腰の限界、こころの限界

ふしぎなことがあるんです。

これはネットで探しても本を読んでも全然出てこないことです。

でも、かなり確実なことです。

 

ぼくは午前中にすごくのぼせて、頭がものすごく熱くなるというのがあります。

そのかわり、足がすごく冷たくなる。

日によっては、午前中に限らず、そうなることもあります。

で、この「あたまが熱い」ことによって、いろいろな不安感、焦燥感、怒りのようなものが出てくるんですね。

いわゆる頭寒足熱とはまったく逆の状態で「頭熱足寒」になってしまっているんですね。

 

さて、この「頭熱足寒」ですが、非常に安直なことで治ることが多いんです。

横になる。

ソファでもベッドでも、とにかくゴロンと横になって5〜10分もすると、頭の熱いのがとれてきます。

で、足もあったかくなってくる。

 

最初はリラックするからかな、と思っていたんです。

でも、べつに横になったからといって、とくにリラックスしてはいないんです。

仕事のことをいっしょうけんめいに考えながら横になることだってあります。

少なくとも、横になったからといって心理的に弛緩状態になっているとは限りません。

 

記録してみると、

・座る。
・立つ。
・歩く・走る。

という行動によって、確実に頭が熱くなることがわかったのです。

しかし横になると、これは10分以内に改善します。

腹筋運動のために横になったとしても、治るのです。

 

なんじゃこれは。

で、思ったんですよね。

たしかに症状は、完全に自律神経失調症です。

しかしぼくの場合、この原因は必ずしも「心理的ストレス」「神経的ストレス」では、ないのではないか?

呼吸や、食べ物や、生活習慣でもないのではないか?

こうも機械的に「のぼせ」が改善するということは、アライアンス的なことが原因なのではないか

 

そこで思い当たるのは「腰」です。

 

ぼくはそもそも、腰は悪いほうなのです。

大学生のころから腰痛持ちで、原因は柔道で椎間板ヘルニアになったからです。

ずっと左の腰が痛くて、しょっちゅう整骨院や整形外科に通っていました。

 

で、ふしぎなことがあるんです。

ぼくは36歳でパニック障害を発症しましたが、パニック障害になってから、腰痛が軽減したのです。

そしてさらに、自律神経失調症や外出恐怖などにまで発展してからは、完全に腰痛が治ってしまった。

 

日によって、神経の調子が良いこともあります。

なんだろう、きょうはすげー落ち着いてるなあ!

べつに興奮状態とかじゃなくて、リラックスできて、気分がいい状態。

そんなとき、必ず腰が痛くなります。

神経の調子が良いと、腰痛が復活するのです。

 

また最近、肩甲骨周りのコリをとることをやっています。

そうすると、腰痛が完全に復活しました。

そして腰痛が復活すると、神経の調子は落ちついてくるのでした。

 

・パニック発作や自律神経失調症状が強いときは、腰痛がない。
・腰痛が復活すると、パニック発作や自律神経失調症状などがおさまる。

 

まず考えられるのは、「痛み」というのは、リラックス状態でないと感じることができないということです。

たとえば試合中に捻挫をしても、ビンビンに気合が入っていると、まったく痛みを感じないです。

しかし試合が終わった瞬間に、激痛を感じる。

だからぼくのばあい、腰痛は治ったのではなく、パニックだの不安だので慢性的に緊張状態にあるため痛みをあまり感じていなかったということはあると思います。

 

しかしそうなると、では寝るときはどうして痛くないのか?

というのがあります。

ぼくはわりと夜よく眠れるのです。

就寝前にヨガをしたりして、すごく眠くなってきて、一日に8時間ぐらい寝ます。目覚めもいいです。

夜寝る時、とてもリラックスしています。

なのに、腰痛は何も感じない。

かならずしも「リラックスしたから痛みを感じた」ということだけでも、なさそうなのです。

 

そこで、こう考えると、説明がつくなと思いました。

A 心理的 弛緩 < — > 緊張ライン
B 身体的 弛緩 < — > 緊張ライン

この2種類のラインが十字に交差しているのではないか。

よって、原因がどちらのラインにあるかによって、症状の発現と平癒のメカニズムが異なるのではないか

 

自律神経失調症は、一般には「心理」のほうに原因があるとが多いようです。

職場や学校などでの、慢性的な対人関係のストレスなど。

そういう場合は、上記「Aライン」が、緊張にひどく傾いていることになります。

この場合は、「心理的緊張」を解除することが必要になってくる。

そして、身体の弛緩は精神の弛緩を強化するので、自律訓練法などで身体的弛緩を実行すると、効果があるようです。

 

しかし「Bライン」が原因だった場合は、どうか。

「Aライン」と同じような手法をとっても、あまり効果がないのではないか。

あったとしても一時的で、根本的な改善にならないのではないか。

ということが考えられるのではないかと思ったのです。

 

つまりぼくの場合、やっぱり「腰」からきているのではないか、という。

 

・腰が痛い

・しかし、休むわけにはいかない

・腰の過労により、腰の神経が「気絶」する

・痛みは消える

・しかし、アライアンス的な問題が改善されたわけではない

・本来腰が負うべき負担を、背中が代理しはじめる

・背中の筋肉が疲労する

・背中の筋肉の疲労により、背中の神経も疲労しはじめる

・背中の神経叢にほど近い、肝臓や胃、肺、心臓などの疾患に似た症状が出始める

・動悸、息苦しさ、むかつき、のどのつかえ

・いっぽう、腰は・・・

・腰が改善したわけではないので、腰回りの筋肉が硬直し、下半身への血流が阻害

・のぼせ、ふらつき、異常発汗などが生じる

 

上記のストーリーだと、

「横になると、すぐさま、のぼせや足の冷えが治る」

ということについて、説明がつくのです。

腰が疲労しすぎて、血行が阻害され、下半身への血流が減り、上半身が鬱血するようになっている、とする。

そしたら「腰に最も負担がかからない」横になる姿勢をとれば、下半身への血行が回復し、のぼせが消える。

ということは、自然の摂理っぽいです。

 

つまり、

腰の限界が、こころの限界に結びついていた

のではないか、っていう。

 

もう5年ちかく毎日まじめにヨガやってるんだから、「Aライン」が原因なら、もう治っていておかしくないんです。

それでも一時的な効果しかなくて、結局なにも根本的に改善していないというのは、「ライン違い」だったかもしれないです。

 

すごく実感あるんですよね。

最近、わりと神経が落ち着いてきたら、腰がむちゃくちゃ辛いのです。

腰が、泣いてる。

そんな感じがします。

腰のかなしみが、全身に広がった。

そんなことも、ありうるかもしれませんね。

 

 

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