南風にのって

今日、娘が家を出ていきました。

同じ市内なのですが、大学に近いところに下宿することになったからです。

 

下宿先はそう遠くないとはいえ、いつも一緒にいた家族がいなくなると、寂しいものですね。

ぼくはパニック障害が原因で離婚をしていて、娘とは5歳のころから別居していました。

ですが大学入学にあわせて、ぼくの家に住むようになったのです。

娘と一緒に過ごしたのは、離婚以来2年間、ということになります。

短い間でしたが、娘と一つ屋根の下で過ごした日々は、よい思い出になりそうです。

はじめての一人暮らし、娘にとって実り多き日々になることを切に願います。

 

……なーんつってね、なんとなくシンミリ系の雰囲気を醸し出しているようですども、じつはちっとも感傷的にはなっていません。

だって、すげー近いんだもの。

電車で20分もかからないところですからね。

娘もしょっちゅう帰ってくるだろうと言っていました。

理系の学部だから、実験等でむちゃくちゃ遅くなることが多くなるのと、いちど一人暮らしも経験しておきたいという希望で、そうしただけです。

 

さて、引っ越し当日である今日、ぼくは朝からものすごくソワソワしていました。

「娘が心配で……」とかいう、そんなしゃらくせえ理由ではありません。

例の、自律神経失調なんです。

もうそろそろ確信に近くなりつつあるんですけど、ぼくの自律神経失調症は、性格とかストレスとかそういうアレじゃなくて、マジでハウスダストかもしれません。

昨晩は引っ越し前日ということで、家具を動かしたりギッコンバッタンやってたんですね。

夜にホコリを大量に吸い込むと、その翌朝から午前中まで自律神経がワーッとなることが多いのです。

 

で今回は、3つのことに気づきました。

1.ぼくが寝ている部屋には、2階の全部屋のホコリが集約する。

2.ぼくは「やぶへび」をしていた可能性がある。

3.最新技術は、すばらしい。

 

ぼくはここ1ヶ月半以上、「毎朝掃除」をしています。

しかしいくら掃除を続けても、毎朝「うそつけ!」っていうぐらい、寝室にホコリが出るのです。

いつも起床直後にホウキでそっとホコリをかき集めるのですが、1週間ほど掃除してなかったぐらいの量のホコリが、毎朝チリトリにたまります。

まあ寝室は布団とかあるし、こんなもんなのかな、と考えていました。

 

どうも、それだけではなかったようです。

寝室は北側にあり、南側には娘の部屋と仕事部屋があります。

で、その両方の部屋には、毎朝掃除をしても、あまりホコリが出ないのです。

とくに娘の部屋にはほとんど溜まっていなくて、

「やはり娘は若く、ココロがキレイなので、ホコリも出ないのだろうか」

などと、ヘンなことを考えたこともありました。

娘はぼくに似てけっこう清潔好きなので、たまに部屋を掃除をしてるようで、いつもけっこうキレイにしています。

でもぼくのように毎日ではなく、それこそ1週間に1回ぐらいです。

なのに、あまりホコリが溜まっていないのです。

いいなあ。

こっそり羨ましがったりしていました。

仕事部屋については、こっちはフトンや衣服を一切置いていませんし、窓もふつうのカーテンではなくロールカーテンなので、そりゃまあホコリはそんなに出ないだろう、と納得していました。

 

しかし今日朝起きて、いつもどおりに寝室をホウキで掃除しはじめたら、愕然としました。

それはもう、1週間どころか数ヶ月も掃除をしていなかったぐらいの、超大量のホコリがわんさか出てきたのです。

そこで、悟ったのです!

ぼくの寝室は、2階の部屋すべてのホコリが集約する場所だったのでした!

今朝大量に出てきたホコリは、娘の部屋のものでした。

理由は、単純です。

いまは夏季で、風は基本的に南方面から吹いてきます。

ぼくは換気が大好きなので、雨の日以外は家中の窓をよく開けています。

南から吹く風にのって、娘の部屋や仕事部屋のホコリが、すべて寝室に集約していたのでした。

そりゃあ、娘の部屋や仕事部屋には、ホコリたまらんわなあ。

全部出ていってるんだもの。

毎朝驚愕するほどのホコリがとれていたのは、なんのことはない、いえじゅうのホコリが集まってきていたからなのでした。

昨晩はとくに、全部屋のマドやドアを全開にして、娘の部屋で普段動かさない家具を動かしたり、服を一気に畳んだり、フトンをバッサバサしたりしていたので、的確にすべてのホコリがぼくの寝室に流れ込んできていたのでした。

