決めつける癖、思い込む癖、胴体疲労

結局のところ、「決めつけている」のかもしれない。

そう思うことがよくあります。

 

ぼくはパニック障害が悪化して、電車に乗れなくなってしまいました。

このことを、ぼくは信じています。

「おれは電車に乗れない。」

 

電車の中で何度も発作を起こして、乗るのが苦手になってしまったのです。

まあこれは、不自然な流れでもありません。

あんなに「えげつない」ことを何度も経験すれば、そりゃあイヤになる。

パニック障害とかじゃなくても、電車にのるたびに、なぜか知らない人に殴られる、というのがあったとする。

もしそんなことが数回続いたら、だれだって乗りたくなくなりますよね。

だからこれを「病気」とか言っていいのかどうか、ぼくはわからないのです。

あたりまえ、なんじゃないのか。

 

原因が発作であれ、殴られたことであれ、「いやになった」。

電車に乗ると→わるいことが起こる。

そういうストーリーが、あたまのなかで、ガチーっと出来上がってしまうのですね。

 

ただここで、すこし疑問に思うことがあります。

電車に乗っているときに地震があり、緊急停止があって、2時間以上も閉じ込められた。

そんなことを経験すると、2種類の人がうまれるのです。

 

1)電車が怖くなって、電車に乗るのをためらう様になる人。

2)べつになんともなくて、普通に電車に乗れる人。

 

同じ人間なのに、2種類の人がうまれる。

 

この違いというのは、不安遺伝子だとか性格だとかいう話になるとたいへんややこしくなるけど、もっと軽く考えてみる。

そうしたら、単純に「思い込みの激しさ」に起因しているだけなのではないか、と思ったのです。

 

ぼくは、電車が苦手だ。

……と、思い込んでいるだけなのではないか。

ぼくは、自律神経がおかしい。

……と、思い込んでいるだけなのではないか。

ぼくは、パニック障害である。

……と、思い込んでいるだけなのではないか。

 

自分が、自分に貼ったレッテル。

お医者さんが、自分に貼ったレッテル。

そういうのに、拘束されているのではないか。

 

じぶんで言うのもなんですが、ぼくは思い込みが激しいほうです。

決めつけることが多いです。

そして気がついたのが、神経症的傾向がある人ほど、物事を決めつける傾向が強い。

 

これは、どういうことなのだろう。

なぜ「決めつけて」「思い込んで」しまうのだろう。

冷静に考えれば、そんなわけはないのに、つい「決めつけて」しまう。

 

IQが低いとか、あるいは器質的な問題を抱えているとかなのでしょうか。

たぶん、ちがうと思う。

 

子どもで、逆上がりの苦手な子というのがいます。

そういう子どもの共通点は、ただひとつです。

「自分にはできないと決めつけて、思い込んでいる」

わりと賢い子に多い。

能天気でバカな子のほうが、むしろサクっとできたりするのですね。

あたりまえだ。

人間は、逆上がりができるような構造にできているのです。

なのにできないというのは、誤った認識なのです。

その誤った認識で、やろうとする。

いや、やろうとしていないのです。

「できない」と決めているから、できないように、からだを動かしている。

泳げないというのも、似たようなものです。

ヒトは絶対に、浮くようにできている。

なのになぜか、沈んでいく。

それは「沈むようなことをしているから」、沈むのです。

 

まずひとつには、ややこしく考えすぎるというのがあります。

陰謀論やスピリチュアル、新興宗教に傾注しやすい人にもこの傾向がある。

ものごとを決めつけ、思い込む癖がつよい。

とにかく何事も、主観に頼って思考するのです。

そして自分の思考を、なぜか正しいと「思いこんでいる」。

ここにもまた「思い込み」があって、つまり、無限ループしているのですね。

反応経路が。

 

このことについて「もしかして……」と思うことがあります。

ぼく自身は、思い込みの強いところが確かにあります。

しかしよくよく思い出して観察してみると、そうでもない時もけっこうある。

じつは「思い込みがや決めつけが強いとき」と「思い込みや決めつけがそんなに強くない」時期が混在しているのです。

だから思い込みの強さや、決めつけの強さを「性格である」とまた決めつけるのも、あまり正確な観察ではないと思ったのです。

 

「胴体」なのではないか。

背中、肩、腰、胸、肋間筋、腹直筋。

そういったところが「凝って」いるときに、ぼくはどうも、決めつけや思い込みが強くなるようなのです。

たとえばぼくはお酒に酔っ払うと、決めつけとか思い込みが、ほとんど消えてしまうのです。

ゆるんでしまうと、決めつけが消える。

お酒でなくとも、なぜか胴体が緩んでいるときには、そういった思い込みのようなことが、俄然減っていくのですね。

 

過労なのではないか。

そんな気がするのですね。

まあこれも、思い込みと決めつけかもしれないのですが……。

賢い子どもに思い込みが強いのも、じつは勉強で机にしがみついて、背中が凝っているんじゃないか。

大人はデスクワークや家事などで、背中や胴体が固まるようなことを、よくしているのではないか。

そういえば、歯医者さんにはパニック障害が多いと聞いたことがありますが、意外と「姿勢」の問題が関係している可能性もあるかもしれません。

 

筋肉は、記憶し、考える。

あまり知られていませんが、これは事実です。

なにも脳みそだけが、思考と記憶を司っているわけではないようなのです。

ということは、胴体の硬化ということが思考に影響を及ぼすということも考えられるのではないかと思うのです。

頑固は、頑固な胴体から。

意外とそんなこともあるのでは、と思いました。

 

 

 

 

 

 

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