「春の冷え」を解消しよう

なぜ、手足は冷たいのに、アタマはのぼせるのか。

一般的にはこれを「冷えのぼせ」というのだそうです。

ぼくは男だし、体温はいつ測っても36.8度だから、「ぼくは冷えのぼせではない」と断言していました。

これは男性更年期障害か、ストレスだろう、と。

 

そうでもないかもしれない。

10連休で仕事のストレスは皆無なのに、やっぱりどうしても、のぼせることがあります。

最近は筋トレをしていて、もう4週間が経ちました。

たった4週間なのでなんともいえませんが、仕事が休みであることと、この筋トレの日々を過ごしてみて、思った。

男性ホルモンとストレスのせいだけじゃ、ないのでは?

 

太極拳をすると、のぼせがかなり、マシになります。

正確にいうと、冷えていた手が非常に暖かくなるため、アタマののぼせが軽減される、ということです。

太極拳と同じような効果があるものもあります。

それは、手足を温めるということ。

そうすると太極拳と同じように、のぼせがマシになるのでした。

 

あと、もうひとつ。

温かい飲み物を飲むと、今度は足が暖かくなってきて、のぼせがマシになるのです。

おなかが暖かくなると、足が暖かくなるようなのです。

 

そこで「手が熱くなる太極拳」と、「足が熱くなるおなかの温め」を、両方やってみました。

すると案の定、アタマののおぼせがスー・・・と収まるのでありました。

 

ううむ。

こうなると「ぼくは冷え性ではない!」という断言が、にわかにアヤシくなってくるのでありますね。

いいや、ふつうに冷えているのではないか。

 

じつは春になってから、胃の調子がおかしいのです。

微妙なむかつき、胃もたれ、胸焼けが続いています。

そんなにひどくはないのですが、ちょっと具合がおかしい。

そして胃だけでなく、急に便秘のような感じになったり(便秘はしませんが、出が悪い)、そうかと思うと、おなかが急に痛くなって下痢をしたり。

夜中にトイレで起きることも増えていました。

 

ううむ(今日は「ううむ」が多いな)。

こうなってくると、もはや「おなかが冷えている」というのは、間違いがないのではないか。

 

・毎日筋トレと太極拳をしている

・毎日15分以上は歩いている

・AppleWtachで座りすぎを防ぎ、よく動くようにしている

・毎晩ヨガをしている

これだけのことをしているので、「冷えとか、んなわきゃーあるかバーローめ」的な気持ちがあったんですよね。

しかし、どのようなことでも、問題というのは「そんなはずはない」という邪念はまず捨てないといけませんよね。重要なのは「何が起こっているか」。

起こっている事象からすると、おなかが冷えているサインが、目白押しなんです。

 

なぜ、おなかが冷えると、のぼせるのか。

このシンプルな疑問に対する答えは、いがいとインターネットでは見つからないです。

最近のインターネットは広告やSEO戦略に汚染されてしまっていて、純粋な情報が埋もれていく傾向があります。

なので、もうインターネットに頼るのはキッパリやめて、じぶんのアタマで考えてみました。

冷えるとなぜ、アタマが熱くなるのか。

 

おなか、つまり内臓が冷えると、生命維持に重大な問題が起こります。

なのでこれについては、身体は早急な解決を試みようとすると考えられます。

「体熱を上げろ!」

その司令が、たぶん脳幹あたりから発せられるのだと思います。

そうなるとまずは、血液を内臓に集中させる必要があります。

「取り急ぎ必要ではない」手足の血管を収縮させて、内臓に集めていくはずです。

しかしここで問題が起こる。

「集めてきた血液が、それほど暖かくない」という問題。

いずれにせよ循環してしまうわけですから、血液の温度だけに頼るわけにもいかず、次の手をうちます。

筋肉収縮を、行うようになるのではないか。

内臓が冷えているのなら、腹膜、腹直筋、横隔膜あたりを、強く筋収縮させるはずです。

「息苦しい感じ」これはじつは、おなかの温度を上昇させるために、不随意に腹筋が硬直しているのかもしれないな、と思います。

のぼせて、そわそわして、いらいらしているとき、間違いなく腹筋が硬直してしまっています。

姿勢も悪くなって、おなかを抱え込むように背中を丸めるような姿勢になってしまいます。

 

このように腹筋や横隔膜等が緊縮すると、腹圧が高くなります。

腹圧が高まれば血圧も高くなり、そうなるとアタマに一気に血が上ってしまいます。

筋トレのとき息を吐くように指導されるのは、この頭部うっ血を防ぐためです。

重いものを持ち上げるとどうしても腹筋に力が入り、腹圧が急上昇します。

息を吐けば腹圧が下がるので、頭部への血液の上昇を防ぐことが少し可能なのですね。

 

こんな具合で、内臓が冷えると不随意に腹圧が上昇し、頭部うっ血を引き起こしてしまうのではないか。

・・・・・・とまあ、こんなストーリーを想像してみました。

何かで調べたのではなく、ぼくの勝手な推測なので、全然ちがうかもしれませんけど。

 

考えてみれば、春って「油断する」季節でもあります。

長袖の下着を半袖にしたり、寝間着も薄手のものに変えたり、フトンも毛布は取っ払ったり。

普段の服装も、もはやセーターなどは着ないようになりますし、暖房も使わなくなります。

少々寒くても「寒(かん)の戻りだぜ馬鹿野郎」てなことで、辛抱したりする。

真冬はあったかいお茶を飲んでいても、春は冷たいミネラルウォーターをがぶ飲みしたりしてしまいます。

ある意味「急に冷える生活」をやってしまうんですね。

 

もともと筋肉量も多く代謝も高い人なら、これぐらいは、なんともないのです。

しかし男性といえども、長年デスクワークばかりで運動不足になっていると代謝が低下し、体熱生成がノロマになってしまっていると考えられます。

僕は最近筋トレをしているけれども、それだってまだせいぜい4週間で、それもこの春になってからはじめました。

まだまだ全然「代謝復活」にまでは、至っていないんだと思います。

代謝の復活まで視野に入れれば、たぶん最低でも3ヶ月はかかるのではないでしょうか。

植物の成長と同じように、人間のからだも、そうそうすぐには成長しません。

 

見栄をはらずに、あたためようと思います。

「男だし、筋力は強いほうだし、運動もしているし」なんていう、「条件からの演繹予測」なんぞ、クソくらえじゃ。

理屈などこねず、きっぱりと刮目し、いま目の前で起こっていることを直視せよ。

冷えているという事実から、目をそむけるな。

 

てなことで、連休だし、昼から風呂でも入ってやろうかな。

 

 

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