ロングスリーパーだったことを、忘れていた。

あっ!

そうだ!

思い出した。

 

そーいえばぼくは、ロングスリーパーだったのです。

子どもの頃からずっとそうで、学生時代もサラリーマン時代も、ずっとそうでした。

 

基本的には、1日9時間は寝ないと調子が悪いのです。

なんなら、もう少し寝てもいいです。

大学時代までは、授業中はだいたい寝ていたし、休み時間には柔道場で「しっかり」寝ていました。

就職してからは勤務中に眠れないので、たまにトイレで寝ていましたし、営業マンになってからは「いってきま~す」とかウソこいて、ネカフェとかで寝ていました。

そうやって壮大な昼寝をしていても、夜もキチンと眠れてしまうのです。

 

ぼくがなんだかおかしくなったのは、そうなんです、睡眠時間を削りだしてからでした。

結婚して子どもが生まれてから、よく夜中に起こされるようになりました。

そして土日でも、我が子を遊びに連れ出さねばなりません。

また、ガキも生まれたことだしとか思って、ガラにもなく責任感をもちはじめ、仕事もあまりサボらなくなりました。

昼寝しなくなりました。

そのへんからどんどん神経がおかしくなって、とうとうパニック発作を起こしました。

 

よく思い出してみたら、自律神経がどーのこーの外出恐怖がどーのこーのの言っていても、昼寝をしたらすっかり元気になることが多いのです。

「あれ? おかしいなあ。きょうはまったく、外出が怖くないぞ」

そんな日が、よくあるのです。

もしトラウマなら、そんなのおかしいですよね。

よく考えたら、その日はだいたい、昼寝をしてたんです。

お酒をたくさん飲んだ翌日に発作や外出恐怖が出やすくなるのも、ただの寝不足だった可能性があります。

アルコールは、睡眠をすごく浅くしてしまうんですよね。

食い物とか、運動とか、ヨガとか瞑想とかよりも、ぼくのばあいは「おひるね」のほうが効くのです。

 

ここ10年近く、ずーっと、なんだか、調子がわるい。

いろいろ原因を考えていたけれど、じつはものすごーくシンプルなことだったかもしれないのです。

両親と暮らすようになってから、じつは病状は、すこし悪化しているのです。

ただのパニック障害だけだったのに、外出恐怖だの閉所恐怖だの広場恐怖だのが加算されていきました。

いわゆる「体調」ということについては、もちろん良くなっているのですよ。

しかしこと神経については、あまり良くなっているようではありません。

 

規則正しすぎる、のかもしれないのです。

朝は6時に朝食。

厳密な掟があって、これは土日でも例外はありません。

そのうち、ぼくは夜9時に寝て、朝5時に起きるという習慣が身についていきました。

ええ、これじたいは、とても良いことなのです。

しかし、睡眠時間が足りない。

いや、8時間も寝てるじゃん、なのですが、あと1時間欲しいのですよ。正直にいうと。

そしてできることならば、土日は10時間は寝ていたい。

 

習慣化してしまうと、朝5時に起きたら、もう2度寝もできなくなっていきます。

朝ごはんを作ってくれているので「食べないと申し訳ない」という気持ちもあります。

そして規則正しい生活をずーっと続けてしまうと「今日は昼寝しようかな」も、とうとうできなくなるんですよ。

これは規則正しい生活のいわば「罠」のようなものです。

規則的な生活を無条件で良いことだという風潮もありますが、それは絶対にちがいます。

確かに不規則すぎてぐちゃぐちゃなリズムは当然良くはないでしょうが、厳密すぎる規則性はストレスを増やします

時間を厳守すると、自分の体調に、どんどん無頓着になっていくのです。

時計上の時間は人工の時間であって、あくまで目安にすぎません

これだけを基軸にして生きていくと、すごく疲労していても「8時間も寝ているのに眠いなんて、おかしい」とか思うようになります。

しまいには、ただの睡眠不足なのに「病気なのではないか」などという、まったく不必要なストレスまで抱えてしまいます。

ただの目安に過ぎないようなものに束縛されて、休むべきときに、休めなくなっていくのです。

 

ロングスリーパーだったんですよね。

今回、前代未聞ともいえるぐらい、ものすごく体調を崩しまして、それはもう、いっぱい寝ました。

朝起きてから、午前中に2時間寝て、午後からも2時間寝て、夜は8時に寝て、朝6時に起きる。

なんということか、14時間も眠っている。これをなんとまた、2週間。

40も半ばを超えたおじさんがこんなに眠ってしまってダイジョウブか、脳とか腐ったりしないか、ボケたりしないか、マジで不安になるぐらい。

しかし、どうでしょう。

いろいろな症状が収まってきた現在、

ぼくは元気にあふれてる。

そもそも、いくら体調がわるいといっても、14時間も眠れるなんて、やっぱりロングスリーパーなのでしょうね。

 

あの奇妙な「不安感」なんか、全然ないのです。

なんかこう、胃のへんに(胃ではないのですけどね。説明がむずかしいな。なんか腹筋が緊張してる?)感じる妙なモサモサとか、後頭部の違和感とか、そんなのがなくなる。

 

ふだんでも、昼寝をすると超絶的にスカーとすることがあります。

いちど、ヨガの先生にも相談したんですよね。

「いろいろ具合が悪いとか言ってますけど、昼寝をしたあとには、もう全く元気になるんです。なんでしょうねこれは」

「さあ・・・エネルギーが不足してるんじゃない?」

そんな話で、「エネルギーを補給する呼吸法」とかを教えてもらったりしました。

 

いや、ただの「寝不足」だった可能性があります。

「7時間寝てるからダイジョウブ」「6時間だからOK」「理想的な睡眠時間は7.5時間」

それは、ロングスリーパーとショートスリーパーの中間「バリアブルスリーパー」のことなのかもしれないんだそうです。

日本人に最も多いタイプですね。

 

もしロングスリーパーだった場合「平均的睡眠時間を守っているから寝不足ではない」と考えることは、アホの極みであります。

足のサイズが30cmあるのに、日本人の平均あわせたクツを買って「足が痛い」と叫んでいるようなものですからね。

 

そうだ、昼寝しよう。

ガキの頃から大人になるまで、ずーっとそうだったんだもの。

そうしないと、まともに動けなかったのです。

逆にしっかり寝てさえいれば、ぼくはだいたい、大丈夫です。

「幼稚園生じゃあるまいし……」そんな、ショートスリーパーの自己中な発言なんかガン無視ですね。

いいんだ。

「おひるねのじかん」を、復活させよう。

 

別件ですが、ロングスリーパーのひとが「眠りすぎる」とどうなると思いますか?

人によるだろうけど、ぼくの場合は金縛りによく遭うようになります。

クビの骨に、負担がかかるんでしょうかね。

だからいくらロングスリーパーといえども、たくさん眠れば良いということでも、なさそうです。

なにごとにも「最適」はある。

 

 

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