風水の効力は6.6%に過ぎない

いまだに「風水」というのが意外と人気があるようで、とくにネットではよく検索結果に出てきます。

なかには「風水が良いといっていることができない!」といって悩んで神経症みたいになったり、家を建てる時に家族と喧嘩になったり、建築士さんを悩ませたりなど、あまり笑えない問題も出てきているみたいです。

おそらくそういう人たちは「風水の効力は6.6%」ということを知らないのだろうなと思います。

つまり、いくら風水的に100%完全無欠の状態にしても、自身の運勢への影響力はたったの6%前後にすぎない。

どういうことかというと、そもそも風水という考え方が中国の道教から出てきたもので、その道教がそう言っているのです。

道教や易経が起源といわれる人生訓の諺に以下のものがあります。

人間の運勢を決定づけることには15の要素があり、風水はそのうちの1つにすぎない。

 

一命、二運、三風水、四積陰德、五讀書、六名、七相、八敬神、九交貴人、十養生、十一擇業與擇偶、十二趨吉及避凶、 十三逢苦要無怨、十四不固執善惡、十五榮光因緣來。

 

一命 :天命を受け
二運:地の運気を受け
三風水:住む環境を整え
四積陰德:陰徳を積み
五讀書:勉強し
六名:名前を大切に
七相:外見にも注意を払い
八敬神:神を敬い
九交貴人:立派な人と交流し
十養生:健康維持のために養生をして
十一擇業與擇偶:天職と良き伴侶を得て
十二趨吉及避凶:吉運を生かして凶運を避け
十三逢苦要無怨:苦しみに逢っても怨まず
十四不固執善惡:善悪だけに固執せず
十五榮光因緣來:栄光は縁来(因縁)によってもたらされると知れ

 

十五個ある要素の一つということは、つまり風水は全体の6.6%の効力しか持っていないということですね。

だから、もし仮に家を風水的に完璧にしていたとしても、それ以外で「勉強していない」「陰徳(人知れず善行を行う)を積んでいない」「養生をしていない」とかだったら、全体的にはちっとも良くない。

逆に、もし何らかの理由で家が風水的にゼロ点だったとしても、それ以外に「14個もヘッジできる要素がある」ともいえます。

風水がゼロ点だったら、陰徳で100点とろうか、みたいに。

普通に考えて、陰徳を積み、神を敬い、不幸があっても人や神様を恨んだりせず、勉強を怠らないで、身だしなみをきちんとして、善悪だけに執着せず、良いひととお付き合いをしているようなひとは、じゅうぶんに立派だし、きっと運勢も良いように感じます。

ていうか、これ、「あたりまえ」じゃね? なんにも不思議なこと言ってないじゃんね。

なのに、このうちの「風水」だけを引っ張り出してきて、風水だけが奇跡的に運勢を決定づけるみたいな言い方って、ぜったいに詐欺じゃん。

いや、なにも風水が非科学的だとかウソだとかいうんじゃなくて、住んでいる環境を改善するのは当然良いことです。良いに決まってる。だから家の環境のプロ=風水師がいるっていうのも、悪いとかそういうことじゃない。

でも、環境だけ整えたってダメに決まってんじゃんね。

それに、環境がダメだったらもう人生が全部終わりとか、どんなクソゲーだっつうの。んなわけがねーだろ。

環境も大事。でも、環境がすべてじゃないし、環境よりも大事なことはほかにもたくさんある。

そのたくさんある「ほかのことを」ちゃんとやってないで、家の間取りだのベッドの向きだのだけに執心するなんて、はっきり言ってバカがやることですよね。

だって完璧にやっても6%しか影響しない物事に全力を尽くすとか、仕事できねえヤツがすることだもんなあ。

それよりも、ふつうに幅広く勉強したり、人知れず善行をしたり、神様を敬ったりしようや。

そういうことをきちんとできている人が「風水」をやったとき、はじめて魔力が生まれるんだと思う。

ていうかさあ、「頭を東に向けて寝たら彼氏ができるかも」とか真剣に思うような女が、モテるわけねーだろ。コワイわ。

もしモテたとしても、ぜったいクソみたいな男が寄ってくるって。類は友を呼ぶで、自分の内面を磨かないで風水みたいなチートでズルしようとする女には、詐欺師みたいなヤベェのが寄ってくるわ。

風水がどーのこーの言ってる女より、人知れず道のゴミを拾ってくれてたり、幅広く勉強してて教養があって、物事を良し悪しだけで判断しない、広いココロを持ってる女の人のほうが、何百倍も魅力的だと思うよね。

 

風水の効力は、最大でたったの6%。だから家の風水がイマイチでも、全体にはたいして影響ないってこと。

あたりまえの話だけど、人生には風水より大事なことが数え切れないほどあります。そっちをまず、やりましょう。

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