ああーん、怖かったようっ!
とまたカマっぽく叫びそうになるぐらい、怖かったです。
自分が死ぬ夢を見た。
ものすごくリアルで、夢の中でぼくは覚悟をしたのです。
「本当に死ぬとは、このような感覚なのか」
原因はあんまり覚えてないのですが、とにかく死んじゃうことになって、友人なんかに別れを告げるシーンなんかもあって、それはそれは「どリアル」でした。
徐々に意識が遠のいていき、手足の感覚が麻痺していって、「からだのなかの光」がアタマのほうに上昇してき、それが頭頂から抜けていく。
しかし何度か「失敗」をして、死にきれないということがありました。
しかし何度めかにやっと成功して、ぼくは転生までするのでした。
その際に「次の生ではなにをするのか」というミッションまで決めさせられたりして、でもそれがなんだったのかは覚えていません。
で、転生した先でもまた、ぼくはまた死ぬことになったのでした。
同じように、また、死の感覚をおさらいするのです。
とても怖くて、寂しくて、不安で、いたたまれない気持ちでした。
あまりにリアルすぎたので、目が覚めたときに違和感さえありました。
「ここはどこだ!」
ベッドの上で、ぼくは混乱しました。
夢だった、ということにさえ思いが至らないほどでした。
時計を見たらちょうど2時ジャストで、ようやく「ああ、あれは夢だったのか」と気が付きました。
「なんだ夢かー、あーよかった」
……とは、なりませんでした。
あまりにも生々しくリアルだったので、それからもしばらく震えと動悸が止まりませんでした。
眠ったらまた死ぬのではないかという恐怖さえあり、寝ようと思えませんでした。
とかいいつつも、結局は1時間ほどしたら、眠ってしまいましたが。
朝はふつうに目が覚めました。
最近、朝起きてから午前中の間は異様にのぼせたり、いらいらしたり、不安になったりということが続いていました。
もう2ヶ月ぐらい続いているんじゃないでしょうか。
しかし今朝は、そういうのがほとんどありません。
あの「死の感覚」があまりにも強烈だったので、なんだかそういうのが、ナリを潜めてしまったというか……。
体調そのものは良いのだけれど、若干の不安……いや、不安というか、なんだろう「ブルーな気持ち」というほうが良いでしょうか。
あるいは反省した気持ち、とでもいうか。
そんなのが、しばらく残っているのでした。今でもすこしあります。
それぐらい、強烈だった。
ぼくはパニック障害持ちなので「もう死ぬかも!」という感覚は、いやというほど何回も経験してきました。
でもあの夢の感覚に比べると、やはり発作で感じるあの死の感覚は本物ではないんだな、とさえ思えました。
夢の中とはいえ、ほんとうにあきらめ、死を受容した。
今朝から妙に神経が落ち着いているのは、この思いも多少関係しているのかもしれません。
発作、あれは偽物だったんだ、という思い。
心理学的には、自分が死ぬ夢は「過去の自分との決別」を意味するんだそうです。
だから夢としては、吉夢に属するようです。
スピリチュアル系でも、自分が死ぬ夢は最大吉夢である、というのが多いみたい。
そのへんの記事を読んで、すこしだけ安心しました。
朝そんな話を娘としていたら、
「私も昨日はなぜか寝付きが悪くて、3時ごろまで眠れなかった」
と言っていました。
おわ、なんかキモチワル。
とも思ったのですが、まあ今は季節の変わり目で、なんかそういうのがあるのかもしれませんね。
とくにぼくの場合は2ヶ月ほど前からお酒をやめたりして、どうも肝臓はじめ諸機関が「自己治癒」に励んでいる感じがしています。
春って解毒の季節なので、もしかしたら「夢で心の毒素を燃焼している」ということも、あるのかもしれません。
この昼ぐらいの時間になって、ようやく「ああ、夢でよかった」なんて思い始めました。
いやはや、こんなに疲れた夢も久々でしたわ。