「肝」の気滞を解消するストレッチ。

朝からイライラー! ソワソワー! なんか不安! のぼせるっ! 腹立つ! ふらふらするっ!

春から夏にかけてのこの症状は、東洋医学では「肝気亢進(肝陽上亢、肝火上炎ともいう)」というのだそうです。

手足は冷えるくせに、あたまに血が上り、落ち着きがなく、そわそわして、怒りっぽく、些細なことにイライラして、激昂しやすくなり、紅潮し、動悸、息切れなどを起こす。

 

また自律神経失調症の症状の多くは「気滞(気鬱)」「気逆」とも合致します。

気滞(気鬱)・・・肩こり、腰痛、不眠、お腹の膨満感、憂うつ、イライラ、胸やのどのつかえ、焦燥感、執着、神経質、神経過敏
気逆・・・のぼせ、動悸、頭痛、めまいなど上半身の不快な症状、足が冷える

 

こうしてみると、いわゆるパニック障害というのは、以下のように解釈することができると思うのです。

1)ストレスや生活習慣等により、「肝」が疲労する。
2)肝の機能が低下し、気滞(気鬱)が起こる。
3)気滞(気鬱)の悪化により、肝気亢進、気逆などの症状を併発する。

もう、どうしようもないほどの焦燥感、不安感。

そう感じてしまうのは、じぶんの体調に対して異様に過敏・神経質になってしまっているところも大きいです。

過敏・神経質は「気滞」の症状そのままです。

ちなみに、更年期障害も一種の肝気亢進なのかもしれないという話もあります。

 

ひとことで「気滞」といっても、ではいったい「気」は、「どこで」滞留しているのだろうか。

症状から逆算していくと、やはり「肝」まわりで気の滞留が起こっているのではないか、と思うのです。

そこで東洋医学では、「肝経」という、肝気の通り道を定義しています。

からだの前面にあり、脇腹から股関節を通って、足の親指の先に至る。

この気の道を「肝経」というのだそうです。

この肝気の通り道を塞いだり、冷やしたり、圧迫したりするようなことをしていると、肝経上で「気滞」が起こるのではないか。

 

これは、思い当たることがあります。

デスクワークで足を組んで作業をしていたら、まさに肝経の太腿あたりが圧迫されています。

前かがみの姿勢が続くと、肋骨からおなかにかけて「圧」がかかりつづけます。これは肝経の腹部の経絡に該当します。

またサイズの小さいズボンを無理やり履いていたり、ゴムの強いズボンを履いていても、同様に肝系を圧迫していることになると思います。

パニック発作が出ている時にベルトを外したり、ズボンを脱いだりすると、とても楽になることもあります。

 

腹部から脚にかけての閉塞。

これが「肝」まわりの気の滞留を助長し、いわゆるパニックや自律神経失調様の症状を強化するのではないか。

そんなことを推察したのです。

 

そこで、ヨガの出番であります。

ヨガは自律神経失調症にいいですよ〜、とか言われたって、じゃあ具体的になにをすればいいんだ、というのがあります。

ヨガの全てのポーズをイチから毎日やっていったら「下手な鉄砲」と一緒です。

おそらく自律神経失調症やパニック障害を緩和するポーズというのが、あるはずです。

この「肝気」という視点から考えるとおそらく下記の2ポーズになるのではないか? と想像しています。

 

1)英雄のポーズ

まさに、「肝経」を引き伸ばす運動ですね。

ポイントは、後ろ足のつま先は、外側にしておくことだと思います。

肝経は、ふくらはぎの真後ろではなく、やや内側を走っているからです。

 

2)Hero Pose

ふしぎなのが、英語で「英雄のポーズ(Hero Pose)」は、上記になるようなのです。

立ってやるやつが、ヒットしません。なにか流派的なことがあるのでしょうか。

さておき、英語のHeroPoseでも、同様に「肝経」をストレッチする動きになっています。

 

そういえば、英雄は些細なことでイライラしたり、オドオドしたり、不安がったりしませんよね。

神経質な英雄なんて、一種の形容矛盾です。

英雄はいつも堂々としていて、どちらかというとニブいぐらいの神経じゃないといけません。

 

英雄のポーズというのは、これをすると英雄のようにゆったりとした精神になれるという意味だったのかもしれません。

「肝経」を刺激して肝気の通りを良くして、気の滞留を解消する。

そうすると、肝気亢進や気滞というまさに「小物」の状態 —— 神経質で小心な状態 —— を和らげることができ、結果英雄のような気分になれるということなのかもしれませんね。

 

ま、わかりませんけどね。

でもまあ、デスクワーク等でからだの前面が萎縮しているのを取り除くには、良いポーズだと思います。

たまには「肝経」を伸ばしてやって、英雄のような気分になろう。

 

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