やっぱ調子悪かったんだなあ。
ここ半年ほど、ぼくはなんだか「枯れた仙人」みたいなことを言ってたと思う。
競争なんて良くない、とか、頑張ることはダメなことだ、とか。
勝った負けたなんて、どうでもいいとか。
まあ確かに「競争ばっかり」というのは、あまりよろしくはないと思う。
でも「競争は悪いことである」というのでは、ありませんね。
どう考えても。
競争には「良い競争と悪い競争」があり、また行き過ぎた競争意識というのはよくない。
また、競争には良い面と悪い面がある。
というだけの話です。
だから「競争というものが原理的にダメである」ということには、絶対にならないのですよね。
競争というのは精神的にレベルが低いということにもならない。
むしろ「競争と言うものじたいが原理的にダメである」と考えるほうが視野が狭く、幼稚で、低級であるといえます。
バカが考えることだ。
どんなものごとにも、良い面と悪い面がある。
行き過ぎたら、どんなことでも悪くなる。
ただ、それだけのことです。
この春先から続いている、午前中の、のぼせや手足の冷え、不安感など。
これらは疲労や背中のコリなんかも関係していると思うけど、たぶんやっぱり「男性更年期障害」だと思うんですよね。
エロいこととか、あんまり興味なくなっちゃったし。
競争はよくない、とか言い出したし。
頑張るのはよくない、とか言い出したし。
自分でそう思うと、その考え方が正しいような気がしてくるけど、客観的に見てみたい。
ぼくはまだ40代中盤なのです。
早えよ
まだ、早すぎるよ!
そういうことは、70代とかぐらいになってから言うことなんじゃないの。
40代でそういうこと言い出すのは、いくらなんでも早すぎると思う。
競争ということから完全に身を引いてしまって、必要がないから、男性ホルモンが出なくなってしまったのかもしれません。
どうして、こうなったか。
じつは、ものすごーーく思い当たることがあるのです。
ぼくはパニック障害を患ってから個人事業主になりました。
「会社に行く」ということじたいが、非常に困難になってしまったからです。
仕事自体は、全然できるんです。でも出勤ができない。
しかたなく、在宅ワーク主体の自営になったのでした。
こうなると「競争」という概念が、人生からほぼ完全に一掃されてしまうんですね。
お客さんは付き合いが長い方が多いので、「ほかの誰かと競争して」仕事を勝ち取るということはないです。
それにコンペとかは、いくらお金を積まれても絶対に出ません。無駄だし、危険が伴うから。
ぼくの人生には「リスク」というものが、もうなくなってしまったんです。
丁寧に、安全に、労少なく、そのかわり大儲けしようとは考えず、地道に、コツコツと歩んでいく。
そう、これはこれで、悪いことではないのです。
しかし、過ぎたるは及ばざるが如し。
まだ若造のくせに、リタイヤしたジジイみたいな生活を続けてきたせいで、男性ホルモンが「ビタァァァッ」と止まってしまったんだと思う。
毎日、とても平和。
争うことも、競うこともない。
とくに大きな問題を抱えているわけでもなく、これといったストレスもない。
なのに、毎日がつまらん。
体調がいつも悪い。
平和すぎることが、ストレスになっているんですね。
……なんという贅沢なことを!
そういって怒られるかもだけど、しかたがないです。
人間というものは、男というものは、戦うために生まれてきているからです。
これは哲学とか思想とか、そんな「しゃらくさいもの」は関係ないです。
生物学的に、オトコは戦うように、できている。
だから男には男性ホルモンがあるし、強い筋骨があるし、理論的な思考にも強い。
牙を抜かれたら、もう老人同然になってしまうんだな。
男から競争を奪ったら、灰色の人生になってしまうんだ。
競争しよう!
なにを、どう、というのは全然わからないけど。
「1番になりたい!」
「強くなりたい!」
「勝ちたい!」
この気持は、死ぬまで持っておきたいですね。
あきらめるのは、最後の手段にとっておいたほうがいいです。
普段からあきらめを連発していると、いざというときに、正しくあきらめられなくなるから。