思議だったのですが、じつはかつて「石鹸を一切使わない」ということも1ヶ月ほど試していたのです。

タモリ式入浴法、っていうんですかね。

湯船に10分ほど浸かって、じっとしているだけ。

石鹸も使わないし、こすったりもしないの。

それでも、乾燥肌は全然治らなかったんですよね。

ダブを使うことでものすごくマシになりましたが、じつはそれよりも、さらに効果があることがありました。

それは、お風呂に入らないということ。

そのほうが、ダブよりももっともっと、乾燥肌には良かったのでした。

 

学生のころ、ぼくは柔道部でした。

高校の頃は冷水のシャワーしかなかったのですが、大学に入ったらなんと温水シャワーが出るんですよ!

うれしくって、毎日の練習後、石鹸でしっかりカラダを洗っていました。

かつ、家に帰ってからも、きちんとお風呂に入りました。

脳波を測る実験で(ぼくは心理学科だったので)、教授に言われたんですよね。

「きみは男の子なのに、すごく清潔にしているねえ。いいことだ」

電極を貼るときに薬品で角質を剥がす必要があるのですが、だいたい男の子はキタナくて、角質がいっぱい取れるんだそうですが、ぼくはほとんど角質が取れなかったのです。

そりゃあそうだわなあ、毎日2回もカラダを洗っていたんですから。

しかし不思議なことが起きたのです。

ある日突然、ぼくは「全身に白癬菌が感染する」という奇病にかかったのです。

からだのあちこちに、2mm〜5mmぐらいの白い斑点がいっぱい出るんです。かゆみは、あまりありません。

病院に行きましたら、

「おかしいなあ。この病気はふつう、老人とか病人で、体力がものすごく落ちたひとがなるんですよね。

君みたいに若くて、運動部で元気な子がなるわけがないんだけど。

それに毎日お風呂にも入ってるんだよね。おかしいなあ」

と、お医者さんも首をひねるのでした。

この病気はシツコクて、結局完治するのに1年ぐらいかかりました。

今考えれば、これは「お風呂の入りすぎ」だったんじゃないのかな、と思うのです。

皮脂を完全に落としてしまうと「表皮ブドウ球菌」という常在菌が消えてしまって、かえって細菌に感染しやすくなるんだそうです。

原因としては、それしか思い当たりませんなあ。

 

「毎日お風呂に入る」

もはや日本人の常識ともいえるこの習慣について、アタクシは忽然と疑問を抱くのであります。

清潔はもちろん、とっても大切なこと。

でも「行き過ぎた清潔」というのは、かえって「究極の不潔」ともいえるのではないか。

一方の極を目指すと、もう一方の極に至る。陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる。

人体の表皮には菌の生態系ともいえる「バイオーム」というのがあって、そのなかでは、じつはけっこううまくバランスが取れるようになっているんだそうです。

意図的にある種の菌を撲滅してしまうとこのバランスが崩れ、一時的に別種の菌や、外来の悪玉菌が異常増殖することもある。

地球の生態系を破壊してはならないように、表皮の菌バイオームの生態系も、破壊しないほうが良いのかもしれませんよね。

 

いわゆる「家風呂」というのが普及しだしたのは、江戸時代の後期なんだそうです。

ただし毎日なんて入るものではありませんでした。

お風呂に毎日入るようになったのは1970年あたりからだそうで、それまでは数日おきに銭湯に行くのが普通だったみたいです。

そしてふしぎなもので、毎日お風呂に入るようになった1970〜80年以降から、子どものアレルギーがむちゃくちゃ増えたという統計もあるようです。

まあ必ずしも「毎日お風呂」との関連とは限らないのかもしれませんが、「表皮バイオームの破壊」だって、可能性としては十分考えられますよね。

菌は、からだを、守ってる。守護霊みたいなもんですわ。

清潔にしすぎて守護霊を失ったこどもが一気に悪玉菌にヤられてしまうというのは、じゅうぶんに考えられます。

 