こんなもん、アレルギーでなくても、具合悪くなるわなあ。

そういえば昨晩はどうも神経が興奮してとても寝付きがわるく、「ああ、おれも人なみに親なんだなあ。娘が明日旅立つとなると、やはり心配で興奮しているのだろうか」なんて感傷的になっていました。

なんのことはない、流入してきたホコリをすって、神経がワーっとなっていただけなのかもしれません。

そもそもこのぼくが、そんなに感傷的なわけがないのですよね。

優しいことは優しいけど、じつはけっこう切り替えが速くて、記憶力もそんなに良くないから、忘れてしまってどんなこともあんまり引きずらない性格なんです。

 

次に、「やぶへび」の件。

掃除をするととても自律神経の調子が良くなることに気がつき、毎朝掃除をするようになりました。

しかしたまに、とても丁寧に掃除をしているというのに、異様にのどがイガイガしたり息苦しくなったり、自律神経の具合がひどく悪くなることもありました。

掃除をきちんとすることは悪くないことですが、どうも掃除の「やりかた」に問題があったかもしれないのです。

ぼくは、ホウキで掃除をしていた

弱いハウスダストアレルギーがあることは、検査でわかっています。

ホウキで床のホコリを掃き集めると、もうもうとホコリが舞い上がります。

いくらそっとやっても、風圧でどうしてもそうなります。

ましてや寝室は他の部屋のホコリが集約する場所なのです。

そこで毎朝ホウキをかけていたので、かえってホコリをたくさん吸い込んでいた可能性があります。

胸がずっと息苦しいのも、そのせいだったかもしれません。

 

そこで、発見したのです。

「最新技術は、すばらしい」。

フローリングワイパー・シートというのがあるのです。

100円ショップでも売っているもので、まあ特殊な分厚いティッシュペーパーみたいなものですね。

ぼくはこの存在を、あまり知らなかったのです。

専用のモップ状の板にその紙を巻きつけて床を拭く、というもの。

ウェットタイプとドライタイプがあるのですが、毎日使うぶんにはドライのほうがいいそうです。

いずれにせよ、その特殊な紙の構造で、ホコリをガッチリ捕まえてくれるんですね。

だからホウキのように風圧でホコリが舞うこともなく、紙ごとホコリをポイっと捨てられるので、チリトリからゴミバコへの「ホコリ移送中」にもホコリが飛び交うこともありません。

で、今日ためしに使ってみたんですけど、それはもう、衝撃ですね。

ホウキをかけたあとにやっても、どっさりホコリがとれるのです。

ホウキはたしかに素晴らしい道具ではありますが、こと軽いホコリを集塵するという点では、フローリングワイパーの足元にも及びませんでした。

「昔ながらのものが良い」

若干そんな志向性がぼくにはありますが、反省しました。

家の構造じたいが昔とはちがうのだから、掃除道具もそれに見合ったものを使うべきでした。

フローリングのように、ホコリを一切キャッチしない床なんて、昔は全くなかったのです。

だから屋内ではホウキではなく、雑巾がけをしていたんだと思います。

そういえば床を雑巾がけしたあとには、異様なほど神経が落ち着くことがありましたが、これはしっかりホコリをとっていたからかもしれません。

ただ、昔の家は空気がダダモレなので濡れ雑巾の掃除でも問題なさそうですが、気密性の高い最近の家で、ましてや水をあまり吸わないフローリングでこれをやると、かえってカビが増殖しやすくなることがあるのだそうです。

だからホウキや掃除機、雑巾がけよりも、毎日掃除にはドライタイプのフローリングワイパーがいちばん適しているそうです。

 

ほんと、へんなところにこだわっていた自分を、ぶん殴りたいですわ。

確かにホウキは味があるし、掃除してるっていう実感も高く、天然素材を用いたものは軽いうえに丈夫でデザインもよく、すばらしい道具であることは確かです。

でも「現代のフローリング」には、あまり合っていなかった。

とくに、アレルギーがある人にとっては、完全なる「やぶへび」になっている可能性があります。

 

ほんとにきょうは、いろいろ勉強になりました。

 

ちなみに娘の部屋が空になってしまったので、「坐禅部屋」にすることにしました。

ほとんどなにもない部屋での坐禅が、楽しみです。

 

 

 

 

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