「腰抜け理論」は、やっぱり正しかった。

最近「昔考えていたことは、やはり正しかった」ということが多いです。

昔考えていたこと=仮説 で、その仮説を時間を経て、今たまたま実証しているという感じです。

 

そのなかに「腰抜け理論」があります。

腰のちからが抜けて丸く曲がるような姿勢を続けていると、精神的にも腰抜けになる、という理論です。

臆病になり、細かいことに異様に拘泥するようになり、理屈っぽくなる。

そんな言葉遊びみたいなのって、科学的じゃないような気がする。

そう思ってたけど、なんだかそんな気がしていて、最近まさに「そのとおりだ」と感じています。

 

デスクワークを続けていると、どうしても背中が丸くなる「円背」という格好になるのです。

猫背とも言いますが、正確には背中の上のほうが丸いのではなく、腰が丸くなってしまうのです。

いわば「腰猫背」とでもいうべきでしょうか。

この姿勢が長く続くと、臆病者になっていくのです。

ささいなことに緊張し、落ち着きがなくなり、怖がりになり、手足が冷えて、息苦しくなり、体力が落ち、文句が多くなり、視野が狭くなり、頑固になり、神秘的なことや哲学的なことに傾注しがちになり、いろんなことがうっとおしく感じ、そのくせに、人やものごとに影響を受けやすくなる。

世の中間違ってる、昔はよかった、そんな気分にもなる。

怒りっぽいくせに、気が弱い。

この状態を、日本語で「腰抜け野郎」「腑抜け野郎」というのです。

 

筋トレをするようになって、姿勢の維持が楽になってきました。

デスクワークをしていても、長時間「ちゃんと腰を入れている」ことが容易になってきたのです。

つまり、腰抜けの状態が少なくなってくる。

そうなると、手足の冷えや不安、神経質などが格段に減ってくるのでした。

これはもう、劇的に、と言っても過言ではないと思います。

考えること、感じることが、全然ちがうのです。

 

通常は左のように、腰が「入って」いる状態です。内蔵も、上に上がっています。

しかし筋力が低下し、長時間座る生活がつづくと、右図のように、腰が後ろに飛び出してきます。

そして内蔵も下垂し、外に飛び出でようとしてきます。

まさに「腰抜け」「腑抜け」です。

 

騙されていたというか、勘違いをしていたのです。

「姿勢が悪いのは筋力の問題ではなく、重心と緊張しすぎが問題である」

「力を入れて姿勢を正すのではない」

「あるていど背中が丸いのは、正常であるし、むしろそのほうがよい」

このような言説を、自分の筋力低下をごまかすための言い訳に使っていた

 

上記の言説が正しいかどうか、それはわかりませんが、最低限、確実に言えることがあります。

・姿勢の維持には想像以上の筋力が必要である。

・そして筋力は背中や腰だけでなく、全身を均等に鍛えないと、姿勢は維持できない。

・体力がなければ、正しく座れない。

 

腹筋を鍛えれば良い、背筋を鍛えれば良い、インナーマッスルだ、体幹だ。

そういうふうに、あたかも人体をパーツの寄せ集めのように捉え、必要な箇所だけ強化すれば良いという考え方もあります。

これは、絶対に間違えていると思います。

 

ヒトの体は、一にして全、全にして一。

必要な箇所だけ強化すれば良いというものではない。

姿勢を正すのに、腕の筋肉や指先、胸、脚などの筋肉は全く関係がないように感じるし、実際に明確にそこを使っているわけではありません。

しかし実際には、全身の筋肉は有機的に補完しあいつつ、非常に複雑な連携をしながら、必要な姿勢を保持するように働いているのだと思います。

極端な話、手の小指の先さえも、おそらくは姿勢維持に多少関係していると思います。

全身の各部位の筋肉の「ちいさなちから」「ちょっとしたうごき」が多重的に交錯し複合し、姿勢維持という強大なパワーつまり「姿勢力」を生み出している。

たとえば肩こりも、肩だけ揉んだり伸ばしても、絶対に治らないです。

関係のなさそうな脚や腕などもよく動かし、伸ばし、ゆるめ、全身的に血行を改善し、全身的に柔軟性を取り戻さないと、結局は治らない。

ヒトのからだは、一にして全、全にして一。

 

椅子なんか、はっきり言って、関係がないのですよね。

どんなに高機能な椅子に座ろうが、全身の筋肉と関節がうまく連携して、強い姿勢力を生み出すことができなければ、なんの意味もない。

結局は腰抜けになっていく。

確実に、そう思います。

椅子のミスマッチは、身体の柔軟性と可動性である程度修正することさえできます。

よほどグラグラしているとか、高すぎる、低すぎるということがなければ、どんな椅子でも姿勢は維持できる。

強い姿勢力があれば、もはや椅子を選ばないのです。

 

腰が抜けると、精神も腰抜けになる。

これはおそらく、まちがいのないことだろうと思います。

 

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