別件だけど、いまでこそ清潔なイメージのあるヨーロッパでも、昔は風呂なんてほとんどなかったみたいですね。

あのミケランジェロ家には、「風呂には入るな」という家訓さえあったそうです。

ミケランジェロ家の庭訓は「お風呂に入るな」だった?体がムズムズするような昔の欧州の風習

何世紀にもわたって、ヨーロッパでは「入浴する」ことは鬱病やさまざまな病気を引き起こすといわれてきた。
最低限の衛生を保つためには、衣服を着たまま乾いた布などで体をふくくらいが関の山であったという。
(中略)ルネサンス時代に大流行した女性のバッグがある。動物の毛皮で作られたこのバック、もちろんステイタスシンボルでもあったのだが、驚いたことに、体中のノミをこのバッグに集める役割も果たしていたという説がある……

げろげろ。

たぶん、当時の水自体がヤバかったから、お風呂を危険視していたところもあるんだと思います。

おい、風呂入るといっぱい病人出るんだけど、なんで? みたいに。

いまでもヨーロッパの人は、そんなに風呂に入るわけではなく、少なくとも毎日ってわけではないみたいですね。

「ヨーロッパの気候は乾燥しているから……」とか言うひともいるけど、うそつけ。

日本だって春秋冬はけっこう乾燥しますよ。ヨーロッパに負けないぐらい。

日本が特異的に高温多湿なのは、夏だけですわ。ひと夏だけのことを全体に敷衍させるのは、ちと強引すぎやしないか。

気候じゃなくて、単純に習慣の問題なんだと思う。

あと日本人特有の「みんな毎日入ってるから……」という、主体性のないアウフヘーベン的他者依存体質のせいもあると思います。

 

新垣結衣さん、渡辺直美さん、E-GirlsのAmiさんなど、女性芸能人でも風呂嫌いな人は多いらしい。

そもそも、女性のほうが男性よりも、風呂嫌いな人が多いんだって。

もちろん男性にも、風呂嫌いはいる。

エヴァンゲリオンの監督で有名な庵野秀明氏、小説家の五木寛之氏、スティーブ・ジョブズ氏。

宮本武蔵、チェ・ゲバラ、ベートーベン、毛沢東。

有名人や過去の偉人でも、風呂嫌いはけっこういるみたい。

で、男女問わずべつにみんな「風呂に入らないから病気になった」ということは、とくにないみたいですね。

むしろ、あまり清潔に拘らないひとのほうが、エネルギッシュだったり、魅力的だったり、セクシーだったりするような気が、しないでもないですなあ。

「オーラ」って、じつは「表皮の菌バイオームから発せられるエネルギー」のことだったりして。ちがうか。

 

ちなみに九州地方では、こんな格言もあります。

「汚れ死にゃあせんたい」

清潔は大事なことだけど、「汚れ死に」つまり汚いからといって死ぬわけではない。だからあまり気にするな、という意味ですね。

 

ぼくは去年の11月あたりから異常に掃除をするようになったんですけど、気がついたことがあります。

確かに家の中を徹底的に清潔にすると、すごく心地よくなります。

精神的にも、神経的にも、とても落ち着いたりします。

でじつは、弊害もあるんですよね。

外が汚いと感じるようになる

ただでさえ引きこもりがちなのに、そんな余計な観念まで生まれてしまうんですよねえ。

家の外は汚いような気がしてきて、そんな理由で、ちょっと外出をためらってしまう。

なんだか、世の中には、わるい菌がいっぱいいるような気がして……。

これすなわち「あたおか」すなわち、「あたまおかしい」ですわなあ。

んなわけあるかっちゅーのっ。

そんなに汚くねーわ。ここ日本だぞ。

清潔は確かに良いことだけど、やりすぎると、認知が歪んでくるんですよね。

あぶないあぶない。

清潔も、そこそこに。ようするに、そーゆーこった。

 

汚れ死にゃあせんたい。

なのでまあ、「風呂をやめる」っていうんじゃないけれど、2〜3日に一回ぐらいでちょうどいーんでないの、っていう話でした。

神経質すぎるのは、万病の元ですからね。

それによく考えたら、毎日風呂に入って大量に水を使いまくって、界面活性剤を下水に撒き散らすなんて、地球環境に悪いぜ。

地球にいいことは、からだにもいいこと。地球にわるいことは、からだにもわるいこと。

地球と人間は、一心同体ですものね。くっついてないと生きていけないんだから。

 

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