ネット右翼と排外主義

最近Facebookを見ていると右翼的な発言が妙に増えていることに気がついた。

これはちょっと面白いぞと思って、最近「ネット右翼」について勉強中です。

 

ネット右翼とは何か

これはいい本でしたねー。まだ読んでいる途中だけど。

この手の本でよくある「ワシはこう思う」的な主観的解釈による言説ではなく実地調査をもとに書かれたもので、どっちかというと「論文集」のような感じですね。

 

ネット右翼、いわゆる「ネトウヨ」というのはよく聞きます。

ネット右翼のステレオタイプとして、

・低学歴

・社会的弱者

・貧乏人

・若者

というのが定義されたこともあったそうですが、最近は全然ちがうらしいです。

・男性

・40代

・自営業・経営者

・大卒

っていうのが多いそうで、以前の定義とは全然ちがいますね。

 

ぼくはちょっと整理ができていなかったんだけど、「ネトウヨ」ということと「オンライン排外主義者」っていうのを混濁していたところがあります。

ネトウヨっていうのはいわゆる「右翼」で、保守的で国粋的な政治的なイデオロギーが強いひとのことを指すのだけれど、そこまではいかなくても、単純に中国や韓国、また在日外国人に否定的でボロクソに言う系だけの場合は「排外主義」ということになるんだそうです。

でもまあ、両者似たようなところはあるのは確かですが。

 

ていうか、待て待て。

「男性」「40代」「自営業・経営者」「大卒」って……。

それ、オレやないかいっ! 

全部あてはまってるんですけど。

でも残念ながら(残念ということではないが)、ぼくはネトウヨではない。

まあ自分のことは案外よくわからないので自信はないけど、いちおうリベラルだとは思っています。

べつに中国韓国や在日の人とかには、べつに嫌悪感はないし、国粋主義でもないです。

日本は好きですけどね。

 

しかし……じつは以前、いまから10年ぐらい前ですかね。

ぼくも一時期、ネトウヨに傾きかけたことはあります。

というのも、ネットのニュースやそのコメント、各種掲示板なんかをウロついていると、いわゆる嫌中・嫌韓の情報がイヤというほど流れてきて、それに感化されそうになってしまうのです。

中国や韓国の反日教育に嫌気がさし、中国人や韓国人もとても悪いひとのように見えるようになった。

またマスコミや新聞というものに悪意を感じたりもするようになった。

上記の本の調査でも、ネットのニュースに触れている時間が長いほどネトウヨ化する傾向が高いという調査結果もあります。

幸いぼくは疑り深くて、書いてある情報を執拗に調べていったところじつはほぼ妄想のような推論でしかないものであったり、ある角度から解釈しただけの事象だったりすることがほとんどだということに気がついて、ネトウヨ化せずにすみました。

 

また全然別件で、発見もしてしまったのです。

この世に「真実」といえるようなものは特にない。

だからどれだけ嫌中嫌韓の情報が出てきたとしても、そういうのは単なるイデオロギーとしか見えなくなってしまいました。

ネトウヨ的なことで躍起になってギャンギャン喚いているひとをみると、ほんとうに申し訳ないのですけれども、恥ずかしいぐらい幼稚に見えてしまって、うわ、しょうもな、キモチワル、きんたまチっちぇ、と感じるようになってしまいました。

結果必然的にそういった情報に近づくことが減っていって、ココロを汚染されずにすみました。

 

さて、そんなことよりぼくがいちばん謎に感じているのは「なぜネトウヨになるのか」ということではないです。

同じ情報に接していてもそうならない人がいる。

女性です。

女性はなぜか、ネトウヨ化・排外主義化しにくいのだそうです。

これは日本に限らず、世界的にそうらしんですね。

ネトウヨ・排外主義者は、ほとんどが男性。

 

たまに思い出すのは、駅前で「在日韓国人を追い出せー!!」みたいなヘイトスピーチをしているデモのようなのがあったときのことです。

その集団の前をほんとうにふつうの顔をして通り過ぎていく、おそらくは女子大生の女の子の二人連れがいました。

彼女たちは、大声で叫ぶデモの人を横目で見ながら、二人でコソコソ言っていました。

「あれ、なにしてるのかな?」

「さあ。ヒマなんじゃない?」

「だろーねー」

 

なぜ女性がネトウヨ化しないのか。

じつは案外、こんなことじゃないのかなあと思いました。

イデオロギーが正しい正しくないのまえに「そんなヒマない」っていう。

男性より女性の方が現実主義のところがあるそうなんですよね。

なんか、脳がそうなってるらしい。

そしていろんなことを受け入れる能力も高いそうなのです。

つまり、ある意味達観しているところがある。

これをして、いわゆるネトウヨ系のひとはいうのです。

「だから女はバカなんだ」。

 

どっちがバカか、よくよく考えたほうがいいと思うんですけどね。

ウソか本当かよくわからない、どこの誰かさえよくわからない人がネットで言っていること・解釈していることを「真実」として受け止めてしまい、それに感化されて好き嫌いまで変わってしまう。

純情すぎるよねえ。

歴史を少しでも学べば、物事はそんなに単純ではないということは明白だというのに。

 

「不安」もまた、ネトウヨ化を促進するのだそうです。

その原因はよくわかっていないようですが、おそらくは「同調してくれる人がほしい」あるいは「同調したい」という気持ちが強くなるのかもしれませんね。

普段の生活でストレスを抱えていると疎外感を感じるようになり、ネット上の過激な文言にクラっときてしまうのかもしれません。

不安を抱えると女性はスピリチュアル化していき、男性は右翼化していく。

もしかしたら、そんなことがあるのかもしれません。

 

コロナが流行っている現在、「ネトウヨ」がまた増加していくかもしれませんね。

そして、スピリチュアルも台頭してくるかもしれない。

スピリチュアルと右翼が結合すると「国家主義」が生まれることがあるそうなんですよね。

ナチスがそうだった。

日本の場合は、神道と結合した右派スピリチュアリズムになるだろう。

これは戦争によく利用されるので、ちょっと怖いです。

 

ぼくは最近、決めました。

右も左も、スピリチュアルも、ぜんぶ捨てよう。

大げさなわりには、ほとんど役に立たたないですからね。

役に立たないくせに、そういうのが大きな顔をしだしたとき、ココロは乱れていってしまう。

損失のほうが多いから、もう、イラネ。

 

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