疲れが出るのは幸いである

あー、今週は忙しかったなあ〜。

コロナのせいです。

 

ぼくはデザイナーで、お客さんのパンフレットとかホームページとかを作るのが主な仕事です。

コロナのせいで、お客さんがみんなヒマになっちゃったんですよね。

いままでは「ゴメンネー、いま忙しいからさ、またあとで確認しておくわ」みたいなことで、けっこう放置されたままの案件とかがあったのです。

しかしコロナで忙しさが減ったりしたもんだから、これ幸いと、みなさん一気に確認が始まった。

いままで寝ていたものが、みいんな起きてきてしまったんですね。

だからべつに売上が上がるわけではなく、ただ忙しくなっただけ。

あるいみ、切ない。

でもまあ、仕事があるだけありがたいです。

納品が早まれば、回収も早くなりますからね、決してわるいことじゃない。

 

ようやくいろんな作業が一段落して、明日からは比較的落ち着いて仕事ができそうです。

いろんな作業が落ち着いたちょうどきょうの昼ぐらいから、あちこちが痛みはじめた。

背中っていうか、首と肩のつなぎ目とか、右肘とか、左股関節とか。

ぜんぶ学生のときに部活で痛めたところばかり。

熱を測ったら、37.1度でした。

 

やめれ!

こんな時期に発熱とか、ややこしいわ!

コロナかなって、なるだろーー!

 

って文句いってもしょうがないのですけれども、ぼくはこういうふうに、仕事が一段落したときにはいっつも熱を出して風邪っぽくなります。

いわゆる「疲れが出た」っていうやつですね。

 

一時期ヨガに泥酔していたころは、このことをものすごく理屈っぽく考えていました。

このように疲れが出るということは、普段から疲労がたまるようなことをしているせいだ。

あるいは免疫力が低下しているせいだ。

姿勢がわるいせいで呼吸が浅くなって、それで免疫が落ちているんじゃないか。

あるいはまた、からだのよけいなところに負荷がかかって、疲労しているんじゃないか。

気の流れが阻害されて、それで疲労が溜まりやすいんじゃないか。

 

……。

 

じゃかましいわワレ

 

ええかげんにせえ。

 

いやそんなもん、忙しく仕事してたら、だれだって疲れるわいな。

で、仕事が一段落したら、どっと疲れも出るわいな。

にんげんは、そーゆーふーに、できている。

仕事が忙しいと、カラダちゃんのほうも気を使ってくれて、あんまり痛い、つらい言わないでいてくれるんですよね。

我慢してくれてるの。

でようやく落ち着いていきたら、やっとブレーキを解除してくれる。

そこで熱が出たり、あちこち痛んだりするんですよね。

だからこれは、ただしい反応なの。

 

「疲れないカラダがほしい」

「疲れにくいカラダがほしい」

ビョーキか。

ビョーキなのか、あたまが。

そんなもん、ねーよ! 妄想だよ!

疲れないなんて、ありえない。

それは「疲れを感じていない」だけのことが多いんだ。

疲れにくい、も、似たようなもの。

 

ヨガに泥酔していたころは、この出てきた疲労を「解消する」ことに躍起でした。

ストレッチをしてみたり、いろんな呼吸法やアサナやクリヤをしてみたり、温めてみたり、ショーガとか飲んでみたり、絶食してみたり。

なにをやっとるねん。

いまカラダちゃんがなにをしてほしいと思ってるか、ぜんっぜん見てないんですわ。

ちがうの。

カラダちゃんは、いま、こう思ってる。

「寝てくれよう〜」

 

寝てやれや。

いちいちへんなふうに身体をネジネジしてないで、寝てやれって。

へんなもんを食ったり飲んだりしてないで、寝てやれって。

へんなことをいっぱい考えるから、もう、すなおに寝れなくなっているんですよね。

あるいみ、バカになっちゃった。

身体をネジネジして、疲れがとれるわけねーじゃん。

イキをフガフガしたところで、疲れがとれるわけねーじゃん。

ぼうっとして、アホな顔して、屁こいて寝るのがいちばんのクスリ。

 

おれ、もっと、素直になることにしたんだ。

へんな知識は捨てちゃって、素直に見ることにした。

痛いのも、しんどいのも、カラダが治してくれている証拠。

それをいちいち退治しようとするなんて、自殺行為だぜ。

まんまるおめめで、ちゃんと見よう。

へんなココロのメガネは、捨ててしまおう。

 

 

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