その昔高校生〜大学生のころ、じつはぼくは脚が組めなかったのです。
よく電車の中で女性がカッコよく脚組んでたりすますけど、あれが一切できなかった。
理由はカラダが硬いとかじゃなくて、太ももが太かったからです。
むちゃくちゃ柔道させられて、太ももが筋肉でパンパンだったんですよね。
しかし大学卒業後、柔道をしなくなって10年ぐらいしたら、なんとか足が組めるようになったんです。
筋肉が落ちて、組みやすくなったんですよね。
で、これとたぶん関係はないとは思うんだけど、しょっちゅう足を組むようになってから、ぼくはパニック障害になりました。
最近、気がついたんです。
足を組んで仕事をしていると、のぼせやすい。
あと、きゅうくつなジーンズを履いて仕事をしていても、のぼせやすい。
足を組んだり、細いズボンを履いていると、あたまに血が溜まりやすくなって、自律神経の調子がちょっとおかしくなりやすいんですよね。
一説によると、座禅のお坊さんがよくなる「禅病」は、座禅の「結跏趺坐」のせいではないか、ともいわれているようです。
禅病の症状は完全に自律神経失調症やパニック障害と合致しています。
脚の血行が阻害されることで、神経的な興奮がひどくなる可能性があるのかもしれません。
仕事中に脚を組んだ程度でも動悸やのぼせが出やすくなるのなら、あんなにややこしく脚を結んでしまったら、そりゃあ症状はヒドく出るかもしれませんよね。
禅のお坊さんは、3時間4時間どころか、場合によっては一晩中とか、ちょっと信じられないぐらい長時間、結跏趺坐で座ってらっしゃるらしいですからねえ。
あとこれも一説だけど、あの「だるまさん」のモデルである達磨大師は「バセドウ病」だったのではないか、という話もあります。
https://dot.asahi.com/dot/2017122700067.html?page=2
先日読んだ「食えなんだら食うな」の著者関大徹禅師もバセドウ病にかかったんだそうです。
師はなんと「下半身の指圧」だけでバセドー病が治ったと書かれています。
つまり脚の血行を良くしたら、バセドウ病が治ってしまったというんですね。
またいわゆるパニック障害や自律神経失調症は、症状としてはとてもバセドウ病と似ているところがあります。
もちろん眼球の突出とかノドの腫れまでは出ませんが、そのあたりに違和感が常にあったり、それ以外の症状がかなり合致しています。
だからぼくは一時期、バセドウ病を疑ったぐらいでした。
もちろん、甲状腺には異常はありませんでしたけどね。
医学的な根拠はほとんどないんだけれど、「下肢の血行不良」ということが、案外禅病や自律神経失調症、パニック発作などの原因になっているのではないか、と思ったりしたんです。
正座とか結跏趺坐とか、椅子で脚を組むとか。
ふつうに考えて、脚を長時間曲げたまま体重をかけて圧迫し、血行を阻害するというのは、ひじょうに良くないことではあると思うのです。
フトモモあたりには人体で最も太い部類の血管が通っています。
脚を組んでこのへんの血流を阻害したら、そんなもん、のぼせてアタリマエとちがうんか。
これはぼくの勝手な想像なんだけど、お坊さんで禅病になりやすいひとっていうのは、案外「脚が太い」人だったりしてな。
脚が太いと、座禅を組むと人よりひどく血管を圧迫してしまうからです。
また太ももが生来太いひとというのは心臓の血管が太く、長寿であることも多いのだそうです。
白隠禅師はひどい禅病に悩まされたそうですが、享年は82歳で、当時としてはかなり長寿です。
パニック障害になるひとは比較的長寿であるという統計もどこかで見たことがあります。
もしかして白隠禅師も太ももが太いタイプの方だったのかな?
昔のお坊さんはみんな袈裟を着てるから、太ももの太さはわからないんだよなあ。
ま、これはさすがにトンデモかもしれないけども。
また女性に自律神経失調症やパニック障害が多いのも、案外この脚の問題もあるんじゃないかな、なんて妄想したりするんですよね。
というのも女性って、「脚パッカーンおっぴろげー」は、禁忌ですもの。
比較的ラクなあぐらとかも、基本的にダメとかいわれる。
とにかく脚は閉じておけ、と厳しく言われることが多いのですよね。
疲れても脚は開くな。
そのくせに、なんかしらんがスカートなどという「見えて当然」のものも履かされますし。
そんな無茶いうのなら、スボン履かしたれや。
スカートで「グ」が見えないようにするためには、女性はどうしてもあの脚の組み方になってしまうんですよね。
疲れても開くなとか、そんなムチャいわれてもかなわんから、脚組んじゃうんだよなあ。
いいじゃねえか見えても、むしろサービスじゃねえかとかいうのは、男目線だからですけどね。
それに女性はあの「スキニーパンツ」とかを履くことも多いし、パンティーストキングなどという、血行不良待ったなしの靴下も履かされる。
レギンスとかいうアレも、血行にわるいわなあ。
とにかく、女性は、脚の血行をわるくしよう、わるくしようとしているように見えなくもないです。
和服なら、よかったのにね。
あれ、パンツすら履かないんだから、脚の血行フル回転だぜ。
そんな妄想はさておき、「脚を組む」っていうのは、理由が何であれ、あんまりやらないほうが良いような気がしてきました。
とくに結跏趺坐は足の甲でほぼダイレクトにフトモモの血管を圧迫しますからねえ。
正座はまだ少しマシだけど、それでも体重がかかってるぶん、血行にはわるいです。
できるだけ「脚の血流」を阻害しないような工夫をしていこうと思います。