パンデミック・カルチャー

コロナウィルスの感染マップを見ていたら、やっぱり「握手文化」っていうのも多少関係しているのかもな、って思いました。

 

日本人同士では握手なんてめったにしないですね。

家族ですらやらないです。

ていうか、なんか手に触れるっていうのはダメな気がする。

べつに汚いっていうことでもないし、失礼っていうのでもないし、なんなんだろうなあ。

照れくさい、っていうほうが正しいのかな。

でもアメリカの人とか、ほんとによく触ってくるんですよね。

大学生のころ留学に来ていた学生がやたら握手をしたがるし、しまいには抱きついてきたりすることに、ひじょうに違和感を感じていました。

(何しよんねん、ワレ)

などと、正直思ったりしていました。

でも、「何しよんねん、ワレ」と思ったのは相手が男性の場合であって、女性の場合は

(もっと触ってもいいよ)

と思ったし、なんだったらじぶんから抱きつきにいったりもしていました。

何しとんねん、ワシ。

 

意外だったのは、同じアジアなのに中国や韓国の人はけっこう握手をするんだそうです。

握手はヨーロッパが起源なのかなって勝手に思っていたんだけど、じつはアラビア圏が起源だという説もあって、イランやサウジアラビアでもよく握手をするのだそうです。

そしてユダヤ教徒は握手をあまりしないそうです。

ロシアはよく握手をするそうなんですが、それは男性同士の場合で、男女で握手することは案外少ないという話も聞いたことがあります。

インドは握手もするけど案外ルールが面倒みたいで、やっぱり合掌がメジャーなんだそうです。

タイのひとも、あいさつは合掌ですね。

フィリピンはけっこう握手をするらしいですが、ビジネスシーンがメインだというのもなにかの番組でみた記憶があります。

このあたりのことはなんとなく、コロナ感染マップにも反映されているように思えたりしました。

 

コロナのせいでこの握手文化に変化が起きているそうです。

これを「パンデミック・カルチャー」というんだそうです。

握手のかわりに拳と拳を突き合わせたり、ヒジ同士をくっつけたり、足と足をコツンと当てたり、そんなふうな工夫をする人が増えているらしい。

……ただ日本人のぼくからすると、

「いや、それ結局、相手に触っとるがな」

と思ってしまうんですけどね。

そりゃあ手よりマシかもしんないけど、いちばんいいのは「触らない」っていうことなんじゃないの。

なんだろう、握手文化圏のひとって「相手に触らずにはいられない」のでしょうか。

会釈でいいじゃん会釈で。

あるいは合掌でいいじゃん。

って思うのは、ぼくに握手文化がないからかもしれませんが。

 

そう考えると日本人の「相手に触らない文化」「ケガレを嫌う文化」「人同士の距離感を大事にする文化」「あまり群れたがらない文化」っていうのは、もしかしてパンデミック・カルチャーなのかな、なんて思ったりもしました。

かなり昔の日本ではかなりひどい疫病が流行ったこともあったらしいですからね。

経験的に家族といえどもあまりベタベタしないっていう風習が出来上がっていったのでしょうか。

 

個人的には「合掌」が流行ればいいのにな、って思います。

ヒジ同士ををコンコンとか、なんか「このぉ〜、色男がぁ」みたいな感じで、なんだかからかってる感じもあるし。

拳同士をコン、も、若干ケンカを連想させるし。

会釈もいいんですけど、合掌のほうが丁寧な感じがするし、腰をかがめたりしなくて良いというメリットもある。

会釈もいい加減な感じでやられるとなんかムカつくんですよね。アゴだけヒュイって突き出す人がいるけど、失礼とかだけじゃなくて、単純にすげーかっこ悪いと思う。

姿勢を正してシュっと合掌したら、カッコイイと思うんだけどなー。

 

この際だから世界統一規格で「挨拶は合掌で」ってすればいいのに。

あ、でもそうしたら、「宗教の香りがするからヤダ」っていう人も出るんだろうな。

合掌=仏教ではないんだけどなあ、でもまあこれは卍をナチスと混同するのと同じことで、どうしようもないのかもしれませんね。

同じようなりくつで「敬礼」も嫌がられるかもなあ。軍隊みたいでヤダ、って。

うるさいこと言うやつ、多いからなあ。

もういっそ、イヤミの「シェー!」とかやっとけや。

あ、ツバ飛ぶからダメか。

 

 

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