もしかしたら……と思うことがあります。
ぼくにはパニック障害と外出恐怖症があったのですが、毎日掃除(もう180日目を過ぎました)をするようになってから、それがずいぶんマシになっている感じがあります。
パニック発作が出るとき、ぼくのばあいはえもいえぬ「炎症感」があって、ただしこれがどこで起こっているのかはよくわかりません。
でもなんとなく、鼻の奥の方や、気管支のあたりのような感じはあります。
でもクシャミや鼻水、咳などは一切出ません。
そのような炎症感が、掃除を毎日するようになってからは頻度や強度が減ってきて、まったく出ない日というのも増えてきました。
よって、いわゆるあの「発作」に至ることは、かれこれ2ヶ月ぐらいは出ていません。
ということは、ぼくのパニック発作のトリガーは「ハウスダスト」だった可能性があります。
もともとそれほど強くはないのですが、医学的には軽いハウスダストアレルギーはあります。
さて、きょうはすこし、あの「炎症感」が久々に出たのです。
ていうかここ数日、よくこの炎症感が出る。
かれこれ2ヶ月近くは出ていなかったので、不思議でした。
そんなにヒドくはありませんから発作に至ることはないのですが、わりと「ヤバい」感じはある。
ギリギリのところで収まっている、という感じがあります。
おかしいなあ。
最近はむしろ掃除を丁寧にやっていて、いままでは使っていなかった掃除機も使うようになったのです。
掃除機なんか使わなくても、フローリングワイパーや雑巾がけで十分だと考えていたのですが、たまたま雑巾がけのあとに掃除機をかけたら、ビックリするぐらいホコリとハウスダストが取れたのです。
なるほどやはり掃除機というのはよくできているのだなあと、改めて技術進化の素晴らしさに感動をしたものでした。
掃除としては間違いなく以前よりよくできているはずなのに、炎症感が出る。
待てよ。
そういえば、掃除機を使うようになってから、この「炎症感」が復活しているではないか!
……。
もしかして、と思ったのです。
我が家の掃除機はパック式ではなく、サイクロン式です。
ですから掃除をしたあとは、吸引したホコリなどをダストカップからゴミ箱に移す作業が必要です。
このときに、ぼくはハウスダストを「吸ってしまっている」のではないか・・・
微妙に鼻の奥が詰まる感じと、のどの奥がイガイガして、タンが出ることもある。
これもいままでずいぶんご無沙汰していた症状なのですが、そういえば掃除機を使うようになってから、これが頻発している。
アレルギーの特徴は、アレルゲンの「量」だけが第一の問題ではない、ということらしいです。
もちろんアレルゲンの量が多いほどまずいのですが、少ないからといって反応が出ない、ということではない。
ほんの少量のアレルゲンでも強い反応を示すことがあって、だからこそアレルギー症だといわれる。
だからぼくの場合、掃除機のダストカップがらゴミ箱に内容物を捨てるときに舞い上がったホコリでも「やられる」可能性があるということです。
なので、やっぱり決心したのであります。
「掃除機を使う時は、マスクをしよう」
マスク、キライなんですよね。なんか息苦しいから。
もうもうとホコリが出ているところでも、「ハナで息しときゃあダイジョウブだぜ」みたいなジャンボリーな考えを押し通りたりすることがあります。
いかんな。
医学的にハウスダストアレルギーであることは検査結果で出ているのだから、掃除の時は、すなおにマスクをしようと思います。
とくに掃除機をかけている時や、ダストカップを操作する時は、間違いなくホコリを巻き上げているわけだし、注意したほうがいい。
「そんな神経質な……」
ぼくはずっと、そう思ってきた。
少々のホコリぐらいでいちいち反応するなんて、神経質すぎて気色わるいぜ。
そんなもん、無視したらえんだ、無視したら。
ぼくはそうやって、生きてきました。
でもそんなジャンボリーなことばっかり言っていられたのは、ただの「いのちの前借り」だったんじゃないかなと、最近は反省しています。
掃除をするときは、マスクや手ぬぐいで、口と鼻を覆う。
アレルギーだからということではなく、これは昔からそうすべきだと言われてきたことですし、必要のないことならだれもそんなことはしてこなかったはずです。
掃除は、毎日するもの。
毎日するからこそ、マスクをすることは大事な「要件」なのかもしれないな。
そんなふうに、最近は思います。